「近代美術のアイコン ギュスターヴ・ファイエ — コレクター、そして創造者」2026 年 10 月 9 日よりフォンダシオン ルイ・ヴィトンにて開催

Gustave Fayet, Collectionneur - Createur. Fondation Louis Vuitton, Paris2026.10.09 - 2027.03.08

「近代美術のアイコン ギュスターヴ・ファイエ — コレクター、そして創造者」2026 年 10 月 9 日よりフォンダシオン ルイ・ヴィトンにて開催



Vincent van Gogh, Autoportrait a l’oreille bandee, janvier 1889. Huile sur toile, 49,5 x 44,2 cm. Collection particuliere. Credit photographique : (C) Peter Schalchli. Paul Gauguin, Trois Tahitiens, 1899. Huile sur toile, 73 x 94 cm, National Galleries of Scotland. Credit photographique : (C) National Galleries of Scotland, Dist. GrandPalaisRmn / Scottish National Gallery Photographic Department

セルゲイ・シチューキン、ミハイル・モロゾフとイワン・モロゾフの兄弟、そしてサミュエル・コートールドといった偉大なコレクターたちに捧げられた「近代美術のアイコン」展の系譜を継いで、フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、近代美術の歴史をかたちづくった先駆者たちについての探究を続けます。その新たな展覧会は、2026 年 10 月 9 日から 2027 年 3 月 8 日まで開催される特別展「ギュスターヴ・ファイエ--コレクター、そして創造者」です。
https://www.fondationlouisvuitton.fr/fr/evenements/gustave-fayet-collectionneur-createur

この大規模な企画展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの全展示空間を用いた「コレクターとしてのギュスターヴ・ファイエ」と「創造者としてのギュスターヴ・ファイエ」の二部で構成されます。そこに浮かび上がるのは、収集、創造、そして芸術への参与が互いに呼応する、特異な歩みです。本展は、世紀転換期のモダニティを担った重要人物でありながら、今日では不当に忘れられているギュスターヴ・ファイエの肖像を描きだします。

本展は、その規模と内容において前例のない試みです。一方では、今日では世界各地に散在する並外れたコレクションから、250 点を超える作品を一世紀ぶりに一堂に集め、他方では、ギュスターヴ・ファイエ自身による創作 325 点を紹介します。その大半はこれまで一般に公開されたことがなく、本展のために修復されました。

本展では、フィンセント・ファン・ゴッホの絵画 10 点、ポール・ゴーギャンの作品 78 点、オディロン・ルドンの作品 88 点からなる一群に光を当てるとともに、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ベルト・モリゾ、ポール・シニャック、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、アンリ・マティスの絵画やパステルも紹介します。


Henri Matisse, Place des Lices, Saint-Tropez, 1904. Huile sur toile, 51,5 × 55 cm. SMK, National Gallery of Denmark. Credit photographique : (C) SMK Photo/Jakob Skou-Hansen


Paul Cezanne, Le grand pin, 1887-1889. Huile sur toile, 85,5 x 92,5 cm. Museu de Arte de São Paulo Assis Chateaubriand Doação [Gift] João Chammas, Antonio Adib Chammas e Geremia Lunardelli, 1951, MASP.00089

数年にわたる調査の成果である本展は、国内外の 64 の文化機関と 71 の個人コレクションの協力を得て開催されます。本展は、20 世紀初頭の芸術界における第一級の人物でありながら、次第に忘却の裡へと追いやられていったギュスターヴ・ファイエ(1865-1925)の姿をあらためて浮かび上がらせるものです。ファイエは、多作な創造者であり、疲れを知らぬ非凡な事業家であり、先見の明に恵まれたコレクターでした。さらに、前衛芸術を擁護し、その価値をいち早く見いだすとともに、近代美術が多様なかたちで現れることに積極的に貢献しました。実際、ギュスターヴ・ファイエは、いち早く、ゴッホ作品を収集し、ピカソ作品を展示し、さらにパリ中心部の自邸に約200点の作品を擁し、当時の芸術家や著名なコレクターたちがこぞって詰めかけた、いわば「ゴーギャン美術館」ともいうべき空間を築き上げました。また、ルドンの友人であり、その熱烈な愛好家でもあったファイエは、フランス南部フォンフロワドの自ら所有する修道院で、後年まで人目にふれずにいた壁面装飾を手がける機会をルドンに与えました。

ギュスターヴ・ファイエは、版画を除いて 740 点を超える近代美術の重要作品を収集した、並外れたコレクターであるだけではありません。人生の後半には、20 世紀初頭の装飾芸術にその成功の跡を刻んだ創造者でもありました。画家、水彩画家、陶芸家、装飾家、絨毯・織物・壁紙のデザイナー、そして書籍の挿絵画家として、ファイエは、芸術が生活のあらゆる側面を潤すと考えた世代を体現しています。彼の創作は、当時を代表する画廊や主要なサロンを通じて広まり、ポール・ポワレ、ジャック・ドゥーセ、ジャンヌ・ランバンといった影響力のある人物たちを魅了しました。アール・ヌーヴォーからアール・デコに至るまで、ファイエは、美術と装飾芸術が融合する新たな生活芸術の創出に全面的に関与しました。ギュスターヴ・ファイエにとって、収集することと創造することは、ひとつの同じ衝動のなかで結びついていたのです。

