【広島市現代美術館】ブラチスラバからやってきた!出会う、つながる世界の絵本

「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of illustrations Bratislava)は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される、世界最大規模の絵本原画コンクールです。1967年に当時のチェコスロバキアで第1回展が開催され、今回、記念すべき第30回を迎えました。日本巡回展となる本展では、参加した42か国、291名による383冊の絵本から選ばれた、グランプリをはじめとする受賞作品とともに、日本代表として参加した10組の作家による絵本と原画を、関連資料とともにご紹介いたします。異なる文化や歴史的な背景のもとで生まれた、多彩な絵本のイラストレーションを通して、世界のさまざまな表現に出会い、そこから広がる絵本の世界をぜひお楽しみください。
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開催概要

作品点数| 絵本原画、スケッチ、下絵など 約200点
出品作家
◯ 第1部(BIB2025受賞作家)
【グランプリ】 ヌーシーン・サーデギヤーン(イラン)
【金のりんご】 アルマンド・フォンセカ(メキシコ)、デール・ブランケナール(南アフリカ)、
ファニー・ドレイヤー(スイス)、パク・コンウン(韓国)、リャン・ペイロン(中国)
【金牌】 アナ・クーニャ(ブラジル)、イサベル・オハス(チリ)、
ナンド・フォン・アルプ(スイス)、ペテル・ウフナール(スロバキア)、ドン・シンユィ(中国)
【出版社賞】 イェンスン&ダルゴー(デンマーク)
【出版社奨励賞】 フジャン&ブミ出版( インドネシア)、オス図書館基金(ガーナ)、
シランダ・ナ・エスコラ(ブラジル)
【子ども審査員賞】 岡田千晶(日本)
(セレクト作家)
ティネケ・メイリンク(オランダ)、カルロス・リアニョ(コロンビア)、
アレンカ・ソットラー(スロヴェニア)、ジェミオ・ルイス(ポルトガル)、
ロマナ・ロマニーシン(ウクライナ)
◯ 第2部(BIB2025 日本代表作家)
あずみ虫、軽部武宏、ザ・キャビンカンパニー、田島征三、100%ORANGE、
福田利之、降矢なな、ミロコマチコ、森洋子
世界最大級の絵本原画コンクール「ブラチスラバ世界絵本原画展」の日本巡回展!60周年を迎えたBIB2025の受賞作品と日本代表10作家の舞台裏を紹介
展覧会のポイント
◯ 世界各国のイラストレーションの最先端にふれるBIB2025では、国際審査員10名による審査の結果、グランプリにヌーシン・サデギアン氏(イラン)が選出されたほか、金のりんご賞、金牌に各国の作家が選ばれました。こども審査員賞では、岡田千晶氏の《あかいてぶくろ》が日本人として14年ぶりに受賞。本展では、これら受賞作品に加え、現地取材を経て選ばれた5ヶ国の作家作品、60周年記念の特別展示をご覧いただけます。

ヌーシーン・サーデギヤーン《ハゲワシの娘》2024 (C)︎Noushin Sadeghian

アルマンド・フォンセカ《石のなかの動物》2024 (C)︎Armando Fonseca

ペテル・ウフナール《ガリバー旅行記》2023 (C)︎Peter Uchnar
◯日本代表10作家、制作の舞台裏を公開!
日本は1967年の第1回展から、ほぼ全ての回にBIBへ出品を続けてきました。BIB2025には、国内選考を経た10組の絵本作品が日本代表として参加しています。本展では、原画とあわせて、各作家へのインタビュー動画や、取材を通じて得たラフスケッチ・下書きなどの資料を展示。絵本が生まれるまでの創作の軌跡をたどることができます。

