

開催趣旨
昭和6年(1931年)の満洲事変から、昭和20年(1945年)の終戦までの15年にわたった日中戦争・太平洋戦争は、当時の政府が「総力戦」と称したように、従来の国内秩序を打ち壊し、国民全員を巻き込んだそれまでにない戦争でした。また、戦場も沖縄を除き、そのほとんどが中国大陸や南太平洋諸国などのいわゆる「外地」でした。そのため、この間の文化的活動の多くはつねに「大衆」または「外地」に集約されています。
本展では、戦時下に前線の兵士たちと銃後の家族や国民に向けて、日本国内外で刊行された書籍、絵画、絵はがき、地図、宣伝ビラなどをもとに、なぜ「大衆」は熱狂的に戦争に駆り立てられたのか、その背景となる「外地」関連の文化生産がどれほど豊かにあり、またそれにより「国民総動員」がどのようにして文化的に実践されたのかを振り返ります。
展覧会概要

展示構成
- 作家と兵士が見た戦場従軍作家や兵士たちが、どのように戦場を観察し、行く先々の風土や風景をどのように表現したのか書籍の内容や装丁を通して紹介します。
- 従軍画家の描いた大陸前線従軍画家たちが任務の一方で描いた風景や風俗を通して、どのように現地を捉えていたのか絵画や書籍から探ります。
- 南へのまなざし―画家たちの“南洋〞表象東南アジアを巡った画家古城江観ほか、南方諸国に従軍画家たちが残した作品から作り出された南方のイメージと、国民に与えた影響を考えます。
- 前線と銃後を支える大衆―ラップナウ・コレクションに見る戦時下の文化生産コレクションの中から、戦争や銃後、植民地に関する絵葉書やチラシを厳選し、いかに国民に内外への関心を持たせ、銃後の世論を喚起したかを検証します。
- ミニ企画播磨ゆかりの作家たちの〈外地〉姫路市平和資料館協力「〈外地〉からの便り 軍事郵便絵葉書」
ラップナウ・コレクションについて
令和7年度に国際日本文化研究センターに寄贈されたアメリカ実業家ドナルド・ラップナウ氏のコレクション。約6万点に及ぶ画像資料群に近代日本の戦争や銃後、また植民地に関連する絵葉書や宣伝ビラ、チラシなどを収める。
イベント
会場はいずれも講堂(北館3階)
井上章一・劉建輝対談「十五年戦争中、作家と画家たちが〈外地〉で何を見て、また国民に何を伝えたかーその歴史と意味を考える」
日時 令和8年(2026年)1月31日(土曜日)午後1時30分から午後3時出演 井上章一(国際日本文化研究センター所長)、劉建輝(国際日本文化研究センター教授、本展監修者)
定員 150人(当日受付順)
参加料 500円(友の会会員、高校生以下は無料)
備考 姫路文学館友の会研修講座として実施
講演会「顕現と隠蔽―軍事郵便絵葉書にみる十五年戦争」
日時 令和8年(2026年)2月21日(土曜日)午後1時30分から午後3時出演 劉建輝(国際日本文化研究センター教授、本展監修者)
定員 150人(無料、当日受付順)
関連情報
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