明治44年築、別府市指定有形文化財の駅舎に泊まる東別府駅の駅舎を改修した一棟貸しの宿泊施設「BEPPU 1911」プロジェクトを開始

コンセプトは「百年の車窓」。JR九州の駅舎活用の取り組み「ekinico」から生まれた、温泉・アート・鉄道文化と出会うステーションホテル

 九州旅客鉄道株式会社は、日豊本線・東別府駅(大分県別府市)の駅舎を改修した一棟貸しの宿泊施設「THE STATION HOTEL BEPPU 1911(以下BEPPU 1911)(べっぷ いちきゅういちいち)」を、2027年春頃に開業します。

●JR九州では、にぎわいを失いつつある駅舎の空間を地域とともに活用し、持続可能な"駅のにぎわいづくり"を目指す取り組み「ekinico(えきにこ)」を九州各地で展開しています。

●東別府駅は、別府八湯のひとつ・浜脇温泉の温泉街に位置する明治44年(1911年)
開業の駅で、開業当時の姿を今に伝える木造駅舎は別府市の有形文化財に指定されています。

●このたび、この駅舎を一棟貸しの宿泊施設として改修し、「泊まれる駅」として新たに開業します。開業に先立ち、2026年9月25日よりティザーサイトを公開いたします。
BEPPU 1911専用ティザーサイト URL:https://beppu1911.jrkyushu.co.jp

【参考】BEPPU 1911 外観イメージ 

1 開業の背景 -歴史ある駅舎を、次の百年へ-

 東別府駅は1911年(明治44年)、豊州本線(現・日豊本線)の「浜脇駅」として開業した、大分県内でも有数の歴史ある駅舎を持つ駅です。一時は改築も検討されたものの、保存を望む多くの声を受け別府市指定有形文化財に指定され、建築当時の姿のまま100年以上にわたり人々の行き来を見守ってきました。
 このたび、JR九州が展開する駅舎活用の取り組み「ekinico」の一環として、この駅舎に「泊まる」という新たな体験をつくります。文化財としての駅舎を保存するだけでなく、宿泊という新しい役割を重ね、使いながら次の百年へ引き継いでいく。さらに、宿泊を起点に浜脇温泉の外湯やまちなかへの回遊を生み出すことで、駅を単なる移動の通過点ではなく、別府の温泉・アート・工芸・暮らしと出会う滞在の拠点とすることを目指します。

 駅舎の所在する浜脇エリアは、別府温泉発祥の地といわれ、古くから温泉地として栄えてきました。界隈には昔ながらの長屋や入り組んだ路地が残り、湯が暮らしに溶け込む懐かしい風情が漂っています。「BEPPU 1911」では、地域と連動しながら、別府のアート文化や街歩きを楽しむツアー・体験プログラムの実施も予定しています。滞在を通じて、駅舎とまちの魅力を体感できる宿泊施設を目指します。

【写真】東別府駅(桜の季節)

【写真】ロケーション(東別府駅周辺と浜脇エリア)

2 コンセプト「百年の車窓」

 百年の車窓
- 駅舎に身を置き、窓の外を車窓のように眺める。
心持ちを新しく、明日の歩き方を整える旅へ。 -

鉄道という「線」の物語に、滞在という「点」を打つ。
百年の時を刻む駅舎で、一度立ち止まる。
客室の窓を「車窓」に変えて、目の前を通り過ぎる往来に心身をゆだねる。
風景を変えるのではなく、風景を見る眼差しを変える。土地の記憶と共鳴し、
自分だけの新しい道筋を見つけ、再び歩み出すための駅 --。

「BEPPU 1911」という名は、この駅舎に灯がともり、まちの物語が動き出した1911年に由来します。はるか昔に誰かが削った木の柱、枕もとにかすかに届く列車のささやき。
百年の歳月を吸い込んだ駅舎という時間の中に眠り、1911年の駅から、次のはじまりへ向かう滞在を提供します。

3 滞在体験 -湯、アート、鉄道文化と出会う-

(1)駅に泊まる 
「BEPPU 1911」は、1日1組限定で貸し切る一棟貸しの宿泊施設です。駅舎内に残る旧駅事務室を宿泊空間として改修するとともに、敷地内に別棟を新築し、庭を望む浴室を備えます。建築当時からの木の柱や引き戸が残る客室で、行き交う列車の気配を感じながら、現役の駅に泊まるからこそ味わえる時間を提供します。

