【鑑賞体験の新しいスタンダードを創出】東京国立博物館×GATARI–音声体験が来場者の行動を変える。佐々木蔵之介主演のサウンドイマーシブ『水と祈りの追憶』を法隆寺宝物館にて初公開

株式会社GATARI(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:竹下俊一、以下「GATARI」)は、東京国立博物館 法隆寺宝物館と協働し、特別限定鑑賞体験『水と祈りの追憶』を開催します。
本体験は、GATARIが開発・運営する「Auris(オーリス)」を利用した、訪問者の歩みや動作に応じて物語が展開するサウンドイマーシブ体験です。
音声ガイドが長く担ってきた「情報を届ける」という構造を、来場者の「気づく・動く・滞在する・また訪れる」を生み出す空間体験へと更新する、第一弾となる取り組みです。
■ 音声体験の役割を、情報提供から行動変容へ
美術館・博物館の音声ガイドは、1950年代にオランダで初めて導入されて以来、半世紀以上にわたり文化鑑賞体験の標準形式であり続けてきました。来場者は"受け手"として番号を選び、解説を一方向に受け取る--その構造は今も変わっていません。GATARIが提案するのは、来場者の位置や動作に応じて空間が応答し、行動そのものが体験を生み出すサウンドイマーシブという新しい規格です。
歩く、立ち止まる、振り返るといった来場者の自然な行動にAurisを通して空間が応答することで、来場者は一方的に情報を受け取るだけでなく、自らの行動をきっかけに空間と関わるようになります。Aurisが目指すのは「聴かせるコンテンツ」ではない、来場者の「気づく・動く・滞在する・また訪れる」という行動変容を生み出すことです。
■ 休館日にだけ開かれる自分だけの1300年
『水と祈りの追憶』では、休館日の法隆寺宝物館に少人数のお客様のみをお迎えし、サウンドイマーシブ体験を起点に、同館専門職の講座を聞きながら法隆寺に因んだ特別な折詰割烹料理、沈香(じんこう)の香りを嗜む貴重な香道体験、琵琶の演奏を通して、来場者は1300年の時と向き合います。法隆寺宝物館は、建築家・谷口吉生氏が「水」をコンセプトに手がけた、緊張と緩和の対比を持つ建築として知られ、飛鳥奈良時代に生み出された仏像・工芸の数々を迎える器として設計された空間です。静寂と薄暗さの中、多くの解説を持たずに佇む収蔵品--この空間に「Auris」によるサウンドイマーシブ体験が重なることで来場者の行動を変容させます。
声を担うのは、俳優・佐々木蔵之介氏。語り手・天人として、ときに先に宝物館を訪れた一人の旅人として、1300年の時を超えて訪問者を奈良・飛鳥時代へ誘います。

■1300年の時を超えて、天人・佐々木蔵之介の声に導かれる
ヘッドホンを通して届く佐々木蔵之介演じる天人の語りと、先に宝物館を訪れた"素の"佐々木蔵之介氏の声の掛け合いを聴きながら館内をゆっくりと巡る時間は、時を超えて飛鳥奈良の世界に触れるよう。音が大きくなる方へ足を向ければ、その場所で待つ語りと出会い、立ち止まる沈黙の時間さえも物語の一部となる。解説なく通り過ぎていた菩薩像が、立ち止まって向き合いたい存在になる。何も知らなかった収蔵品の背後に、もっと知りたい物語があることに気づく。
この体験の変化は、空間に重ねられた音声が来場者の行動に応答することで生まれます。

そして、この体験を支えているのが、現実のためのゲームエンジン「Auris」。
空間に一切施工を伴うことなく、貸し出しを行うスマートホンのみでユーザーの位置や向き、姿勢情報をcmオーダーで取得し、行動や移動に合わせたインタラクションを発動させることができます。
カメラでスキャンしたデジタル上の法隆寺宝物館に、音声や音響を空間の特定の場所へ配置し、訪問者の動作に応じて展開するよう紐づけることで、現地でも遠隔でも、スマートフォン一台で空間と一体化した物語体験を実現しました。

Auris Editor編集画面上の法隆寺宝物館に配置された音源
物語の進行に画面を必要としない本体験は、目は目の前の空間や数々の菩薩像に委ねたまま。
ヘッドホンを通じて届く天人の語りが、菩薩像の造形の違いや灌頂幡に込められた祈りの意味など一人の鑑賞では気づくことのできない視点へと導きます。
■ 来場者の行動が変わる音声体験を、あらゆる博物館・美術館へ
GATARIが目指すのは、音声を起点に来場者と空間の関わり方を変えること。収蔵品の前で立ち止まり、その背後にある物語と出会い、もっと知りたいと思う体験の積み重ねが、博物館・美術館を「また訪れたい場所」へと変えていきます。GATARIはサウンドイマーシブという新しい規格を、法隆寺宝物館での本体験を起点に、あらゆる博物館・美術館へと展開してまいります。
■ 東京国立博物館 学芸研究部長
河野 一隆氏 コメント

法隆寺宝物館には、人々の祈りや願いが千年以上の時を超えて息づいています。『水と祈りの追憶』は、そうした祈りの世界に音を通して身を置き、新たな体験を生み出す試みです。お客さまご自身が歩き、感じ、想像することで、一人ひとりの心の中にそれぞれの物語が立ち上がることでしょう。これは、鑑賞の可能性をさらに広げるものであり、未来の博物館を考えるうえでも大きな可能性を秘めています。ぜひ多くの皆さまに、この新しい体験を味わっていただければ幸いです。
Mixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」について

Aurisはスマホ1台ノーコードで現実に没入する未体験の感覚を生み出すことができるMixed Realityプラットフォームです。
ヘッドマウントディスプレイなどを一切必要とせず、スマートフォンとイヤホンというすでに当たり前になりつつあるデバイスだけで、今までにない没入体験を提供することができます。
スマートフォンで完結する独自の空間スキャン&自己位置推定システムと、設定次第で様々な体験を可能にする自由度の高いオーサリングツールにより、今までにない体験をいつでも誰でもどこにでも作ることができます。現在、文化財や博物館、モデルルームや展示会など様々なロケーションへの導入が進んでいます。
「Auris」公式webサイト:https://gatari.co.jp/auris-intro/
会社概要

株式会社GATARIは新しいエンターテインメントを切り口に、デジタルとリアルの融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Realityスタートアップです。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンを掲げ、東京大学を拠点とした日本最大のVR学生団体UT-virtual (https://utvirtual.tech) 創設者である代表の竹下によって2016年に設立されました。テクノロジーに深い人間理解を組み合わせ、“見え方を変える”というアプローチによって現実をより良い場所にすることを目指し続けています。
社名:株式会社GATARI
所在地:東京都千代田区神田松永町16 ダイキビル4F
代表者:代表取締役CEO 竹下 俊一
設立:2016年4月
事業内容:Mixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」の開発、MRコンテンツ制作 ほか
URL:https://gatari.co.jp
▪️お問い合わせ先
株式会社GATARI 広報
問い合わせフォーム:https://share.hsforms.com/1M_lQE8HORJiJ2QOkkhSGjAbwv75
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