21日間で9,671杯。大阪キタ21店舗の実証から限定ジン誕生、2027年から3か年計画へ
andground合同会社(奈良県宇陀市)は、2026年9月15日から10月5日までの21日間、大阪キタの21店舗を舞台に「関西ジンラリーLAB 2026」を開催しました。
期間中に参加店舗で提供されたジンは、合計9,671杯。
今回のLABで追いかけたのは、来場者数やSNS投稿数だけではありません。
「街の飲食店で、実際に何杯のジンが飲まれたのか。」
参加21店舗が提供杯数を共通指標として計測しながら、普段ジンを飲まない人の注文、店舗間の回遊、参加者同士の交流、新規来店、再来店など、実際の飲用行動を検証しました。
その結果、徒歩で移動できる範囲に参加店舗を集めたことで、店から店への回遊や参加者同士の交流が発生。
普段ジンを飲まない人が新しく一杯を選ぶ動きや、ジンラリーをきっかけに初めて訪れた店舗へ再来店する事例も確認されました。
さらに、参加者が何店舗回ったかではなく、「21店舗全体で何杯のジンが飲まれたか」を共通目標にしたことで、参加者、店舗、主催者が一緒に記録を積み上げる連帯感も生まれました。
そして、このLABで得た飲食店の声や実際の飲用シーンをもとに、限定ジン「KITA GIN 2026」の商品化も進んでいます。
2027年からは、
「関西を、世界一ジンカルチャーが面白い街へ。」
をテーマに、3か年計画をスタートします。
KANSAI GIN RALLY 2027をその初年度と位置づけ、大阪・京都・奈良を中心に、ジンを深く楽しめる「回遊店舗」と、街全体への広がりを担う「サポーター店舗」などを組み合わせ、全体で80~100店舗規模の展開を検討しています。
単にイベントの規模を拡大するのではなく、飲む人、店、つくり手、商品、流通、街、歴史、観光までをつなぎながら、関西独自のジンカルチャーを育てていきます。

関西ジンラリーLAB 2026 卓上POP
1.関西ジンラリーLAB 2026
21店舗・21日間で9,671杯
「関西ジンラリーLAB 2026」のテーマは、
「21日間だけ、日本一ジンを飲む街になる。」
開催前の目標は21日間で21,000杯。最終結果は9,671杯でした。
目標には届きませんでしたが、今回のLABでは、単純な杯数達成だけではなく、
「どのような環境や働きかけで、実際にジンが飲まれるのか」
を現場で確かめることを目的としていました。
9,671杯は1日平均約461杯。21店舗平均では、1店舗1日あたり約22杯です。
最大の学びは「店舗数」より「店舗と参加者の密度」
参加店舗は、北新地、兎我野町、堂山町、中崎町、天六、天満、南森町の21店舗。
目的は規模を小さくすることではなく、徒歩で回れる範囲に参加店舗を集め、参加者と店舗が街の中で何度も接触する状態をつくることでした。
期間中には、参加店舗で出会った人同士が「次はどこへ行く?」と相談して別の参加店へ移動したり、別の日に別の店で再び出会ったりする場面も生まれました。
多数の参加店舗からも、別の参加店から回ってきた客や、ジンラリーを目的とした新規客が継続して来店したという報告が寄せられています。
今回見えてきたのは、参加店舗数そのものを増やすだけでなく、徒歩圏に店舗を集め、参加者と店舗が何度も接触できる環境をつくることの重要性でした。
普段ジンを飲まない人が、一杯を選んだ
複数店舗からは、「普段ジンを飲まない人が期間中にジンを注文した」という声が寄せられました。
「初めてジンを飲んだ」
「これまであまり飲まなかったがおいしかった」
「以前は苦手だったが、クラフトジンなら楽しめた」
といった反応も確認されています。
普段はウイスキーや日本酒などを選ぶ常連客に、スタッフがジンを提案し、新しい注文につながった店舗もありました。
回遊から再来店へ
別の参加店から次の店へ移動する。
店から別の参加店舗を紹介してもらう。
店で出会った参加者同士が一緒に次の店へ向かう。
さらに、ジンラリーをきっかけに初めて訪れた人が、期間中に同じ店舗へ再来店する事例も確認されました。
一度きりの回遊ではなく、新しい店との関係づくりまで生まれ始めています。
「個人戦」ではなく、街全体で記録をつくる
今回のLABでは、「21店舗全体で何杯飲まれたか」を共通目標にしました。
すべての店舗を回らなくても、一杯飲めば記録に参加できる。
一度訪れた店へもう一度行っても、その一杯が全体の記録に加わる。
実際に参加者からは、「みんなで記録をつくっているなら、1杯でも多く加勢する」
という声もありました。
「自分が何店舗回ったか」から、「街全体でどこまで記録を伸ばせるか」へ。
杯数を共通指標にしたことで、参加者、店舗、主催者が同じ目標を共有する状態が生まれました。

