森夕香の新作個展「ほどけるギフト」をGallery 舞台裏で2026年6月5日(金)より開催。日本画の技法で描く、身体と環境の境界線

食べるという行為や身体に対する考察を描く森夕香の新作を、キッチンスペースを備える「Gallery 舞台裏」(麻布台ヒルズ内)にて発表します。

森夕香の新作個展「ほどけるギフト」をGallery 舞台裏で2026年6月5日(金)より開催。日本画の技法で描く、身体と環境の境界線
森夕香《Receiving》2026、木製パネル、和紙、日本画顔料 Photo by Yasushi Ichikawa


株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道、以下「The Chain Museum」)は、当社が運営する「Gallery 舞台裏」(麻布台ヒルズ内)にて、アーティスト・森夕香による個展「ほどけるギフト」を2026年6月5日(金)~7月5日(日)に開催いたします。

※本展の出展作品はArtSticker限定で販売いたします。会期前にプライスリストをご希望の方はこちらまでお問い合わせください。
※2026年6月5日(金)18:00より、予約制のレセプションを開催予定です。(参加無料、ご予約はこちら)


展覧会詳細はこちら

主催者コメント

Gallery 舞台裏では、森夕香による個展「ほどけるギフト」を開催いたします。

流れるような輪郭と溶け出すような色彩によって描かれる人物や植物は、ともに絡み合い、時には背景とも融合し、一体となって画面に現れます。幼少期から豊かな自然に囲まれて育った森は、大学で学んだ日本画の技法を用いて、身の回りの植物や人々を描いてきました。自分自身と自らを取り巻く世界を隔てる身体という境界をなくして混ざり合うことをイメージした時に、安心感や心地よさを感じたという経験から、内と外、自己と他者、人間と自然などを二項対立としてではなく、ひとつの流体として捉えるようになりました。ダンスをしていた経験から身体に強い関心を抱くようになり、その視点は人体のみならず、植物や空間の身体性にも向けられています。

今回の個展では、キッチンスペースを備えたGallery 舞台裏の空間に注目し、食べるという行為や身体に対する考察を散りばめた新作を展示します。摂食とは、外部のものを体内に取り込むことであり、食材を調理するキッチンは身体器官の一部であるとも言えるでしょう。展覧会タイトルのほどけるという言葉には、あるものが分解されて別のものに変化するという意味があり、ギフトという概念には他者の存在が不可欠です。作品を通じて、他者を分解して自らの中に取り込み、それがまた別の者に取り入れられていくという一連の生の循環が浮かび上がります。

有機的な線と柔らかなトーンからは、生命の持つエネルギーが、静かに、しかし生き生きと伝わってきます。ぜひ会場で、森の絵画に宿る体温を感じてみてください。


森夕香《Giving》2026、木製パネル、和紙、日本画顔料 Photo by Yasushi Ichikawa

森夕香《ドローイング ほどける》2026、和紙、墨


アーティストステートメント

今回の展覧会はGallery 舞台裏ということで、飲食スペースが併設されたこの空間で食べることについて考えてみた。
顔を食べさせてくれるアンパンマン、ぐりとぐらのカステラ、ヤン・シュバンクマイエルのFOOD、などが頭に浮かぶ。
そういえば小さい頃食べることがあまり好きではなかったが、今は好きになっている。

これまでの制作ではほぼ全ての作品で身体と環境の境界を探るという試みが主軸となり、そこから派生する形で
人間と植物の間のような存在を形にし、身体をより曖昧に柔軟に捉えることを意識してきた。
それは自分自身がやや閉所恐怖症で自分の身体を牢屋のように感じたことに端を発する。

食べるという行為はウチとソトを曖昧にする。
ソトにあったものをウチに取り込み、ある部分はウチの一部になり、ある部分はまたソトに排出される。
そもそも私が食べたりんごは私に食べられる前はソトにあったのか、食べられる前からウチだったのかもしれない
どこからがウチなのか、どこからがソトなのか、そもそもはっきりとはわからない。
そういえば小さい頃、兄が一本線の入った円絵を描いて、これなんやと思う、と聞いてきたことがあった。
わからなかったので、答えを聞くと、「自分自身の体を丸呑みした魚」 だった気がする
その魚にとってのウチは宇宙全体なのだろうか。

