区主催では23区初の総合的芸術祭「すみだ五彩の芸術祭」9月4日より開幕

区主催では23区初となる「すみだ五彩の芸術祭」が2026年9月4日(金曜)に開幕し、区内50ヶ所以上で100を超えるプログラムを順次展開する予定です※。
4月に発表したラインアップに続き、この芸術祭をきっかけに「考える」ことにフォーカスした、新たな3つの事業を深掘りしてご紹介します。「すみだ創造力の学校プロジェクト2026」、「ブリッジ!-アートと社会福祉のあわいのなかで-」、「TRIPHONY SYMPHONY」それぞれのプログラムで、地域の実践者・福祉・音楽資源と向き合い、芸術祭から次の実践へとつないでいくことを目指します。
また、オープニング公演を2週にわたり開催します。9月4日(金曜)~6日(日曜)には、墨田区に古くから伝わる梅若伝説を下敷きにした振付家・ダンサー 山崎広太によるダンス公演「梅若はまだ帰らない。」を、9月11日(金曜)~13日(日曜)には、ハイドロブラスト/竹中香子が、父の死と「ケア」に向き合うことから、ケアと演技の重なりを見出して生まれた「ケアと演技」を上演します。
さらに、墨田区で長年活動してきた「地域コーディネーター」やボランティアグループ「五彩睦」を中心に、多様な人々が交わるきっかけの場をともにつくり上げていくこともこの芸術祭の特色の一つです。
この秋、墨田区内各所で立ち上がる、街の彩りをぜひお楽しみください。
開催に向けて 神野真吾(エグゼクティブディレクター)
都市にも、土地ごとの歴史や文化、人々のつながりがあります。しかし日常の中ではなかなか意識しづらく、今いる場所を特別なものとして感じ、生きていくことは容易ではありません。すみだ五彩の芸術祭は、ものづくり、震災・戦災の記憶、祭り、多様な人々の暮らしが折り重なるすみだの地域性を、現代アートによって照らし出し、芸術祭に参加した人々が、すみだを「自分にとっての特別な場所」と感じる。そのような体験を生み出したいと考えています。
※自治体が主催となり、数ヶ月に及び実施する総合的な芸術祭としては23区初。2025年9月現在、墨田区調べ。
地域の作家や実践者とともに、アートを通じた「体験型の学びの場」を展開する
「すみだ創造力の学校プロジェクト2026」

美術、音楽、建築など分野を横断したプログラムを通じ、次なる地域の実践者を生み出し、芸術祭から地域とアートの持続的な関係を長く続いていくことを目指します。
実施プログラム
※下記以外にも多数のプログラムの実施を予定しています。詳細は公式WEBサイト等にて順次公開いたします。
・すみだ創造力の学校 オープニングクロストーク 「地域を知る、創造力を ひらく。」
日時:9月6日(日曜)14:00~16:00 /対象:誰でも /場所:墨田区社会福祉会館3F ホール
この街には、ものづくりをする人、場をつくる人、挑戦を続ける人など、たくさんの「創造力」があります。 このトークでは、神野真吾エグゼクティブディレクターや地域で活動する人、アーティストが集まり、「地域で活動する面白さ」 や「人や街とのつながり」について語り合います。地域を知ることは、新しい視点に出会うこと。アートに詳しくなくても大丈夫。暮らしや仕事、地域の再発見や関わりを見つめ直すきっかけになる、芸術祭のオープニングプログラムです。
・「夕方の時報曲を作ろう!」 小畑亮吾(音楽家)
日時:9月12日(土)14:00~16:00 /対象:小学生以上 /場所:墨田区社会福祉会館 会議室
みんなで作詞、レコーディングをして、この街だけのおかえりソングを作ります。出来上がった音楽は実際に地域で流す予定もあります。子どもから大人まで一緒に、街の新しい音を育てる音楽ワークショップです。
・「まちのモメントマップをつくろう!」 テンギョー・クラ
日時:9月19日(土)14:00~16:00 /対象:小学生以上 / 場所:下町人情キラキラ橘商店街
まちを歩いて、「面白い!」「好き!」「不思議!」「なんだろう?」と感じる瞬間(モメント)を集めてみませんか?区内のキラキラ橘商店街を軸に活動するテンギョー・クラさんと一緒にまちの人たちや場所と出会い、その時一人ひとりの発見や心の動きをつなぎ合わせて、みんなで一枚のオリジナル地図(モメントマップ)をつくってみましょう!いつもの景色が、少し違って見えてくるかもしれない体験です。
社会福祉、アート、街づくりの関わりあいを見つめる展覧会
「ブリッジ!-アートと社会福祉のあわいのなかで-」