店舗で杯数を可視化したシールボード
全体の約45%を支えた3店舗
9,671杯のうち、&GIN、スタンドピース、嶺上開花の3店舗で全体の約45%を占めました。
ただし、杯数が伸びた理由はそれぞれ異なります。
&GINは、参加者へ別の参加店舗を案内するなど、回遊のハブとして機能。
スタンドピースでは、常連客への積極的な提案や、杯数に応じてボードへシールを貼る仕掛けを実施。普段あまりジンを飲まない常連客にも注文が広がりました。
嶺上開花では、森の京都蒸溜所とのコラボレーションイベントで11時間に272杯を提供し、ボトル18本を販売。前日の37杯から約7.4倍となり、LAB期間中の1店舗・1日あたり最多提供杯数を記録しました。
今回見えたのは、一つの成功法則ではありません。
徒歩圏への店舗集積、回遊のハブ、その日その店で飲む理由をつくるイベント、日常営業での提案、そして共通目標。
それぞれが実際の一杯につながっていました。

回遊のハブとして機能した&GIN

嶺上開花で実施した森の京都蒸溜所とのコラボレーションイベント

嶺上開花でのイベントで販売したボトル18本
9,671杯=500mlボトル約580本分
9,671杯を1杯30mlとして換算すると約290リットル、500mlボトル約580本分に相当します。
1杯900円として換算すると、ジン単体の提供売上は約870万円相当です。
また、過去の関西ジンラリー参加者の実測では、ジン平均約2杯、フードなどを含めた平均客単価は約4,000円。
この実績値を当てはめると、延べ約4,836人分、飲食消費規模は約1,934万円相当と試算されます。
※約870万円は9,671杯×900円による参考換算です。約1,934万円は過去の実測値をもとにした試算です。今回の9,671杯には通常来店客による注文も含まれるため、LABによる純増売上額や経済波及効果を示すものではありません。
次の課題は「自然に回る」から「回りたくなる」へ
2027年に向けては、自然発生的な回遊に加え、「もう一軒行きたい」と思う理由を意図的に設計することが課題です。
一定店舗数を回った参加者への特典、エリアごとの達成企画、アナログな参加ツール、その場から参加できる仕組みなどを検討し、「店が近いから回る」だけでなく、「次の店にも行ってみたいから回る」体験へ進化させていきます。
2.LABから生まれた限定ジン「KITA GIN 2026」
今回のLABをきっかけに、飲食店の意見を取り入れながら森の京都蒸溜所と開発を進めてきたのが、限定ジン「KITA GIN 2026」です。
製造は森の京都蒸溜所、販売・流通は洋酒千雅、企画はandground合同会社。
開発で最初に考えたのは、珍しいボタニカルではなく、「どこで、誰に、どう飲まれるのか。」
大阪キタの飲食店で、料理とともにソーダ割りで楽しめること。
一杯目だけではなく、食事とともに最後まで軽快に楽しめること。
実際の飲用シーンから逆算して開発を進めてきました。
コンセプトは、
「食中のソーダ割り。」
発酵フルーツの華やかさと柑橘の爽快感を生かし、食事とともに楽しめるジンを目指して最終調整を進めています。

開発中の「KITA GIN 2026」試作品
LABの現場の声を、商品へ
KITA GIN 2026は、21店舗が共同開発した商品ではありません。
実際にジンを提供する飲食店へ試作品を届け、ソーダ割りでのバランス、食事との合わせやすさ、店舗での使いやすさなどについて意見を集めながら開発してきました。
10月10日には森の京都蒸溜所で最終レシピ・ブレンドを確定する予定です。

