【東京・南青山 根津美術館】企画展「やきもの名品紀行 ー中国・日本・朝鮮半島-」を2026年8月15日(土)-10月12日(月・祝)に開催

選りすぐりの名品110件をご堪能ください。同時開催展は「名物茶陶」です。
やきもの、すなわち陶磁器は、土を練り、形を作り、焼き固めて生み出されるものです。古来、食器や調理具、貯蔵具、装飾品などとして、私たちの生活と深く関わってきました。やがてそれらの中に、実用を超えた豊かな美が見出されるようになり、さらには、鑑賞を目的とするものも誕生しました。本展覧会では、2,300件におよぶ館蔵のやきものの中から鑑賞陶磁を中心に名品約110件を選りすぐり、東アジアにおける展開をご覧いただきます。
まず展示室1では、1万年以上の歴史を誇る中国のやきものを、続く展示室2では、多様な美意識が反映された日本のやきものをご紹介します。そして階を上がり、展示室5では、清廉を尊んだ朝鮮半島のやきものを展観します。
三つの展示室を巡る道のりは、海を越え、時を越えた、やきもの探訪の旅ともなります。そして、それが各地の風土が育んだ文化の一端に触れる体験となれば幸いです。
展示室1 中国
1万年以上の歴史を誇る中国のやきもの。唐三彩や青磁、白磁、青花など革新的な技法で世界をリードし続けました。
究極の精度と華やかさを追求したやきものには、全世界が魅了されています。

青磁牡丹文水注・承盤 中国・北宋時代 11世紀 根津美術館蔵
北宋時代の代表器種中国・浙江省に所在した越窯系の水注と承盤。水注と承盤は、中国・北宋時代(960~1127)のやきものを代表する器種である。盤の中に湯を張り、水注の中の酒を保温する役割がある。

重要文化財 五彩宝相華文瓶 景徳鎮窯 中国・明時代 16世紀 根津美術館蔵
絢爛たる赤と金赤と緑の絵の具で塗り詰め、そこに金彩で牡丹文が加えられた絢爛たる長頸瓶。金彩は、中国を代表する景徳鎮窯の民窯で発展した。本作は堂々とした下膨れの姿が珍しい逸品である。
展示室2 日本
日本人の感性が反映されたやきもの。後進ながらも、中国・朝鮮半島の技術をベースに、17世紀以降、飛躍的に発展します。
素朴な土師器(はじき)から、華やかな磁器まで、多様なやきものが好まれた点が特色です。

重要文化財 銹絵染付金彩絵替土器皿 京都 尾形乾山作 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
京都産の土器皿に、乾山が施した琳派文様琳派を代表する画家・尾形光琳の弟・乾山(1663~1742)による土器皿。手捏ね(てづくね)で成形した京都の土器皿に、鉄・呉須・金を用いて、四季折々の自然が琳派のデザイン感覚で描かれている。

色絵三果文稜花皿 肥前 日本・江戸時代 17~18世紀 根津美術館蔵 山本正之氏寄贈
世界を魅了した柿右衛門の美乳白色の地に、吉祥を意味する三果文(桃・柘榴・仏手柑)を鮮やかな色絵で描く。左右非対称の文様は日本人好みの構成。日本から欧州へ輸出された柿右衛門の最盛期の作と言える。
展示室5 朝鮮半島
清らかさと実用性を尊ぶ美意識が反映された朝鮮半島のやきもの。優雅な高麗青磁や、力強い粉青(ふんせい)、質朴な白磁には、陶工の自然な作陶から生まれた美しさが、満ち溢れています。

粉青象嵌牡丹文厨子 朝鮮半島・朝鮮時代 15世紀 根津美術館蔵
白土の象嵌による文様は、朝鮮半島の得意技土を彫り、そこを白土で埋めて、文様をあらわす象嵌は、朝鮮半島のやきものに多用された技術。ただし、仏像や経典などを納置するための厨子は珍しく、本作はその貴重な作である。

青花草花文壺 広州官窯 朝鮮半島・朝鮮時代 18世紀 根津美術館蔵 秋山順一氏寄贈
朝鮮時代の後期の清楚な青花文様三方向に十字形の花弁を有する花(水仙・桔梗・仙人草などの説あり)、菊、蘭を描いた壺。朝鮮時代後期になると、清々しい白地に、呉須による清楚な青花文様が主体となった。
関連催事
当館ホームページ<「イベント情報」>の申込フォームから参加をお申込みください。定員になり次第締め切ります。スライドレクチャー 「やきもの名品紀行-日本・中国・朝鮮半島-」

※担当学芸員がスライドを使って展示解説を行います。各レクチャーは同内容です。
※参加は無料ですが、美術館入館料が必要です。
特別企画 「陶片をもってみよう」 *事前申し込み不要

※当館所蔵の陶片を実際に手にとって観察していただく機会です。各回同内容の予定です。参加者が多数の場合には、お待ちいただくことがあります。
※参加は無料ですが、美術館入館料が必要です。
同時開催展 展示室6 「名物茶陶」
茶の湯における名物(めいぶつ)とは、古くから由緒のある優れた道具のことを指します。毎回季節の茶道具取り合わせをご覧いただく展示室6も、企画展「やきもの名品紀行」に合わせ、茶人に評価された名物のやきものを展観します。

重要文化財 青井戸茶碗 銘 柴田 朝鮮半島・朝鮮時代 16世紀 根津美術館蔵
戦国武将・柴田勝家(しばた かついえ)が、主君である織田信長から拝領したと伝わる茶碗。端正な姿と淡い枇杷(びわ)色が特徴で、青井戸(あおいど)の名品として知られる。
開催概要

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