【曳舟会場:すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)】
プロポーザル展 9月9日(水曜)~10月18日(日曜)
成果発表展 12月5日(土曜)~12月20日(日曜)
【両国会場:東京都復興記念館】 9月9日(水曜)~12月20日(日曜)
英語の「settlement(住み込む)」を語源とする「セツルメント運動」は、19世紀のイギリスから始まり、世界中へ、その実践が広がりました。これは、社会的課題を抱えた地域に宗教家や社会改良家などが移り住み、教育・医療・福祉・法律など多様なプログラムを通じて住民と共に地域課題の解決を目指した運動です。墨田区には、現在も運営が続く「興望館」や、今和次郎が設計した「東京帝国大学セツルメントハウス」をはじめとするセツルメントの拠点が開設された歴史があります。
青木彬がディレクターを務めるプログラム「ブリッジ!」では、川田知志、さとうりさ、なんでそんなんプロジェクト、野ざらしの4組のアーティストが参加。歴史的リサーチや、区内の福祉団体との協働等を通じて「セツルメント運動」を現代の視点から捉え直し、今に通じる可能性を探究します。
福祉や教育の現場で「問題行動」と言われてしまうような、だれかの「理解できない行動」をユーモアを持って見直す「なんでそんなんプロジェクト」は、政治学者の栗原康、ダンサーの白神ももこ、音楽家の寺尾沙穂ら多彩な審査員とともに「なんでそんなん大賞」を開催します。
さとうりさは、セツルメント運動の根底にある自分とは異なる背景を持つ他者とも「共にいる」ことを考えるプロジェクトを区内複数の施設と協働して展開。プロポーザル展では作品制作の場をひらき、おしゃべりだけの参加も歓迎するプログラム「墨田区に私の居場所はありますか?(横浜市在住/50代女性)」を実施します。
そのほか、アール・ブリュットの展示を行うはじまりの美術館の学芸員や地域福祉の研究者などが登壇するトークセッション、まちあるきも開催するなど、アートと社会福祉のあわいをつないでいきます。
「TRIPHONY SYMPHONY」

