内戦下のスーダンから初来日 現地スタッフが熊本で語る「人々の暮らしと希望」

熊本とスーダンをつないできた薬学研究・医療協力の歩みも紹介 ロシナンテス20周年記念講演

認定NPO法人ロシナンテス(本部:福岡県北九州市、理事長:川原尚行)は、2026年9月10日(木)、熊本大学薬学部にて「ロシナンテス20周年記念講演 in 熊本」を開催します。

本講演では、2023年4月に始まった内戦により深刻な人道危機が続くスーダンについて、現地で活動するロシナンテスのスーダン人スタッフが初めて来日し、自らの言葉で現状や人々の暮らし、復興への思いをお話しします。また、スーダンで20年間にわたり医療支援を続けてきたロシナンテス理事長・川原尚行が、活動を通して見てきた現地の姿や、支援を続ける意味についてお伝えします。
内戦下のスーダンから初来日 現地スタッフが熊本で語る「人々の暮らしと希望」


熊本とスーダンの間には、長年にわたり育まれてきた「薬学」を通じたつながりがあります。熊本大学では、スーダンをはじめとするアフリカ諸国との学術交流や薬学研究が進められ、薬用植物や天然資源を活用した研究、研究者の交流や人材育成などを通して、熊本とアフリカを結ぶ学術的なネットワークが築かれてきました。

ロシナンテスもまた、熊本大学とスーダンの大学との交流促進に関わり、現地での医療活動と大学での研究・人材育成という異なる分野から、両国をつなぐ取り組みを重ねてきました。理事長の川原は現在、熊本大学薬学部臨床教授も務めています。

薬学研究や人と人との交流、そして現地での医療活動を通じて、その関係は長い時間をかけて築かれてきました。本講演では、こうした熊本とスーダンのつながりを振り返るとともに、内戦を経験する当事者の声を通して、ニュースだけでは伝わりにくい人々の日常や文化、復興への願いをお伝えします。
研究や医療、人材育成を通じてスーダンとつながってきた熊本から、スーダンの今とこれからをともに考える機会となることを願っています。

当日はぜひご取材いただきたく、ご案内申し上げます。

開催概要

- イベント名:ロシナンテス20周年記念講演 in 熊本「遠い国ではないスーダン ― 熊本から世界へ続く薬学研究と医療の挑戦」
- 日時:2026年9月10日(木)19:00~20:30(受付開始18:30)
- 会場:熊本大学薬学部 総合研究棟2F 多目的ホール
- 住所:〒862-0973 熊本県熊本市中央区大江本町5-1
- 参加費:無料(要申込)
- 定員:150名
- 主催:認定NPO法人ロシナンテス


見どころ

- 初来日のロシナンテス・スーダン人スタッフが、内戦下の暮らしや復興への思いを語ります。
- スーダンで20年間活動を続けてきた川原尚行が、現地で目にしてきた「命」と「医療」の現場をお話しします。
- 熊本とスーダンの間で長年育まれてきた、薬学研究や研究者交流、人材育成などのつながりをご紹介します。
- 研究と現地での医療活動、それぞれの側面から熊本とスーダンを結んできた歩みを振り返り、これからの国際協力について考えます。
- 質疑応答や講演後の個別取材も予定しています(時間の都合により調整)。


熊本とスーダンをつなぐ薬学研究と医療

熊本大学では、スーダンをはじめとするアフリカ諸国との学術交流や薬学研究を通じて、国際的な研究協力や人材育成が進められてきました。特にスーダンとの間では、「ハルツーム大学薬学部」と2016年に学術・学生交流協定を締結し、現地の薬用植物を活用した共同研究や創薬支援のネットワークを長年構築しています。薬用植物や天然資源を活用した研究、研究者交流などが行われ、熊本とスーダンを結ぶ学術的なネットワークが築かれてきました。

ロシナンテスも、熊本大学とスーダンの大学との交流促進に関わるなど、両国をつなぐ取り組みを続けてきました。

スーダン情勢について

2023年4月15日、スーダンで国軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間で大規模な武力衝突が発生しました。首都ハルツームで始まった戦闘は各地へと広がり、3年を超えた現在も、ダルフールやコルドファンをはじめ各地で戦闘や攻撃が続いています。

長期化する紛争により、紛争開始以降、国内外で1,000万人を超える規模の人々が避難を余儀なくされ、2026年には約3,370万人が人道支援を必要としています。食料不足や医療体制の崩壊、感染症の流行などが人々の暮らしを脅かし、支援を必要とする人々に十分な援助を届けることも困難な状況が続いています。

故郷を離れざるを得なかった人々が長期にわたる避難生活を強いられる一方、戦闘が収まった地域では帰還の動きも見られます。しかし、生活や医療を支えるインフラは大きな被害を受けており、安全な暮らしを取り戻すまでには多くの課題が残されています。スーダンは今、世界最大規模の避難民危機を抱える、最も深刻な人道危機の一つに直面しています。

ご取材について

当日のご取材を歓迎いたします。
講演中の撮影のほか、講演終了後には登壇者への個別取材にも可能な限り対応いたします。事前にご連絡いただけますと、当日のご案内がスムーズです。

認定NPO法人ロシナンテスについて

内戦中のスーダンに外務省医務官として赴任した川原尚行が、外務省を辞して2006年に立ち上げた国際NGO。病院が無いなどの理由で必要な保健医療が受けられない地域に、医療が届く仕組みを整備することで、誰もが健やかに生きることができる環境を作ることを目指して活動する。アフリカのスーダン・ザンビアを中心に、巡回診療や診療所建設、給水所建設などを実施している。

ロシナンテスの名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくるドン・キホーテの乗る痩せ馬のロシナンテに由来している。「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」という想いをこめて名づけられた。

団体概要

- 団体名 :認定NPO法人ロシナンテス
- 代表者 :理事長 川原尚行
- 所在地 :〒802-0082 福岡県北九州市小倉北区古船場町1番35号
- 設立:2006年5月1日
- ウェブサイト :https://www.rocinantes.org/


理事長 川原尚行プロフィール

1965年福岡県北九州市生まれ。1984年福岡県立小倉高等学校卒。
1992年九州大学医学部を卒業後、九州大学第二外科(現:消化器・総合外科)に入局し同外科および広島赤十字・原爆病院で研修を行う。
九州大学大学院修了ののち、1998年外務省入省。在タンザニア日本大使館に二等書記官兼医務官として着任。その後ロンドン大学(イギリス)で熱帯医学を履修し、2002年在スーダン日本大使館に一等書記官兼医務官として着任。2005年1月、外務省を辞職し同年4月よりスーダン国内での医療活動を開始。翌2006年5月、北九州市に「NPO法人ロシナンテス」を設立。九州大学・長崎大学各客員教授、熊本大学薬学部臨床教授。

著書

『もうひとつのスーダン 日本人医師 川原尚行の挑戦』 主婦の友社 2010年(共著)
『行くぞ!ロシナンテス 日本発 国際医療NGOの挑戦』 山川出版社 2015年

お問い合わせ

- お電話:093-521-6470(電話受付:平日10:00-17:00)
- メール:[email protected]
- お問い合わせフォーム:https://www.rocinantes.org/contact/



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