全71点を10年ぶりに公開! 善光寺御開帳記念 歌川国芳「木曽街道六十九次」展    2022年4月 長野県須坂市、田中本家博物館にて公開!

2022年3月2日 水曜日 12:19 PM

会期:2022年4月10日~7月11日  前期・4月10日~5月30日  後期・6月1日~7月11日


今年、長野県では7年に1度の善光寺御開帳があります。江戸時代から多くの人々が中山道を通り、善光寺参りをするために旅をしました。中山道は別名「木曽街道」と呼ばれ、浮世絵の題材としてたびたび描かれてきました。
今回は、善光寺御開帳を記念して当館所蔵の歌川国芳の浮世絵「木曾街道六十九次」71点を前期・後期にわけて
公開いたします。全て公開するのは10年ぶりになります。

歌川国芳(1797~1861)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。勇壮な武者絵で人気を博し、武者絵の国芳として有名ですが、手がけたジャンルは広く、戯画、風景画、役者絵、美人画など多岐にわたり、その画業は葛飾北斎に並ぶほどです。近年、その評価はますます高まっています。

「木曾街道六十九次」の見どころ  



「ユーモアあふれる謎かけ」


木曽街道六十九次「守山」

木曽街道六十九次は、出発地の日本橋から目的地の京都まで69の宿場を題材にした作品です。しかし、この作品で国芳は宿場の風景は描かずに、宿場の名前にかけた人物や物語を描くことで、木曽街道を表現しました。

つまり浮世絵が一種の謎かけになっているのです。
木曽街道六十九次「守山」では、達磨大師がもり蕎麦を山のように食べる姿が描かれ、「守山」と「山のようなもり蕎麦」が掛けられているわけです。

このように、故事・伝説・歌舞伎など当時の庶民がよく知る物語や人物の一場面を木曽街道の宿場の名前にかけて描くことで、国芳は木曽街道を表現しました。
絵だけでなく、この謎かけを読み解くのがとても面白い作品となっています。



「国芳の集大成」


木曽街道六十九次「落合」

木曽街道六十九次は、嘉永5年(1852)に発行された国芳晩年の作品になります。そのためか、国芳は、木曾街道六十九次71枚のなかに、それまで自身が培ってきた浮世絵の様々なジャンルを取り入れています。
宮本六三四といった勇猛な武者が登場してくるものもあれば、コミカルな描写のもの、美しい風景の描写、歌舞伎役者を思わせる人物のたたずまい、肌をあらわにした女性など、様々な人物が登場し見ているこちらを飽きさせない内容となっています。

「木曾街道六十九次」は、歌川国芳ファンならずとも楽しめる浮世絵屈指の傑作となっています。


【善光寺御開帳記念  歌川国芳「木曽街道六十九次」開催概要】
会期: 2022年4月10日(日)~7月11日(月)
    前期:4月10日(日)~5月30日(月)
    後期:6月1日(水)~7月11日(月)

入館料:大人900円 中高生350円 小学生250円

営業時間:    平日 11:00~15:30
      土・日・祝 10:00~16:00

休館日:  毎週火曜日

会場: 豪商の館 田中本家博物館
    〒382-0085 長野県須坂市穀町476番地
    電話026-248-8008
HP:  http://www.tanakahonke.org

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