この冬、全国で1万人以上がバフンウニの発生体験!オンラインイベントでは、学んだことを発表しながら交流しました

2022年4月6日 水曜日 5:18 PM

オンライン報告会:3月17日 オンライン表現作品コンテスト:3月21日~3月31日(結果発表は4月1日)

お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターは、全国各地にウニの卵精子を送付し、オンラインで受精実験の相談や報告を行いながら交流するイベント、【海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験】を夏、秋、冬と開催しています。冬のバフンウニを使った教材を2022年1月から2月にかけて学校や一般に提供しました。また、教材の送付に加えて関連イベントを複数開催し、全国からの参加者を繋いで一体感を持って実験に取り組んでもらえるようにしました。関連イベントとしては、教員研修会を冬休みに、一般向けの相談会を2月に、報告会と表現作品コンテストを3月にオンライン開催しました。北海道から沖縄まで、内陸地域も多く含む小中高94校(児童・生徒12,375人)と一般12組が受精実験に参加し、ウニの発生体験をしました。 このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


表現作品コンテスト・アート部門グランプリ作品 『漂う命』とまる(中1)」 (スクラッチボードでウニの変化する姿を表現した作品)


イベント概要

「全国一斉ウニの発生体験」は、全国で同時期に同じ教材を使う仲間をオンラインで繋ぎ、一体感を持ってウニの発生実験に取り組んでもらおうというイベントです。学校単位での授業や部活動での利用以外に、個人参加も可能な一般向けの提供も行っています。2021年度冬の部は、以下のように教材提供とオンラインイベントがセットになった複合イベントとして開催しました。

●全国一斉ウニの発生体験 2021年度冬 バフンウニ



以下、各イベントの様子を簡単にご紹介します。


1. 全国各地へウニの卵精子教材の提供を行いました


ウニの卵と精子をキット化し、混ぜるだけで受精実験のできる教材として学校や自宅へ届けました。一斉送付は全4回行い、最初の3回(1/26、 2/2、 2/9)は学校へ、4回目(2/16)は一般への発送を行いました。冬のバフンウニの卵精子は冷蔵庫で1週間以上保管できるのが利点で、学校からの利用では、突然の休校があったけれど冷蔵保存しておいた卵精子で授業再開後に改めて実験が出来たという報告も複数受けています。
受精実験から初期発生を観察した後、引き続き幼生を飼育するための教材「植物プランクトンと動物プランクトン」も学校の約半数、一般の2/3の参加者(計53件)が合わせて利用し、全国各地で稚ウニが誕生しています。

※以下の図はコンテスト参加作品の観察レポート2点より引用。



2. 教員、一般、それぞれに教材の研修を行いました

学校教員には冬休みに湾岸センターにて事前研修会を行いました(オンラインと対面のハイブリット開催)。一般の参加者には、教材到着翌日(2/17)にオンライン相談会を行い、各自の手元に教材が届いた状態で受精実験の注意事項やコツを伝え、幼生飼育装置の紹介(下図)なども行いました。一般への提供を開始した直後の夏の部では失敗報告も複数あったのですが、相談会の場で簡単な研修を行うことにしてからは受精実験の成功率はほぼ100%となりました。


3. オンライン報告会では全国の参加者が「ウニの発生体験」によって繋がりました

オンライン報告会(3/17)では、ウニの受精実験や初期発生の観察、その後の幼生飼育についての報告を通して交流を深めながら情報交換を行いました。教材提供から約一か月後の開催なのは、幼生がウニに変態するのに(幼生飼育が完了するのに)約30日を要するからです。この会では全国各地を地理的に繋いだだけではなく、学校教員や小学生親子などの色々な立場の広い世代を繋いだことで、普段は交わらない者同士が刺激し合う機会を提供することが出来ました。学校教員から授業に取り入れた動画撮影やスケッチ技法の紹介があったり、一般参加の小学生は画面共有を駆使して大人顔負けのプレゼンをしたり、と盛りだくさんな報告会でした。コンテストの作品募集期間と重ねての開催でしたので、出品作品を紹介してくれた例もありました(図は上から2段目、左から2番目の参加者が、この記事冒頭のスクラッチボード作品を紹介しているシーン)。




4. オンライン開催の表現作品コンテストでは海を表現した様々な作品が集まりました

イベントの締めくくりとして、3月下旬に今回の教材を利用して海を表現した作品を募集し、オンライン上で展示と相互投票を行う「表現コンテスト」を開催しました。観察レポート部門と、アート部門とでそれぞれ作品を募集したところ、観察レポート10点(展示のみの追加出品が+8点)、アート作品9点が集まりました。夏や秋に行ったコンテストと同様、グランプリへの投票に加えて、自由投票の特別賞も設定しました。「観察レポートのお手本で賞」「絵が上手で賞」といった各投票者が贈った特別賞の名称は、表彰の際に全て賞状に記載するため、特別賞への投票は投票者が出品者に直接感想を伝える機会ともなり、ここでも参加者同士の交流を行うことが出来ました。

<受賞作品(一部)>
●観察レポート部門グランプリ作品(動画)「バフンウニの成長記録 ~小さな命~」森村学園R&M


●同準グランプリ作品(スライドpdf)「バフンウニの発生研究」井田かれん(小5


●表現作品コンテスト・アート部門準グランプリ(同点2作品)
左:「不思議!虹色プルテウス」安井七海
右:「精子の侵入による電位変化」神奈川県立厚木高等学校



オンラインイベント参加者の声

・水換えのレクチャーをしていただきイメージしやすくわかりやすかったです。(相談会;一般)
・やはり現物をみるといろいろわかりやすいです。(相談会;一般)
・他校の取り組みをお聞きしてまたやる気になりました。タイムラプスや細密画は興味深かったです。(報告会;教員)
・感動と言う一言では、収まり切れないほどの感動を頂きました。涙がでるほど素敵です。高校生は絶対的な安定感ですが、小学生のプレゼン能力の高さにさらに、感動いたしました。ありがとうございました。(コンテスト;教員)
・親子や授業や部活でがんばっている仲間がいるっていうのはいいですね。ほのぼのしました。(コンテスト;教員)

このイベントでは、同じ教材を受け取った参加者たちが情報共有する機会も合わせて提供しました。体験して終わりではなく、そこから自分達が得たことを表現してもらったことで一歩進んだ学びとなりました。学校と一般の参加者が交わることも、お互いにとって良い刺激となったようです。2022年度も夏秋冬と同様のイベントを開催する予定です。参加者間の交流で生まれる「やる気」をより有効に活かせるように、イベントを盛り上げていきたいと考えています。

<団体概要>
団体名称 :国立大学法人お茶の水女子大学
本社所在地 :〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
電話番号 :03-5978-5106
学長   :佐々木 泰子
設立 :1875年11月29日(東京女子師範学校)
URL :https://www.ocha.ac.jp/index.html
活動内容  :学部教育、大学院教育

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/




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