この特異な、そして多くの点で先駆的であった人物に捧げられる初の国際的規模の本展は、豊穣な世界を明らかにするとともに、20 世紀初頭の近代美術と装飾芸術に新たな一章を開きます。この意欲的な企画には、展覧会の二部門にわたって、作品および資料あわせて 740 点が集められます。


Pierre Bonnard, Plaisir de campagne ou Le Jardinier, 1903. Huile sur toile, 85,7 × 94 cm. Collection particuliere.


Paul Gauguin, Dans les vagues ou Ondine, 1889. Huile sur tissu, 123,8 x 106 cm. The Cleveland Museum of Art, Gift of Mr. and Mrs. William Powell Jones, 1978.63. Credit photographique : (C) Courtesy of Cleveland Museum of Art


ギュスターヴ・ファイエ--フォンダシオン ルイ・ヴィトンの3フロアにわたってコレクションを紹介
フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャン、オディロン・ルドン、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ベルト・モリゾ、ポール・シニャック、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、アンリ・マティス--250点を超える作品を展示




フィンセント・ファン・ゴッホ《包帯をしてパイプをくわえた自画像》
本展の大きな見どころのひとつが、フィンセント・ファン・ゴッホの《包帯をしてパイプをくわえた自画像》のフランス帰還です。同作がフランス国内で展示されるのは 1937 年以来であり、展覧会への貸し出しも 1990 年以来初めてとなります。ポール・ゴーギャンとフィンセント・ファン・ゴッホの劇的な決別ののちに描かれたこの胸を打つ作品には、傷を負いながらもなお、絵を描き続けようと決意する芸術家の姿が描かれています。これに呼応するのが、ポール・ゴーギャンの《パレットを持つ自画像》です。こうして、近代の芸術家をめぐる根本的に異なる二つのヴィジョンが、かつてない対話のうちに響き合います。



Paul Gauguin, Le Christ jaune, 1889. Huile sur toile, 92,07 x 73,34 cm. Collection Buffalo AKG Art Museum, General Purchase Funds, 1946. Credit photographique : (C) Tom Loonan and Brenda Bieger, Buffalo AKG Art Museum

《黄色いキリスト》《黄色いキリストのある自画像》《緑のキリスト》-- ゴーギャンの三つの傑作
《黄色いキリスト》(1889年、バッファローAKG美術館)、《黄色いキリストのある自画像》(1890-1891年、パリ、オルセー美術館)、《ブルターニュの磔刑》(1899年、ブリュッセル、ベルギー王立美術館)が一堂に会します。これら三作品は、かつてギュスターヴ・ファイエと、その親しい友人ジョルジュ=ダニエル・ド・モンフレイ、モーリス・ファーブルが所有していた作品です。三点の絵画、ゴーギャンへの情熱によって結ばれ、その情熱を分かち合った南フランスの三人のコレクター、そして三つの自画像が、ひとつの比類ない星座を結び、ゴーギャンの評価の確立においてファイエが果たした決定的な役割を雄弁に物語っています。

《昼》《夜》《沈黙》-- オディロン・ルドンによる比類なき装飾画群
展示順路におけるもうひとつの大きな見どころは、オディロン・ルドンがフォンフロワドのシトー会修道院の図書室のために描いた装飾画群です。ファイエは 1908 年、この修道院を購入し、修復するとともに〈総合芸術作品〉へと変貌させようとしました。装飾パネルは、現在も同地で大切に保存されています。

ルドンの芸術的遺言ともいうべき《昼》《夜》《沈黙》が、今回初めて一般公開されます。ファイエにとって、象徴主義の画家ルドンの作品とその友情は、暗示的かつ精神的な芸術への道を開き、ファイエ自身の創作を育むものとなりました。

Odilon Redon, Le Jour, 1910-1911. Detrempe sur toile, 200 x 650 cm. Abbaye de Fontfroide, Narbonne. Œuvre classee au titre des monuments historiques comme un ensemble historique mobilier. Credit photographique : (C) Fondation Louis Vuitton / Nicola Matheus.


Odilon Redon, La Nuit, 1910-1911. Detrempe sur toile, 200 x 650 cm. Abbaye de Fontfroide, Narbonne. Œuvre classee au titre des monuments historiques comme un ensemble historique mobilier. Credit photographique : (C) Fondation Louis Vuitton / Nicola Matheus.