【参考】BEPPU 1911全体イメージ


【参考】BEPPU 1911レイアウト 

(2)地域の語り部によるチェックインツアー
「BEPPU 1911」では、駅舎や地域の魅力を体験していただく導入コンテンツとして、地域の語り部の方々(ねんごろの会)が浜脇~別府の「まちの物語」を語りながらまち歩きやご要望に応じた案内を行うチェックインツアーを実施します。
(3)NPO法人 BEPPU PROJECTによるアートツアー
NPO法人 BEPPU PROJECTと連携し、オプション(別料金)として「BEPPU 1911」宿泊者限定のアートツアーや地域工芸等の体験プログラムをご準備しています。既存のアートツアーに加え、宿泊者専用の新たなアートツアーを設定し、地域ガイドやアーティストとの交流を通じて、別府の文化や暮らし、地域工芸等の魅力をより深く体感できる滞在コンテンツを展開します。

4 施設概要

施設名:THE STATION HOTEL BEPPU 1911(べっぷ いちきゅういちいち)
● 所在地:〒874-0947 大分県別府市浜脇1丁目15(東別府駅構内)
● 交通:東別府駅構内(駅舎内)/別府駅より1駅(約3分)
● 構造:木造平屋(明治44年築・別府市指定有形文化財の駅舎を改修)
● 客室構成:一棟貸切(最大7名収容)
● 客室設備:庭付き浴室(内湯1槽※白湯)、洗面室、脱衣所、トイレ、Wi-Fi ほか
● チェックイン/チェックアウト:15:00~/~11:00(予定)
● 食事、宿泊料金は2026年11月頃の予約受付開始時に公表します。

5 スケジュール

2026年11月頃 公式WEBサイトで予約受付開始
2027年春頃 開業(予定)
今後の情報は、専用ティザーサイトおよびInstagramにて公開していきます。
● THE STATION HOTEL BEPPU 1911ティザーサイト 
URL:https://beppu1911.jrkyushu.co.jp

ティザーサイト



● THE STATION HOTEL BEPPU 1911 Instagram
ID:beppu1911

Instagram



6 「ekinico」の取り組みについて

「ekinico」は、にぎわいを失いつつある駅舎の空間を地域の皆さまとともに工夫しながら活用し、持続可能な"駅のにぎわいづくり"を目指す、JR九州と地域をつなぐ取り組みです。
日頃から駅舎の点検や維持・更新を担う JR九州の「鉄道建築チーム」が中心となり、主に無人駅などの駅舎に生まれた遊休スペースについて、地域の事業者へ活用を提案し、自治体、学生、地域住民をはじめとする多様な方々と協働・連携しながら、駅を新たな交流や活動が生まれる地域の拠点へと育てています。
これまで、九州各地において、南久留米駅ではシェアキッチン、荒尾駅や喜入駅ではカフェを併設したコミュニティスペースなどの地域の魅力発信拠点、東別府駅では保線詰所を活用したアーティスト向けレンタルスタジオなど、それぞれの駅や地域の特性を生かした多様な取り組みを展開してきました。
駅舎という地域資産に新たな役割を生み出し、駅から始まるコミュニケーションをまちへと広げていくことが、「ekinico」の目指す姿です。
「ekinico」の取り組みや各地域の活用事例について、詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.jrkyushu.co.jp/company/esg/ekinico/

