Shelltas、「Meet New Solution OTA 2027」に採択。9年の研究から生まれた素材技術を、ものづくりのまち・大田区から世界へ
株式会社Shelltas(本社:東京都大田区、代表取締役:徳田浩一)は、「Meet New Solution OTA 2027」の出展企業として採択されました。Shelltasは、北海道産ホタテ貝殻を原料とする海洋由来カルシウム素材「SeaFect(R)」を起点に、カルシウムの加工・機能化と、水・生物・微生物との関係について研究を重ねてきた素材テック企業です。
私たちが目指しているのは、ホタテ貝殻を再利用することだけではありません。
これまで十分に活かしきれていなかった「海からの恵み」に技術を掛け合わせ、新たな機能を持つ素材へ変換し、水産養殖、農業、衛生、建材、水処理など、異なる産業へ社会実装すること。
さらに、日本で培った技術そのものを世界へ展開し、将来的には牡蠣殻やムール貝殻など、世界各地に存在するカルシウム資源にも応用していくことを目指しています。
今回の採択を新たな起点として、研究・製品化・海外展開をさらに加速していきます。

Meet New Solution OTA 2027 開催概要
イベント名:Meet New Solution OTA 2027
開催日時:2027年2月4日(木)13:00~17:00/2月5日(金)10:00~16:00
会場:Tokyo Innovation Base(東京都千代田区丸の内3-8-3)
主催:大田区、公益財団法人大田区産業振興協会
入場料:無料(事前登録制)
公式サイト:https://ota-tech.biz/
独自技術から生まれた海洋由来カルシウム素材「SeaFect(R)」
カルシウムは自然界に豊富に存在する一方、溶解性や使用時の発熱、取り扱いなどの特性から、素材として活用できる用途には制約がありました。Shelltasはこれまで、カルシウムと水、生物、微生物との関係について研究と試行錯誤を重ねてきました。
その過程で独自の焼成技術をはじめとする加工・機能化技術を確立し、従来の貝殻焼成カルシウムが抱えていた課題を改善。海洋由来カルシウム素材「SeaFect(R)」を開発しました。
現在、SeaFect(R)およびWater OS(R)を支えるコア技術について、特許を含む知的財産の保護・整備を進め、国内外での事業展開を見据えた技術基盤の強化に取り組んでいます。
Shelltasが蓄積してきたのは、一つの製品の製造方法だけではありません。技術、データ、ノウハウ、そして知的財産。これらを技術基盤として、一つのパウダーから農業、水産養殖、衛生、水処理、建材、ペット関連など、複数産業への展開を進めています。
研究だけではない。すでに製品化・販売・社会実装へ
SeaFect(R)は、研究段階にとどまる素材ではありません。すでに農業用カルシウム資材や除菌液などとして製品化・販売されており、農業分野では大手企業が代理店として販売に参画するなど、流通網の構築も進んでいます。また衛生用途では、海上自衛隊での採用実績もあります。
一方、製品を販売するだけではなく、その機能を科学的に説明できる技術へ発展させるため、大学や第三者研究・試験機関と連携し、エビデンスの蓄積を続けています。
これまで、食中毒菌を含む複数の細菌に対する抗菌作用、インフルエンザウイルスの不活化、硫化水素・メチルメルカプタンに対する消臭性能、ホルムアルデヒド低減などについて第三者試験を実施。現在は「効果が確認された」という段階からさらに進み、なぜ異なる領域でこうした現象が起きるのか、そのメカニズムを科学的に解明する研究にも取り組んでいます。
研究、第三者エビデンス、知財、製品化、販売、導入。Shelltasはこれらを同時に進めながら、SeaFect(R)を単一用途の製品ではなく、複数の産業へ展開できる素材プラットフォームへと育てています。

SeaFect(R)を起点に、水産養殖、農業、食品、衛生、建材、水処理など、幅広い領域で用途開発を進めています。
水産|魚ではなく、「水」から養殖を変える
世界の水産養殖では現在、AIによる魚の行動解析、画像認識、IoT、センシング、自動給餌など、魚や養殖オペレーションにアプローチするテクノロジーが急速に進化しています。しかし、魚介類が生きるために最も根本的に必要なのは、「水」です。Shelltasが着目したのは、そこでした。
