
小児がんなどの治療を受ける子どもが、治療ごとに意味のあるビーズをつなぐアート介在療法「ビーズ・オブ・カレッジ」。研修を受けたビーズ大使と対話しながら自身の経験をふりかえる機会を持つことで、病気のことを理解し、それに立ち向かってきた自分自身を肯定できるようになります。なお、退院後の小児がん経験者向けプログラムが「ふりかえりビーズ」です。

つながれたビーズは治療の記憶であり、がんばってきた勇気の証です。
本イベントでは、公益財団法人ベネッセこども基金(*2)の助成を受けて開発した「まなびのビーズ」を導入しました。「まなびのビーズ」は、同基金の2023年度助成により開発。2025年度に2度目の助成を受けて改良を行いました。また、「ふりかえりビーズ」ワークショップに合わせて、子どもたちの将来の自立や就労に向けた「保護者向けセミナー」を初めて開催しました。
◆治療の先にある心の成長を称える「まなびのビーズ」
日常生活や学校などでのまなび・成長につながる新しいまなびのビーズ3種。自身の頑張りを認める「できたね」、次こそは、の気持ちを込める「くやしいね」、周りの人ややさしい気持ちになれた自分への「ありがとう」の各ビーズをつなぎながら、子どもたちは自身の成長を実感することが出来ます。

子どもたちが自身の治療の経過や感じたことを書き込む「ふりかえりビーズ日記」。

新しく導入した「まなびのビーズ」。
【参加者の声】
「ビーズを通すことによって、これだけ頑張ったんだ!という証になった」
「今まで経験してきた事が『意味』のある『形』になって重みを感じられ、自信になった」
過去の入院生活ではつらい記憶が多く、自分の経験を思い出すことを避けていたという参加者も少なくありません。しかし、ワークショップを通じて治療の経過や普段の生活に対してもポジティブに捉え直す姿が見られました。
◆初開催 保護者向けセミナー
「病気とともに歩む、子どもの『自立』と『はたらく』への架け橋 ~キャリア形成の考え方と親の寄り添い方~」をテーマに、有識者からの講話と交流を実施しました。
【登壇者】
小児科専門医・子どものこころ専門医 山口有紗先生
認定NPO法人ラ・ファミリエ 西朋子氏

【セミナー参加者からの声】
「伝える力、伝え方を工夫していきたいと思った。全てが学びとなったので参加してよかった」
「小児がんを乗り越えて大人になる人が増えた一方で、副作用や後遺症に悩む人も出ていると聞き、進学・就職をされた方の話を聞いてみたい」
◆今後に向けて
今回、病気の子どもの兄弟姉妹が対象の「きょうだいビーズ」ワークショップも実施。兄弟姉妹たちも自身の経験をふりかえる機会を持ちました。今後も退院後の子どもやきょうだい児、保護者に向けた交流の場や有識者からの情報提供など、継続的に企画していきます。
最後に、公益財団法人ベネッセこども基金、会場をご提供いただいたサイボウズ株式会社、全国からお集まりいただいたビーズ大使の方々をはじめ、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
*1) AYA week 2026
思春期・若年成人世代(AYA世代)のがんへの理解と支援を広げるための啓発週間。今年のテーマは「誰もが生きやすい明日へ~ともに考えよう、AYA世代とがん~」(2026年3月7日~15日)
https://ayaweek.jp/
*2) 公益財団法人ベネッセこども基金
未来あるこどもたちが、安心して学習に取り組める環境のもとで、自ら可能性を広げられる社会を目指し、全国のこども支援団体を対象とした助成事業や自主事業に取り組んでいます。当法人は「重い病気を抱えるこどもの学び支援活動助成」で2023年度に続き2025年度に採択。申請内容「心のケアを軸とした長期入院治療を経験したこども達への社会復帰支援」https://benesse-kodomokikin.or.jp/
◆ビーズ・オブ・カレッジとは
小児がんなど重い病気とたたかう子どもたちへの心のケアを目的とした「アート介在療法」。アメリカで開発されたプログラムで、シャイン・オン!キッズは日本で展開できる唯一の組織として認証を受けています。https://sokids.org/ja/what-we-do/beads-of-courage/
◆シャイン・オン!キッズとは
小児がんや重い病気の子ども達とそのご家族を心のケアのプログラムで支援。ホスピタル・ファシリティドッグ(R)プログラム(動物介在療法)、ビーズ・オブ・カレッジ (アート介在療法)、シャイン・オン!コミュニティ(小児がん経験者の社会貢献活動サポートやキャリア支援)、シャイン・オン!コネクションズ(オンラインで学習支援アクティビティを提供)を運営。2006年設立、2026年3月現在、全国35病院/施設にて活動中。http://sokids.org/ja/
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