岡田千晶《あかいてぶくろ》2021 (C)︎岡田千晶

ザ・キャビンカンパニー《ゆうやけにとけていく》2023、ちひろ美術館蔵 (C)︎ザ・キャビンカンパニー

降矢なな《せっかちなハチドリ》2023 (C)︎降矢なな
◯絵本を通じた「世界平和への願い」を、広島から
BIBは創設時から「絵本文化の発展を通じた世界平和への願い」を掲げ、絵本が文化や国境を越えて人と人を結び付ける力を、世界に訴え続けてきました。その理念は、平和を希求し発信し続ける広島の地で本展を開催する意義とも重なります。世界各国の作家による表現が一堂に会するこの展覧会を通じて、絵本という文化がもたらす対話と理解の可能性を、広島から改めて感じる機会となることを願っています。
関連イベント
ザ・キャビンカンパニーによる絵本読み語り+サイン会
出品作家のザ・キャビンカンパニーによる絵本の読み語りを開催します。
読み語り終了後、作家によるサイン会を行います。
日時|2027/1/11㊊㊗
会場|広島市現代美術館 モカモカ
[読み語り] 10:30-、15:00- 定員|各回20名
※参加無料、要事前申込(締切:12/16㊌、申込多数の場合は抽選)
申込はこちらから▶︎ https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/bratislava
[サイン会] 11:45-、16:15- [予定] 定員|各回50名
参加方法:ミュージアムショップ「339」にて本展カタログまたはザ・キャビンカンパニーの絵本をサイン会当日購入の方に整理券を配布します。ご希望の方は購入の際にお申し出ください。
※サインは1人1冊まで
決定!ひろしまこども審査員賞
BIAの「こども審査員賞」にちなみ、広島でも展示作品のなかから投票でみんなのお気に入りを選びます。中学生以下の方に会場にて投票シールを配布します。投票結果は、投票期間終了後、会場およびウェブサイトで発表します。
投票期間|2027/1/11㊊㊗まで
学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員によるツアー形式の展示解説
日時|12/19㊏、2027/1/16㊏ 15:00-16:00
会場|広島市現代美術館 展示室B-2、B-3 ※要展覧会チケット、申込不要
アートナビ・ツアー
アートナビゲーターによるツアー形式の展示解説
日時|毎週㊏(日)㊗㊡ -12/13、1/16-24 12:10-、15:10-
12/19-1/11 11:45-、14:45-
会場|広島市現代美術館 展示室B-2、B-3
※要展覧会チケット、申込不要、11/14、15、イベント開催時のぞく
展覧会カタログ

表紙イメージ
ブラチルラバからやってきた!出会う、つながる世界の絵本価格|2,400円(税込)[予定]
仕様|B5変形、176頁
執筆|ズザナ・ヤロショヴァー(BIB事務局長)、篠原誠司(足利市立美術館)、前田伽南(うらわ美術館)、加藤恵(清須市はるひ美術館)、庄子真汀(千葉市美術館)、山下彩華(千葉市美術館)、川上真由子(広島市現代美術館)
アートディアレクション・デザイン|宇澤佑佳
編集および発行|足利市立美術館、うらわ美術館、清須市はるひ美術館、
千葉市美術館、広島市現代美術館、株式会社キュレイターズ
同時期開催の展覧会
コレクション展2026-II 2026/10/10㊏-2027/1/24(日)
特別展「千崎千恵夫 眼差しの奥にむかって」 2026/10/24㊏-12/13(日)
オープン・プログラム「もつれる風景 平井亨季」 2026/10/24㊏-2027/1/24(日)
特別展「美術探鳥」 2027/1/9㊏-4/11(日)
コレクション展2026-II
美術館の時間_ チャプター2: 時間の束
広島市現代美術館はリニューアル3周年を迎えました。
今年度のコレクション展では、「美術館の時間」を年間テーマに掲げ3期にわたり当館のコレクションと活動をご紹介します。
チャプター1: タイムマシーン |2026/6/27-9/23
チャプター2: 時間の束 |10/10-2027/1/24
チャプター3: ここに流れる時間|2/27-6/13
一つの美術作品にも、さまざまな時間が折り重なっています。過去の作品や表現を参照し、それらに応答することで生まれる、異なる時代のつながり。作品が人から人へ、場所から場所へと渡り、保存や修復を経ながら受け継がれていく時間。そして、展覧会や作品の収集を通して積み重ねられてきた、美術館の活動の時間です。本展では、こうした異なる時間が作品やコレクションの中で重なり、結びつくあり方を「時間の束」と捉えます。作品が携えてきた時間と、それらがいまここで結びつくことで生まれる新たな関係に注目します。
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開催概要