「KITA GIN 2026」開発中の試作サンプルボトル
700ml・300本限定。11月1日発売予定
KITA GIN 2026は700ml・300本限定、予定販売価格は6,000円(税込)。
10月7日から10月23日まで、大阪市内の対象エリアにある飲食店向けに先行予約を受け付けます。
LAB参加店舗、サポーター店舗、洋酒千雅の取引先を中心に案内し、先行予約分は洋酒千雅が販売・配送します。
先行予約フォーム
https://forms.gle/FoF4m9LjgDY3as9G6
納品予定:2026年10月30日
発売予定:2026年11月1日
一般向けオンライン販売:2026年11月中旬予定
販売:洋酒千雅オンラインショップ/andgroundオンラインショップ
https://youshuchiga.shop-pro.jp/
10月10日、13日には、LAB参加者や参加店舗を招待し、森の京都蒸溜所ツアーを開催。蒸溜所見学、試飲、つくり手との交流を通じて、発売前から飲み手、飲食店、蒸溜所をつなぎます。
3.2027年から3か年計画「関西を、世界一ジンカルチャーが面白い街へ。」
KANSAI GIN RALLY 2027を、その実現に向けた3か年計画の初年度と位置づけます。
目的は、毎年一度、大きなイベントを開催することではありません。
ジンを飲む人を増やす。
ジンを語れる店を増やす。
面白い店をつなぐ。
つくり手と飲み手を近づける。
新しい商品を生み出す。
参加者同士のつながりを生み出す。
そして、関西を訪れる理由をつくる。
その積み重ねによって、関西独自のジンカルチャーを育てていきます。
2027年は、徒歩で回れるエリアを複数つなぐ
2026年春の「関西ジンラリー2026」では、広い地域を対象に多くの店舗をつなぎました。
一方、今回のLABでは、大阪キタの徒歩圏に店舗と参加者を集めることで、強い回遊が生まれました。
2027年は、大阪(キタ・ミナミ)・京都・奈良を中心に、徒歩で回れる範囲に複数の参加店舗が集まるエリアをつくり、それぞれを関西ジンラリーとしてつなぐ計画です。
「回遊店舗」で体験の質をつくる
中心となる「回遊店舗」は、原則として個店を中心に、店主またはスタッフがジンについて一定レベルの理解を持ち、お客様へ自分の言葉で説明・提案できることを重視します。
「この店に行けば、ジンについて一つ新しい発見がある。」
そんな店舗を、各エリアの回遊の中心としてつないでいきます。
サポーター店舗等を含め、80~100店舗規模へ
一方で、世界一ジンカルチャーが面白い街を目指すためには、体験の深さだけでなく、街のさまざまな場所でジンに出会える規模も必要です。
回遊店舗に加え、期間中にジンを積極的に提供・発信するサポーター店舗など、より幅広い参加枠を設け、全体80~100店舗規模での展開を検討しています。
回遊店舗で体験の深さをつくり、サポーター店舗などで街全体への広がりをつくる。
その両方を目指します。
開催前から、飲食店と蒸溜所をつなぐ
酒販店やホテルなどと連携し、参加予定の飲食店と蒸溜所が集まる試飲会や交流機会も計画しています。
飲食店が事前に、つくり手、背景、味わい、飲み方、料理との合わせ方まで理解したうえで、お客様へ自分の言葉で提案する。
「ジンを飲む」から、「背景まで含めて一杯を楽しむ」へ。
イベント期間中の一杯を、より深い体験につなげていきます。
関西のジンの歴史・文化にもつなげる
関西には、日本のクラフトジンにつながる歴史を持つ蒸溜所や酒類企業、酒販店、バーなど、長年にわたり酒文化を支えてきたプレイヤーが存在します。
2027年以降は、そうしたプレイヤーとの連携も模索し、飲食店の回遊、蒸溜所訪問、商品開発、歴史、文化、観光をつなぎながら、将来的には関西ならではのジンツーリズムへの発展も目指します。
2027年を待たず、オリジナルジンの商品企画も進める
KITA GIN 2026は、その第一歩です。
KANSAI GIN RALLY 2027の開催を待たず、LABで得た知見や、飲食店・蒸溜所・酒販店とのネットワークを活用したオリジナルジンの商品企画・販売も順次進めます。
イベント期間だけでなく、年間を通じて商品や飲用機会が生まれ、イベントとイベントの間にもジンカルチャーが動き続ける循環を育てていきます。
「イベントを開催する」から、「カルチャーを育てる」へ
2026年のLABで分かったのは、ジンが飲まれる理由は一つではないということでした。
店舗の配置、スタッフからの一言、店から店への紹介、参加者同士の出会い、共通目標、つくり手との交流、商品の魅力、その一杯が生まれた背景への理解。
それらが重なって、ジンを楽しむ体験が生まれます。
2027年から始まる3年間では、商品をつくる、流通させる、店が理解する、お客様へ伝える、一杯を楽しんでもらう、街を回ってもらう、もう一度その店を訪れてもらう、次もジンを選んでもらう。
そこまでを一つの循環としてつくっていきます。
関西を、世界一ジンカルチャーが面白い街へ。
21日間のLABは、9,671杯という結果で終了しました。
その数字の向こう側では、普段ジンを飲まない人が一杯を選び、初めての店へ行き、店で出会った人と次の店へ向かい、もう一度同じ店を訪れる動きが生まれました。
そして、その現場から新しいジンも生まれようとしています。
2026年は、まず測り、確かめる年でした。
2027年からは、その答えを使って、関西のジンカルチャーそのものを育てる3年間が始まります。
目指すのは、単にジンの消費量が多い地域ではありません。
「関西を、世界一ジンカルチャーが面白い街へ。」
そのための本格的な挑戦を、2027年から始めます。
関西ジンラリーLAB 2026 開催概要・実績
名称:関西ジンラリーLAB 2026
https://andground.jp/pages/kansai-gin-rally-lab-2026
開催期間:2026年9月15日~10月5日(21日間)
開催エリア:大阪キタ
参加店舗:21店舗
総ジン提供杯数:9,671杯
500mlボトル換算:約580本分
ジン単体の提供売上:約870万円相当
飲食消費規模:約1,934万円相当(過去実績に基づく参考試算)
主催・企画運営:andground合同会社
andground合同会社について
andground合同会社は、奈良県宇陀市を拠点に、ジンを軸とした商品開発、イベント、地域回遊、情報発信、飲食店・蒸溜所との連携などを行っています。
2026年には「関西ジンラリー2026」「関西ジンラリーLAB 2026」を企画・開催。
現在は奈良県宇陀市で「宇陀蒸留所」の開業準備も進めています。
ジンを入口に、人、店、つくり手、街、地域がつながり、新しい文化と消費が生まれる仕組みづくりに取り組んでいます。
https://andground.jp/
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