一般的な水処理では、ろ過、殺菌、分解、除去などの技術を組み合わせて水質を維持・管理します。Shelltasが開発する水環境設計技術「Water OS(R)」は、そのさらに手前にアプローチします。
「壊れた水を直す」のではなく、「そもそも水を壊れにくくする」。
SeaFect(R)を起点としたミネラル、水質、微生物環境などを組み合わせ、魚介類が生き続けられる水環境そのものを設計することを目指しています。

ホタテ貝殻からSeaFect(R)、Water OS(R)へ。閉鎖環境での水産養殖につなげる循環モデル。
現在、閉鎖型の陸上環境におけるホタテの長期飼育をはじめ、淡水・海水双方で複数の魚介類を用いた検証を進めています。さらにシンガポールでは、Aquaculture Innovation Centre(AIC)とWater OS(R)の水環境・水産養殖分野における科学的検証を進める計画です。
Shelltasが目指しているのは、自社の陸上養殖施設だけを世界中につくることではありません。既存・新設を問わず、RAS(循環式陸上養殖システム)に組み込まれるWater Techになることです。
AIやIoTが魚や養殖オペレーションを高度化する技術だとすれば、Water OS(R)はその生命を支える「水」そのものから養殖を支える技術を目指します。「世界のRASにWater OS(R)が入っている」。それがShelltasの水産分野におけるゴールです。
農業|環境が変わっても、食料をつくり続けられる仕組みへ
世界の農業を取り巻く環境も大きく変化しています。気候変動、水不足、土壌環境の変化などを背景に、従来と同じ環境が続くことを前提とするのではなく、環境が変化しても食料をつくり続けられる仕組みが求められています。
同時に、農薬や化学投入材への依存と環境負荷を抑えながら、生産性や品質を維持する技術への関心も高まっています。その中で世界的に広がっている領域の一つが、植物の栄養利用効率、環境ストレスへの耐性、品質特性などに働きかけるバイオスティミュラントです。
ShelltasでもSeaFect(R)を単なるカルシウム肥料として捉えていません。これまでトマト、キュウリ、イチゴ、サツマイモなどを対象に、生育、品質、根圏環境などにどのような変化が生じるのかを検証してきました。
今後はこうした現象を経験則で終わらせず、大学・研究機関・生産現場との共同研究を通じて科学的な検証につなげ、植物が本来持つ力を活かしながら、環境変化に対応できる食料生産技術へ発展させていきます。
2026年10月には、シンガポールで開催される「Asia-Pacific Agri-Food Innovation Summit 2026」のFeatured Start-Upに採択されており、農業・食料生産分野でのグローバル展開も本格化しています。
建材|素材そのものに「機能」を持たせる
SeaFect(R)の応用領域は、食料生産の枠を超えて広がっています。現在Shelltasが研究を進めている重要な領域の一つが、塗料・建材分野です。
高温多湿な地域、水回り、住宅、ホテル、商業施設などでは、カビや微生物の発生が美観だけでなく、衛生環境や建物の維持管理にも関わる課題となっています。また世界では、塗料・建材についても環境性能や化学物質への配慮が求められる動きが進んでいます。
Shelltasでは、これまで確認してきたSeaFect(R)の抗菌などの特性を活用し、後から薬剤で処理するだけではなく、素材そのものに機能を持たせるというアプローチで研究を進めています。
海外でもすでに検証が始まっています。中東では、大手塗料メーカーJazeera Paintsと、SeaFect(R)の塗料・建材用途への応用に向けた検証を進めています。
日本で生まれた一つの素材をそのまま世界へ販売するだけではなく、各国の気候、規制、市場ニーズに合わせて用途を開発し、世界で使われる機能性素材へ発展させていきます。
世界で始まっている、Shelltasの評価と検証
Shelltasの技術開発は、日本から世界へと広がっています。2026年5月にはロンドンで開催された「Blue Food Innovation Summit 2026」にFeatured Start-Upとして選出され、メインステージで発表。同年6月にはシンガポールで開催された「World Aquaculture Singapore 2026」において、水産養殖分野の取り組みを口頭発表しました。