【BEPPU 1911チェックインツアー協力団体】

● ねんごろの会(会長 平野 芳弘)チェックインツアー担当
別府八湯(別府・鉄輪・浜脇・観海寺・明礬・堀田・柴石・亀川)の温泉地を、地元ガイドの案内でゆっくり歩いて巡る「別府八湯ウォーク」は、25年以上続く別府温泉の人気体験で、案内を務めるガイドは、地元愛にあふれ、温泉をこよなく愛するメンバーばかり。ただ歩くだけでは気づかない人々の暮らしやまちの歴史、ガイドブックには載っていない路地裏の風景、おすすめの共同温泉やB級グルメスポットなど、湯のまち別府ならではの魅力を、熱意あふれる説明やユーモアを交えながら紹介している。
今回、浜脇エリアをご案内するのは、まち歩きの達人たちが集まって結成した「ねんごろの会」。歴史と温泉文化が息づく浜脇のまちを知り尽くしたメンバーが、訪れる皆さまを心を込めてお迎えし、旅の思い出をさらに豊かなものにしてくれる。
「ねんごろの会」の名称は、“別府観光の父”と呼ばれる油屋熊八が生涯大切にしていた言葉「旅人をねんごろにせよ」に由来しており、これは、「旅人を大切にし、心を込めておもてなししなさい」という意味の教え。別府の地獄めぐりを広め、日本初の女性バスガイドを誕生させるなど、別府観光の発展に大きく貢献した油屋熊八の精神を受け継ぎ、旅行者の皆さまに楽しく心温まるおもてなしを届けたいという思いから、「ねんごろの会」と名付けられた。
https://beppu-tourism.com/feature/beppu-hattou-walk/



出典:別府市公式観光情報Webサイト

【BEPPU 1911 アートツアー協力団体】

● BEPPU PROJECT(代表理事 中村恭子) アートツアー担当
BEPPU PROJECTは、世界有数の温泉地として知られる大分県別府市を活動拠点とするアートNPO。2005年4月に発足して以来、現代芸術の紹介や普及、フェスティバルの開催や地域性を活かした企画の立案、人材育成、地域情報の発信や商品開発、ハード整備など、さまざまな事業を通じてアートが持つ可能性の普遍化を目指し、アートを活用した魅力ある地域づくりに取り組んでいる。
(九州観光まちづくりAWARD2023大賞受賞)
https://www.beppuproject.com/news/5205





【BEPPU 1911設計監修】

● 藤原徹平(建築家/フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰/横浜国立大学 准教授)
建築家としてだけではなく、ランドスケープ、アート、パフォーミングアーツなど領域を越境した活動を展開


1975年横浜生まれ
主な建築作品:<クルックフィールズ>、 <小浜ヴィレッジ>、<京都市立芸術大学>、<チドリテラス>など。
その他活動:<ドリフターズサマースクール(2009~2012)>、<2011港のスペクタクル>、< 横浜トリエンナーレ2017会場デザイン>、<リボーンアートフェスティバル2016/ 2017/2019会場デザイン>、<RAU都市と芸術の応答体>など。
主な受賞:横浜文化賞 文化・芸術奨励賞 JIA新人賞ほか






藤原氏コメント
訪問者は、駅に滞在しながら地域を巡るという特別な観光体験をする。
このプロジェクトは、JR九州が展開している「価値創造」の新しい取り組み「ekinico」の一環だ。私たちは、にぎわいを失いつつある駅舎に創造的な空間を生み出し、地域と一緒に育ち続ける場をつくろうという理念に強く共感して、この設計に取り組んでいる。
歴史を経た建築や庭園、別府という街の環境を受け止めながら、唯一無二の「ステーションホテル」を生み出したいと考えている。

【BEPPU 1911ブランディングサポート】

● 濱谷洋次(水源 代表) 開業伴走支援
福岡市の不動産・ホテル企画運営会社であるLocal Design株式会社で取締役を務め、複数ホテルの事業計画立案・開業・運営事業を統括した後、2023年独立。
現在は、全国各地の宿泊施設/複合施設の開業支援・運営管理に従事し、宿泊にとらわれないコンテンツを創造し、客室単価向上、収益の多層化を実現している。
https://thefountainhead.jp/

● 久松 徹(株式会社YATAI代表) Art Director / Creative Director / Graphic Designer
Tycoon Graphicsに在籍したのち、クリエイティブアソシエーションCEKAIに所属。ブランディング戦略を軸としたCI、VI開発、広告制作に従事したのち株式会社YATAI設立。
ボートレース福岡パーク化事業、i+Land nagasaki、長崎スタジアムシティプロジェクト、BUNSHODO HOTEL、HOTEL UROなど、地域に根ざした新しい施設の包括的なクリエイティブを企画設計からアートディレクション、デザインまで一貫して行う。また「アートを借りる展」「YAHAGI'S SENSE 展」「スマイル展」「群日」などデザインの領域だけでなく、アートイベント企画制作も行う。
https://www.yatai.design/

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