ラフォーレ原宿の円筒形の建物を巨大な遊具に。SOAR NY・花原正基が手がけた2026AWビジュアル「LAFORET THE PLAYGROUND」

ニューヨーク・ブルックリンの公園で撮影したビジュアルを、原宿の交差点の円筒形建築へ。建築の曲面と遊具のラインを一続きの構図として設計した2026AWビジュアルが、8月よりラフォーレ原宿に掲出。




ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するデザインスタジオ SOAR NY(本社:ニューヨーク市ブルックリン、代表:花原正基)は、ラフォーレ原宿の2026AW広告ビジュアルのアートディレクションを担当しました。ビジュアルのコンセプトは「LAFORET THE PLAYGROUND」。ラフォーレ原宿の外壁ビルボードをはじめ館内外で展開されています。
本ビジュアルは、ラフォーレ原宿という建築そのものを一つの遊具として捉え直し、表現しました。建物の曲面と、遊具のラインをつなぐことで、建築自体をビジュアルの構成要素に組み込んでいます。



ラフォーレ原宿を「PLAYGROUND」と見立てる
出発点は、ラフォーレ原宿の魅力とは何かという問いでした。ロリータからストリート、ハイファッションまで、カテゴリにとらわれないファッションが同じ建物の中に共存している。花原はそのラフォーレ原宿を、原宿という街に固有のカオス性として捉え、ラフォーレ原宿を「自分らしい表現を探しに来る場所」、そして自分を忘れるほど夢中になれる場所だと考えました。

そこから導かれたのが「LAFORET THE PLAYGROUND」というコンセプトです。プレイグラウンドは、子どものように夢中になれて、誰にとっても開かれた、無条件に楽しい場所。そして、こなれたファッションをまとった大人が本気で子どもの遊び場ではしゃぐ。そのギャップまで含めてラフォーレらしいファッション表現になると考えたことが、ビジュアル全体の骨格になっています。

うんていと滑り台のキービジュアル

円筒形の建築を、掲出面ではなく構図の一部として扱う
ラフォーレ原宿を特徴づけるのは、神宮前交差点に面した円筒形のファサードです。曲面に沿って掲出される広告は、平面のビルボードとは条件が根本的に異なります。

「このフラットに掲出されない状況を、逆に利用できないかと思いました」(花原)

採用したのは、公園の「うんてい」と建築をつなぐという発想でした。モデルがつかまるうんていのラインを、円筒形の建築の曲面に沿わせる。建物の曲面と遊具のカーブ、そしてモデルの身体が一続きの構図として設計されており、建築は広告を載せるための背景ではなく、コンセプトを成立させる素材そのものになっています。




原宿のためのビジュアルを、ブルックリンで撮影する
撮影は東京ではなく、ニューヨーク・ブルックリンの実際の公園で行われました。スタジオに遊具を再現する案は早い段階で外しています。

「スタジオでセットを組むと、表情も身体の動きも、リアリティがなくなってしまうのではないかと思ったからです」(花原)

実際の遊具につかまり、登り、滑る。身体と遊具が接触することで生まれる動きそのものが、ビジュアルを構成する要素になっています。加えて、ニューヨークの公園の遊具は日本と比べて色数が多く、造形も独特です。多様な要素が混ざり合って独自の文化を形成してきた原宿に、ニューヨークの要素を重ねることで、より原宿らしいカオスな景色をつくることを狙いました。
https://www.youtube.com/watch?v=La1B-uR1vWo

エントランスのサイネージで放映中のモーショングラフィック
原宿の交差点を見上げるという特異性からアイデアを広げる
ラフォーレ原宿は、明治通りと表参道が交わる神宮前交差点に位置します。街を歩く人、信号を待つ人、観光で訪れた人。その視界に、外壁のビジュアルは自然に入ってきます。

「世代も国籍も多種多様な人が通る場所なので、説明的ではなく直感的に伝わるものが必要だと考えました」(花原)

制作時の課題となったのが視線の角度でした。外壁広告はパソコンの制作環境のように正面から見るものではなく、歩行者は地上から見上げることを前提とします。制作中、縮小したビジュアルをプリントして丸め、円筒形を再現した簡易模型を手で持ち上げ、下から見上げる検証を繰り返しながら、遊具と建物がシンクロするアングルを探しました。画面の中で完結させず、原宿を歩く人の視点を制作工程に組み込んでいます。








花原正基コメント
「クリエイターとして、まだキャリアが浅い頃からの憧れの場所だったので、自分が担当できる喜びと緊張感の両方がありました。歴代のクリエイターの方々が影響力のあるビジュアルを作ってきたからこそ今のラフォーレ原宿のイメージがあると思うので、その場所に重ねていくものとして、とにかくエネルギーに溢れるものを作りたいと思いました。原宿を歩く人が見上げたときに、ファッションをもっと自由に楽しんでいけるような前向きな気持ちになれば、と思います。」
実施概要
LAFORET THE PLAYGROUND(ラフォーレ原宿 2026AWビジュアル)
掲出期間: 2026年8月~2027年2月(期間中、不定期・複数回にわたり掲出)
掲出場所: ラフォーレ原宿 外壁ビルボードほか館内外
主催: 株式会社ラフォーレ原宿

制作スタッフ
Art Direction: Masaki Hanahara (SOAR NY)
Design: Aoi Sejima (SOAR NY)
Motion Graphics: Takayuki Yoshida (SOAR NY)
Photography / Film: Kosuke Matsuo
Film: Marco Toro
Makeup: Aimi Osada
Hair: Rei Kawauchi
Styling: Taylor Kim







花原 正基(Masaki Hanahara)
グラフィックデザイナー/ビジュアルアーティスト
資生堂に17年間在籍し、2019年の渡米後は世界90カ国で展開するグローバルブランド「SHISEIDO」のクリエイティブディレクターをShiseido Americas NYで3年間務める。2022年1月、ニューヨークでSOAR NYを設立。ブランディングからパブリックアートまでジャンルを横断しながら、グラフィックデザインの可能性の拡張に取り組んでいる。
2025年、ニューヨーク市からの委託により、日本人デザイナーとして初めてブルックリン・DUMBO地区で大規模なパブリックアートを制作。主な受賞歴にニューヨークADC金賞、THE ONE SHOW金賞、JAGDA新人賞など。近年はニューヨークADC、ロンドンD&ADなど国際的なデザインアワードの審査員も務める。








ニューヨークを拠点に、アメリカ、日本をはじめ、アジアや南米など世界各地のプロジェクトを手がけるデザインスタジオ。ニューヨークと東京のメンバーが連携しながら、「美とは何か?」という問いを起点に、グローバルな視点から都市空間やライフスタイルに新たな感性をもたらすグラフィックデザインの可能性を追求している。

■ 本リリースに関するお問い合わせ
SOAR NY広報担当 [email protected]
公式ホームページ https://www.soarnewyork.com
公式インスタグラム https://www.instagram.com/soarnewyork/

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