「区民」「アーティスト」「ホール」が一体となってハーモニーを奏でるという意味を込めて名付けられたすみだトリフォニーホールを舞台に、9月から11月にかけて、多彩なプログラムをが展開します。
ミュージシャンによる次世代向け音楽講座(仮)
日時:9月19日(土曜)~9月23日(水曜)
独自の世界を切り拓く表現者は、どんな道を歩み、どんな想いで社会と響き合っているのか。過去・現在を捉え直し、今を生きる彼らだからこそ見える未来への示唆。音と言葉で未来を紡ぎ、これからを担う若い世代の感性を刺激する特別な講座を開きます。
講師:環ROY(ラッパー)、原摩利彦(音楽家)、和田永(アーティスト/ミュージシャン)ほか
「すみゆめ踊行列:SUMIBON」関連プログラム 盆踊りを語ろう歌おう
日時:10月23日(金曜)~24日(土曜)
各地で独自の広がりをみせる盆踊り。単に「踊る」だけではなく「聴く」「語る」といったアプローチから、盆踊りの新たな楽しみ方を提案するプログラムです。文筆家の大石始、錦糸町河内音頭プロデューサーのいちばけい、「すみゆめ踊行列:SUMIBON」プロデューサーの岸野雄一らが登壇するシンポジウムを23日に、中西レモン&すずめのティアーズや日本民謡協会が参加するコンサートを24日に、トリフォニーホールで展開します。そして隅田公園で25日(日曜)に開催される「すみゆめ踊行列:SUMIBON」も含めた3日間を通じて、盆踊りの可能性を多角的に探っていきます。
そのほか若林恵(元日本版WIRED編集長/黒鳥社コンテンツディレクター)、太下義之(東京藝術大学客員教授)、熊倉純子(東京藝術大学名誉教授)らが登壇するシンポジウムや子どもたちの創造力を刺激し、表現の担い手となる場を創出するプログラムも開催予定です。
作品展示・発表にとどまらない、すみだの魅力を掘り起こすプログラム
地域コーディネーターと「五彩睦」のメンバーが、開幕前から会期中にかけて、地域に根差したさまざまなイベントを展開します。お手伝いだけでなく、新たなネットワークにつながる次の1歩も用意しています。
すみだ五彩の芸術祭内で開催されるマルシェ「五彩市」
日時:11月7日(土曜) 場所: 隅田公園(予定)
地域で活動するお店やものづくり企業、クリエイター、市民団体が集い、「つくる・売る・伝える」を通して芸術祭に参加します。
墨田区内の既存マルシェ系イベントとの連携により、人と人、文化と文化が出会い、新たなつながりが生まれる、市場(いち)を開催します。
そのほか会期中に総合案内所が設置される「ことまちラボ」を拠点に、かんしょう部やまちあるき部など五彩睦のメンバーの創造性を活かして展開する「五彩睦の部活動」や「祭談義」、「五彩のシンポジウム」など開催前から会期中にかけて続々と展開していきます。
■ ボランティアグループ「五彩睦」メンバー募集中
作品の見守りや制作補助、展示を訪れた地域の方々へのご案内、広報活動のサポートなど、芸術祭の運営を一緒に支えてくださる方を募集しています。
詳細・ご応募はこちらから https://sumida-artfest.jp/volunteer/
すみだパークシアター倉でのオープニング2公演。チケット好評発売中!
・振付家・ダンサー山崎広太が墨田区に古くから伝わる梅若伝説を下敷きに創作する舞台
「梅若はまだ帰らない。」<戯曲ダンス版>
日時:9月4日(金曜)19:30/9月5日(土曜)15:00/9月6日(日曜)15:00
・俳優・竹中香子の実父の介護と死、高齢者福祉施設への滞在経験をきっかけに創作された
パフォーマンスを、新たに“劇場版”として上演する「ケアと演技」
日時:9月11日(金曜)19:00/9月13日(土曜)13:00/9月14日(日曜)13:00
会場の周遊をサポート!「区内循環バス1日乗車券」の電子チケットを特別販売
「すみだ五彩の芸術祭」の開催に合わせ、区内循環バス1日乗車券の電子チケットを期間限定で特別販売します。アプリを活用した電子チケットの導入は初の試みで、券面には芸術祭のキービジュアルをあしらった特別デザインを採用しています。 窓口での購入や現金のやり取りが不要になるため、利用者の利便性向上や乗降時間の短縮につながり、区内に点在する会場へのスムーズな周遊をサポートします。芸術祭をより快適にお楽しみいただくため、ぜひご活用ください。
開催概要
名称: すみだ五彩の芸術祭
テーマ: すみだの五彩
コンセプト: 発気揚々(はっきようよう)
エクゼクティブディレクタ―:神野真吾
ディレクター:青木彬、荻原康子、清宮陵一、三田大介
会期:2026年9月4日(金曜)~2026年12月20日(日曜)
定休日:原則 月曜・火曜(定休日が祝日の場合は開催)
会場:
鐘ヶ淵全域、旧隅田小学校体育館、錦糸町周辺、コミューンX、白鬚東アパート周辺、隅田川テラス、墨田区社会福祉会館、墨田区曳舟文化センター、すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)、すみだトリフォニーホール、すみだパークギャラリーささや、すみだパークシアター倉、立花大正民家園 旧小山家住宅、タロハチ、地域活動支援センター Connect Base すみだ、千葉大学墨田サテライトキャンパス、東武博物館、ノウドひきふね、曳舟~東向島の街なか、北條工務店となり、両国周辺ほか(五十音順)
参加費:無料(一部施設・イベントを除く)
WEB:https://sumida-artfest.jp
SNS:
X | @sumida_artfest
Instagram | @sumida_artfest
Facebook | すみだ五彩の芸術祭
主催:「すみだ五彩の芸術祭」実行委員会、墨田区
共催:「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会〈公募プロジェクト〉
令和8年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業

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