創造者 ギュスターヴ・ファイエ -- 最上階で明らかにされる豊穣な世界と修復された遺産
今回初めて一堂に集められる豊かな創作群--陶芸作品 55 点、意匠図 19 点、吸取紙に描かれた水彩 90 点、絵画・パステル・グアッシュ 15 点、そして挿絵本 18 点。そのなかには、フレデリック・ミストラルのプロヴァンス語詩『ミレイユ』にもとづいてファイエが制作した 72 点の図版や、遺作となった画帖『花々』も含まれます。


Gustave Fayet, Les Cypres bleus, 1902. Huile sur toile, 98 × 73 cm. Collection particuliere / Private Collection. Credit photographique : (C) Association du Musee d'Art Gustave Fayet.


Gustave Fayet, Marine, s. d. Huile sur toile, 38 x 60,3 cm. Collection particuliere / Private Collection.

陶芸作品とルイ・ポールとの協働
1896 年、ギュスターヴ・ファイエは、装飾芸術の分野における最初の事業を立ち上げます。ロダンのもとで学んだ画家であり彫刻家のルイ・ポール(1858-1922)とベジエに炻器工房を設立し、1904 年までに 100 点を超える陶芸作品を制作し、1898 年 6 月、これらの作品は、パリのジークフリート・ビングの画廊で展示されるに至りました。

Gustave Fayet, Louis Paul, Vase, 1896-1904. Gres emaille, 71 x 32 cm. Collection particuliere. Photo : (C) Fondation Louis Vuitton / Nicolas Matheus

吸取紙に描かれた水彩画
1912 年頃、十年近くもの中断を経て、ギュスターヴ・ファイエは再び絵筆を手にします。その頃には、芸術家としての彼は深い変貌を遂げていました。

初期にラングドック地方を描いた風景画に見られた統御された世界に代わって現れたのは、彼が吸取紙に水彩で日々描き出す奇妙な形態であり、抽象との境界にある未分化な世界から立ち現れる花々でした。これらの作品は、やがてファイエ固有の視覚言語となり、その後、壁紙、布地、そして絨毯へと展開されていきます。

Gustave Fayet, Motif floral, 1912-1925. Aquarelle sur papier buvard, 42 × 25 cm. Collection particuliere.

アトリエ・ド・ラ・ドフィーヌのためにデザインされた絨毯
1920 年、ファイエは、自らの〈吸取紙〉のモティーフを絨毯へと展開することを目的とした、アトリエ・ド・ラ・ドフィーヌをパリで創設します。幾何学性を一切排した植物文様の絨毯はたちまち成功を収め、ジャンヌ・ランヴァン、ジャック・ドゥーセ、レオン・ロソーらがこれを注文しました。絵画として構想されたそれらの絨毯は、サロン・ドートンヌ、パヴィヨン・ド・マルサン(ルーヴル美術館)、さらには 1925 年のパリ国際装飾美術・産業美術博覧会に出品されます。

Gustave Fayet, Tapis (detail), 1922-1925. Laine Diametre : 255 cm Mons, Maison Leon Losseau (Belgique)

大規模な修復 -- 絨毯、原寸図案、ドレス
本展の開催にあわせて、フォンダシオン ルイ・ヴィトンは大規模な修復事業を実施しました。その対象には、アール・ヌーヴォーの傑作であるベルギー・モンスのメゾン・レオン・ロソーのために制作された絨毯や、一連の製織図が含まれています。これらの図面は、ファイエの注目すべき制作活動の一端を明らかにするものです。また、ポール・ポワレ、ジャック・ドゥーセ、ジャンヌ・ランヴァンとの関係から着想された約 10 点のドレスも特定され、修復されました。

Gustave Fayet, Mise en carte G54, 1920-1925. Aquarelle sur papier, 302 x 289 cm. Collection particuliere. Photo : (C) Fondation Louis Vuitton / Nicolas Matheus.

「ギュスターヴ・ファイエ--コレクター、そして創造者」展を通じて、フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、近代美術と装飾芸術の歴史における忘れられた大陸を明らかにします。それは、生涯を通じての友人、アンドレ・シュアレスによる「彼はあらゆることを芸術として成し遂げた」という言葉に導かれていたかのような、一人の人間が築き上げた魅惑的な世界でもあります。




ゲスト・チーフキュレーター:
シルヴィ・パトリ
ゲスト・チーフキュレーター補佐:
ユリア・コクルキナ
ミシェル・キーファー
フォンダシオン ルイ・ヴィトン アソシエイト・キュレーター:
アンジュリーヌ・シェルフ
アソシエイト・キュレーター補佐:
コルデリア・ド・ブロス
シャルロット・ランジュ
展覧会アーティスティック・ディレクター:
ロバート・カーセン

協力:
Association Musee d’Art Gustave Fayet Fontfroide
特別支援:
Musee d’Orsay
特別参加:
Bibliotheque nationale de France
FONDATION LOUIS VUITTON
Bernard Arnault :
President, Administrator
Jean-Paul Claverie :
Advisor to the President
Suzanne Page :
Artistic Director
Sophie Durrleman :
Executive Director

Press contacts
Fondation Louis Vuitton
Sebastien Bizet :
Director of Communication
Caroline Cadinot :
Press and Public Relations Officer

For JP press
afumi inc.
佐藤ビンゴ Bingo Sato
[email protected]
03-6451-1568

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