大学生のアイデアを、まちなかで『実践』する。有田市箕島「みのしまラボ」第2期、屋台改修・メニュー開発を経て9月18日に屋台出店

有田市みのしまエリア「みのしまラボ~地域とつながる14日間の協働まちづくりキャンパス~」実践の場




株式会社まちタグは、和歌山県「わかやま地域クエストプロジェクト」の一環として、有田市みのしまエリアで「みのしまラボ~地域とつながる14日間の協働まちづくりキャンパス~」第2期を実施しています。和歌山大学・大阪公立大学の学生8人が参加し、「実践」「調査」「ビジョン」の3パートを通じて地域の将来像を考えます。7月・8月の実践では、リヤカー屋台の改修や飲食メニューの企画・試作・改善に取り組みました。9月18日にはJR箕島駅前の「有田屋台」に出店し、開発したメニューを地域の人々へ提供します。今後は10月の調査、12月~2月のビジョン検討へ進みます。

■みのしまラボとは

「みのしまラボ」は、和歌山県有田市みのしまエリアにおけるまちづくりの実践と調査を通じて、地域のあるべき将来像を探り続ける、大学生主体のまちなかラボラトリーです。
和歌山県「わかやま地域クエストプロジェクト」(総務省「ふるさと未来カレッジ事業」)の一環として実施しており、有田市みのしまエリアでは昨年度から取り組みを開始しました。

プログラムは、まちづくりの“リアル”に飛び込む14日間で構成されています。

「有田屋台」の制作・運営などを通じて地域の中で実際に活動する「実践パート」、社会実験の企画や地域調査に取り組む「調査パート」、実践と調査から得た気づきをもとに、地域の将来像について考え、提案する「ビジョンパート」の3つに分かれています。

学生は、実際の地域の中で活動し、地域の人々との対話や現場での経験を重ねながら、「自分たちは地域にどう関われるのか」「このまちはこれからどうなっていくとよいのか」を考えていきます。今回の屋台改修・メニュー開発・9月18日の出店は、この14日間のうち「実践パート」に位置づけられています。

昨年の有田屋台へ出店する「みのしまラボ」1期 『純喫茶ニューオレンジ』


みのしまラボ1期生 まちづくりコンペ

JR箕島駅前を、「通過する場所」から人が集まる場所へ

「みのしまラボ」が連携する「みのしままちなかエリアプラットフォーム」では、2025年8月から毎月第3金曜日に、JR箕島駅前で屋台イベント「有田屋台」を開催しています。
普段は電車を利用するために通過することの多い駅前に、人が集まり、滞在し、会話や新しい活動が生まれるきっかけをつくることを目的とした取り組みです。

屋台イベントを通じて、駅前という公共的な空間の新たな使い方を地域の人々とともに考える社会実験として継続実施しています。

みのしまラボ第2期の学生たちは、「実践」としてこの既存の取り組みに参加する形で活動を進めています。
7月より昨年度製作したリヤカー屋台の改修を行うとともに、その屋台で提供する飲食メニューを企画。9月18日(金)には、実際に「有田屋台」で地域の人々に商品を提供します。
学生向けに用意された模擬的な体験ではなく、地域で継続している活動の中で、自分たちのアイデアや商品が実際に受け入れられるのかを試します。
地域の人々との会話や反応を受けながら、学生自身がまちとの関わり方を考えていきます。

有田屋台の風景(毎月第3金曜日開催)

7月 自分たちの手でリヤカー屋台を改修

第2期の活動は7月25日、26日にJR箕島駅前で使用するリヤカー屋台の改修から始まりました。
学生たちは、昨年度から活用している屋台について、解体、塗装ややすりがけ、骨組みの組み直し、釘打ち、天板の研磨、天井部分のビス止めなどを実施しました。
施工にあたっては、建築士から作業方法や安全面について助言を受けながら、学生自身が工具を使い、寸法を測り、改修作業を進めました。



屋台改修作業の様子

また、作業だけでなく、有田市箕島地域を実際に歩き、まちの様子や人の動き、地域の中で気になったことを観察しました。
その上で、自分たちが今後取り組んでみたいことや地域について感じたことを整理し、JR箕島駅前で発表しました。
7月はその後の商品開発や屋台運営につながる最初の実践として、学生自身が地域と向き合う時間となりました。



工具を使い作業を行う学生

8月は「おいしい」だけで終わらせない商品開発へ


試作調理
8月には9月18日の実販売に向け、2日間にわたってメニューの試作・試飲試食・改善を行いました。
学生たちは2つのチームに分かれ、クラフトドリンクとたこ焼きを提供するチーム、餃子と焼きおにぎりを提供するチームとして、それぞれ商品を企画しました。
試作では単に「おいしいものをつくる」だけではなく、実際の屋台営業を想定しました。