食べものというのは実にたくさんの要素(海、土、微生物、植物、光、人間など)によって時間をかけて織り成される。
りんごは苗から植えても実がなるまでに5年ほどかかるらしい。
育てたり、収穫したり、料理したり、、お皿に盛られた状態でそこに至るまでに関わった要素を映画のエンドロールに書き出したら
いつまでたっても終わらない長いエンドロールになると思う。
それほどの超大作を私たちは日々一人で食べたり、誰かと食べたり、誰かにあげたりしている。
私たちの体を通過し解かれながらまた別の形になるまでの長い旅が始まる。

そんなことを考えながら絵を描いていると、初めて読んだ時からお守りのように感じている、谷川俊太郎さんの「魂のいちばんおいしいところ」という詩がまた読みたくなった。

アーティストバイオグラフィー




森夕香 / Yuka Mori

略歴
森夕香は1991 年滋賀県出身。現在は京都を拠点に活動。日本画の顔料と支持体を基盤に、人と植物という⼆つの大きな主題を描く。身体への高い関心と、人と自然の境界に対する森の考察は、人と人、人と植物、あるいは植物同⼠が繋がり融合する、臓器的な感覚を帯びた連続体のイメージとして可視化されている。ほかに「生命体としての建物」という視座から、窓を介した内と外の循環を描く試みや、植物の写生、および網の目のような有機的かつ混沌とした植物の形態を主題とする「メッシュ」シリーズがある。
近年の主な展覧会に、「霧露」(Yutaka Kikutake Gallery Kyobashi、2026 年)、 「Ghost-likeHover」(ATLA、ロサンゼルス、2025 年)、 「個展-Intertwined -戯れるメッシュ」(Gallery crossing、岐⾩、2025 年)、「Materiality in Progress: Exploring New Materialism in Contemporary Art」(Nina Johnson Gallery, マイアミ、2025 年)、「森夕香/山田哲平 ⼆人展『境界行為』」(LOKO gallery、東京、2024 年)、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(岡山、2024 年)、 「森夕香個展」(滔々 toutou gallery、岡山、2023 年)、 「個展-⾬中の肖像」(同時代ギャラリー、京都、2021 年)、 「日本画新展 2020」(美術館「えき」KYOTO /ホテルグランヴィア、2020 年)、 「個展-蔓延る脈」(GALLERY SUJIN、京都、2019 年)など。2015 年パリ国立高等美術学校派遣交換留学、2022 年アーティストインレジデンス(artbiotop 那須)参加。主な受賞歴に、「Pommery Prize Kyoto 2024」 (2024 年)最優秀賞受賞

Instagram( @mori1227

Information

森夕香個展「ほどけるギフト」
会期
2026年6月5日(金)~7月5日(日)
※レセプションは6月5日(金)18:00~20:00にて開催(参加無料、要予約

アーティスト
森夕香

営業時間
11:00~18:00

定休日
月曜日 ※月が祝日の場合は翌日が定休日となります。

観覧料
無料

会場
Gallery 舞台裏

住所
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1
麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
Google Map

アクセス
・東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より、駅直結 徒歩1分
・エレベーターあり、バリアフリー
・車椅子、ベビーカーの入場可能

主催
ArtSticker(運営:The Chain Museum)

協力
Yutaka Kikutake Gallery

展覧会詳細
https://artsticker.app/events/133520

会場:Gallery 舞台裏




「Gallery 舞台裏」は、ArtStickerを運営する(株)The Chain Museumがプロデュースするアートギャラリーです。舞台の余韻が残る中で演者と観客が舞台裏で親密に語り合うように、作品鑑賞だけではなく、人々の交流を内包する空間として設計されました。グローバルに美術史を織りなすベテランから、熱い視線を集める新進気鋭の若手アーティストまで、ときには食体験やパフォーマンスの要素も取り入れて企画します。

この空間を構成するのは、スチールパイプで組まれたフレームとそこに掛けられた仮設的な展示壁のみです。26坪という決して広くはないスペースですが、床の高低差、照明の明るさや色温度、仕上げの違いを使い分けることで、2つの異なる雰囲気を与えています。ユニークな空間づくりによって、オモテとウラをシームレスに味わえる場を目指しました。あらゆる隙間から視線や気配が入り混じる相互干渉を、新しい鑑賞体験として提案しています。

▽Instagramアカウント
https://www.instagram.com/butaiura_artsticker/

ArtSticker(アートスティッカー)について




株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。
また、ArtStickerはデジタル上だけでなく、リアルでユニークな場所と出会うことで、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求しています。

▽ArtSticker Webサイト
https://artsticker.app/

▽ArtSticker ダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049

株式会社The Chain Museum概要
社名   :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)
所在地  :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO
代表者  :代表取締役 遠山 正道

▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト
https://www.t-c-m.art/

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