展示構成
1. 引用と応答新しい作品も、何もないところから生まれるわけではありません。作家たちは、ときに過去の作品やイメージ、表現の方法を引用・参照し、それらを自らの作品へと取り込んできました。それは過去の表現を受け継ぐだけでなく、別の時代や立場から問い直し、新たな意味を与えることにもつながります。このセクションでは、時を越えて交わされる、作品同士の「引用と応答」に注目します。
出品作家|横尾忠則、加藤立、横山奈美、岡崎和郎、森村泰昌、
マルセル・デュシャン
2. 作品がもつ時間
作品の時間は、完成したときに止まるわけではありません。作品は人から人へと渡り、場所を移し、展覧会に出品され、ときには美術館のコレクションとなって現在まで受け継がれてきました。その間にも素材は変化し、美術館では作品を未来へ残すための保存や修復が行われます。このセクションでは、作品がこれまでたどってきた時間と、これから先へと受け継がれていく時間に目を向けます。
出品作家|クルト・シュヴィッタース、丸木位里、丸木俊、戸谷成雄、赤瀬川原平、
千円札事件懇談会、竹村京、大木裕之
◯幕間
出品作家|小森はるか+瀬尾夏美、井上武吉
3. ヒロシマ賞とテーマ「ヒロシマ」のこれまで
前回に引き続き、「ヒロシマ賞」と「テーマ『ヒロシマ』」を通して当館が紹介してきた作品を振り返ります。長年にわたる二つの活動から生まれた作品は、時代ごとに異なる「ヒロシマ」へのまなざしを映しながら、当館のコレクションの一部となってきました。このセクションでは、新たな作品を通して、その活動の積み重なりと、そこから見えてくる「ヒロシマ」の多様な表現をご紹介します。
出品作家|殿敷侃、アルパナ・カウル、ナンシー・スペロ、大岩オスカール、吉田穂高、松本英一郎、青木野枝、北山善夫、多田美波、黒崎彰、ポール・デイヴィス、アンソニー・グリーン、方力鈞、
シリン・ネシャット
通年開催!コレクションに親しんでもらう、さまざまな取り組み
対話しながらみる、いどばた鑑賞会開催中のコレクション展で展示中の作品から2点をピックアップし、作品の印象や気づきなどを参加者同士で話しながら一緒に鑑賞します。
日程|毎月第1 日曜日 10:30-
会場|A 展示室(コレクション展)
所要時間|60 分程度
定員|6 名程度
※要展覧会チケット、当日受付(先着順)
ベビーカー アートナビ・ツアー
小さなこどもと一緒に気がねなく美術館に足を運んでほしいという願いを込めて、コレクション展をアートナビゲーターがゆったり案内。ベビーケアルームなどの設備やサービスの説明も行うので、小さな子どもを連れてはじめて来館する方にもおすすめです。
日程|毎週水曜日 10:30-
会場|A展示室(コレクション展)
所要時間|30 分程度
定員|3 組6 名程度
申込方法|当館ウェブサイトの申込フォームより
※要展覧会チケット、要事前申込(先着順)
※12時までの到着でしたら遅れてのご参加も可能
アートナビ・ツアー
アートナビゲーターによる展示解説。
展示室をまわりながら開催中のコレクション展をツアー形式で解説します。
日程|毎週㊏(日)㊗㊡ 11:00-、14:00-
会場|A展示室(コレクション展)
所要時間|30分程度
※要展覧会チケット、事前申込不要
※毎月第1 日曜の午前は「対話しながらみる、いどばた鑑賞会」になります
ハロー!コレクションデー
毎月第3 日曜日は、どなたも開催中のコレクション展が無料でご覧いただけます。
中学生以下はいつでも観覧無料。
広島市現代美術館について
広島市現代美術館は、全国で初めて現代美術に本格的に取り組む公立美術館として1989年5月3日にスタートしました。建物は、建築家・黒川紀章による設計で、市内を見渡す緑豊かな比治山公園に位置しています。自然の景観と調和しながら、美術館としての先駆性が表現されており、垂直軸に沿って下から順に自然石、タイル、アルミと変化する素材は、過去から未来への文明の発展や時間の流れを表し、設計者独自の「共生の思想」を体現しています。2023年3月18日、リニューアルオープン。

Photo: SATOH PHOTO Kazunari Satoh
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