試作と試食
味や見た目だけでなく、
「誰に食べてもらいたいのか」「いくらで提供できるのか」「原価はいくらか」「限られたスペースでどう調理するか」「注文から提供までどう動くか」「当日は誰がどの役割を担うか」といった点まで検討しました。
試作日は「みのしままちなかエリアプラットフォーム」の関係者やみのしまラボ1期生も参加し、地域で実際に活動する立場や屋台運営経験者の視点から、味や価格、提供方法、販売の組み立てなどについて意見を伝えました。



学生自身が考え、試し、地域の人からフィードバックを受け、再び改善するプロセスを重ねながら、9月18日に地域の人へ実際に提供できる商品へと内容を詰めています。

9月18日は、販売成果の発表ではなく「次につなげる実践の場」

9月18日(金)は、これまで改修してきた屋台と、試作・改善を重ねてきたメニューを使い、JR箕島駅前ロータリー内で実際の販売に挑戦します。
当日は、クラフトドリンク(レモンスカッシュ、ジンジャースカッシュなど)、たこ焼き、餃子、焼きおにぎりを提供する予定です。
今回の販売は、学生の活動成果を披露することだけを目的としていません。
「学生が頑張っているから買う」のではなく、地域の人に一つの商品として選んでもらい、「おいしい」「また食べたい」と感じてもらえるところまで、自分たちの力で商品と運営を考えることを目指します。
実際に商品を届け、反応を受け取り、会話を交わし、そこからさらに改善していきます。
「提供する → 反応を受け取る → 交流する → 改善する」という循環を、実際のまちなかで経験することも、みのしまラボが大切にしているプロセスです。
商品を売ることだけでなく、その場で生まれる会話や感想、「もう一つほしい」といった反応そのものを、学生と地域との新たな関係につなげていきます。
また、9月18日の経験は、今後予定している「調査」「ビジョン」の活動にもつなげていきます。
実際に地域の人と接し、商品を提供したからこそ見えてくる人の動きや反応、会話の中にある地域への思いなどを次の調査に生かし、その先のビジョン検討へとつなげていきます。

<開催概要>
イベント名:有田屋台
日時:2026年9月18日(金)17:30~21:30
会場:JR箕島駅前 ロータリー内
販売予定メニュー:クラフトドリンク(レモンスカッシュ、ジンジャースカッシュなど)、たこ焼き、餃子、焼きおにぎり
参加:どなたでも自由に入場・購入いただけます。
※雨天の場合中止

9月の実践から、10月以降の「調査」「ビジョン」へ

9月18日の屋台出店は、みのしまラボ第2期のゴールではなく、14日間のプログラムの中の「実践」パートの一つの節目です。
学生たちは、実際に地域の人へ商品を提供し、その場で得た反応や会話、気づきを持ち帰り、今後の活動へつなげていきます。
10月以降は「調査」パートに進み、地域やまちなかの状況をさらに見つめ、社会実験や調査に取り組む予定です。
さらに12月から2月にかけては、それまでの実践と調査をもとに「ビジョン」パートに取り組み、箕島のまちなかの将来像について学生自身が考え、最終的にビジョンとして提案します。
実践して終わるのではなく、実際に動いたからこそ生まれた疑問や気づきを調査につなげ、調査で見えてきたことを将来像の検討につなげます。
みのしまラボでは、この一連のプロセスを通して、学生が地域を外から見るだけではなく、地域に関わる一人として考えることを目指しています。



株式会社まちタグ 代表取締役 小川愛哉 コメント

みのしまラボで大切にしているのは、学生にまちづくりを「教える」ことではありません。
実際の地域の中に入り、自分たちで考え、つくり、試し、地域の人の反応を受け取ることを大切にしています。
今回の商品開発でも、「学生だから応援して買ってもらう」のではなく、「おいしいからもう一度食べたい」と思ってもらえるところまで、商品や運営を自分たちで考えてきました。

9月18日の有田屋台の出店も、単なる商品の販売ではありません。
そこで得た地域の人の反応や会話、学生自身の気づきを、これからの調査やビジョンづくりへつなげていくためのきっかけづくりです。

また、第1期に参加した学生がOB・OGとして再び箕島を訪れ、発表へのコメントやメニュー開発への助言、自らの経験をもとにしたノウハウの共有などを行っています。
一度参加して終わるのではなく、経験した学生がまた箕島に戻り、今度は次の学生を支える側になる。こうした循環そのものが、みのしまラボを通じて生まれている地域との関係の一つの形だと考えています。

実践、調査、ビジョンという14日間の活動を通じて、学生自身が「また箕島に来たい」「今度は自分もここで何かやってみたい」と思える関係を少しずつ積み重ねながら、地域の中に新たな動きを生み出していきたいと考えています。
株式会社まちタグ
株式会社まちタグは、「まちで住む・働く・関わる人の生活の質が良くなること」を“まちづくり”と捉え、地域の将来像づくり、地域資源を活かした商品・空間・イベントづくり、人と人とのつながりづくりに取り組む会社です。まちで暮らす人が「このまちが好き」と思える機会を増やし、地域の日常に新たな魅力を生み出します。

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