さらに2026年10月には、シンガポールで開催される「Asia-Pacific Agri-Food Innovation Summit 2026」のFeatured Start-Upとして登壇予定です。
こうした国際舞台での発信と並行して、AICをはじめとする海外研究機関との科学的検証を進め、日本で蓄積してきた知見を、世界で再現・評価できる技術基盤へと発展させていきます。
「廃棄物」ではなく、活かしきれていなかった「海からの恵み」
Shelltasの原点は、日本のホタテ貝殻です。しかし私たちは、それを単なる「廃棄物」とは考えていません。
ホタテ、牡蠣、ムール貝など、世界の海から生まれる貝殻には、豊富なカルシウムが含まれています。それは廃棄物ではなく、これまでその可能性を十分に活かしきれていなかった「海からの恵み」です。
だからこそ、Shelltasが世界へ持っていきたいものは、日本のホタテ貝殻だけではありません。世界へ持っていくのは、「カルシウム資源に新しい機能と価値を与える技術」です。

海から生まれる貝殻資源に新たな機能と価値を与え、水産、農業、食品、衛生、建材、水処理などへ展開。
将来的には、進出する国・地域で発生する牡蠣殻やムール貝殻など、その土地で活かしきれていないカルシウム資源を現地で活用し、Shelltasの技術によって新たな機能性素材へ転換します。その地域の農業、水産養殖、水処理、衛生、建材などへ再び還元する、地域循環型の事業モデルを構築していきます。
日本の原料を世界へ運ぶだけではなく、日本で培った「技術」を世界へ。
その土地の海から生まれた恵みを、その土地で必要とされる新しい価値へ変えていく。それがShelltasの考えるグローバル展開です。
世界の変化と重なる、Shelltasの技術
気候変動、水不足、食料安全保障、農業における投入材の見直し、陸上養殖の拡大、建材の環境性能、そして循環型経済への転換。世界の産業が直面する課題は、一見するとそれぞれ異なります。
しかし、その根底には、「限られた資源を活かしながら、環境負荷を抑え、食料や生活を持続可能な形で支える」という共通したテーマがあります。
SeaFect(R)という一つの素材から、水産、農業、衛生、建材、水処理へ。Shelltasがこれまで積み重ねてきた研究は、世界が今必要としている複数の産業領域へとつながり始めています。
Meet New Solution OTA 2027を、新たな共創の起点に
Shelltasが目指しているのは、一つのパウダーを販売する会社ではありません。素材の可能性を科学で引き出し、知的財産として守り、製品として社会実装し、その技術を世界へ展開することです。
SeaFect(R)を起点にWater OS(R)へ。一つの素材から、水産、農業、衛生、建材、水処理へ。そして日本のホタテ貝殻から始まった技術を、世界各地の「海からの恵み」へ。
今回の「Meet New Solution OTA 2027」への採択を新たな起点として、高度な加工・製造技術が集積する大田区の企業との共同開発、製品化、量産化など、新たな連携にも挑戦していきます。大田区のものづくり企業との共創を、新たな製品・技術へとつなげていきます。
日本で育ててきた技術を、世界で使われる技術へ。Shelltasは次のステージへ進みます。
SeaFect(R)やWater OS(R)との共同開発・製品化・事業連携に関心をお持ちの企業の方は、本リリース末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。
代表取締役 徳田 浩一 コメント
「私たちは約9年間、カルシウムという一つの素材と向き合い、水、生物、微生物との関係を何度も観察し、試行錯誤と検証を重ねてきました。最初はホタテ貝殻から始まりました。しかし研究を続ける中で、この技術が農業、水産、衛生、建材、水処理など、さまざまな産業につながる可能性が見えてきました。
私たちが世界へ届けたいのは、ホタテ貝殻そのものではありません。海から生まれた恵みに、新しい価値を与える技術です。日本で培った技術を世界へ持っていき、その土地にある資源を、その土地で必要とされる価値へ変えていく。
今回の採択を機に、大田区のものづくり企業の皆様とも新しい技術や製品を生み出し、日本発の素材技術を世界で使われる技術へ育てていきたいと考えています。」
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