【イベントレポート】人気ポッドキャストOff Topic初著書『未来検索』刊行記念トークイベントを紀伊國屋書店 新宿本店で開催

株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区)は、2026年9月25日(金)、紀伊國屋書店 新宿本店にて、宮武徹郎・草野美木氏の初著書『未来検索 情報の海からこれからを見つける技術』の刊行を記念したトーク&サイン会を開催いたしました。当日は満員御礼となり、ファンとの深い交流が行われました。

■ 情報を集めるだけでは、未来は見えてこない
『未来検索』というタイトルには、情報をただ受け取るのではなく自分から探しに行き、情報同士のつながりを見つけることでこれから起こる変化の兆しを捉えよう、という考えが込められています。
トークの冒頭で二人が話したのは、情報収集の考え方について。大切なのは一つひとつのニュースを単独の出来事として見るのではなく、仮説を立てるための「一つの証拠」として捉えることです。
たとえば一つのニュースが出たからといって、必ず次の出来事が起こるとは限りません。しかし複数の情報を集めフレームワークやメンタルモデルを使って読み解いていくと、世の中の変化に共通するパターンが見えてきます。時代が変わっても、人々が変わらず求め続けているものに気づくこともあります。
宮武氏は人が地位やステータスを求めるといった普遍的な欲求と、絶えず変化する社会の動きを組み合わせて考えることが大切だと話しました。
情報を集めて終わりにするのではなく、情報同士をつなげ自分なりの仮説を立ててみる。そこから、未来の兆しを見つけるための第一歩が始まります。
■ 一時的なブームと、長く続くトレンドは何が違うのか?
目の前にある流行は、一時的なブームなのか。それとも、社会を変える大きなトレンドなのか。二人は、そんな違いを見極めるための視点についても語りました。
宮武氏が挙げたのは、トレンドが続くための「仕掛け」があるかどうか、という視点です。
たとえば写真共有アプリの「BeReal」は、一時期大きな注目を集めました。ただ、サービスの人気を長く保つにはユーザーが何度も戻ってきて、また使いたい、投稿したいと思える理由が必要です。話題になることと使い続けてもらうことは、別の話なのです。
また新しいトレンドは、既存の文化やサービスへの反発から生まれることもあります。
米国のSNSを例にすると、Facebookが広まった後、親世代と同じ場所を使いたくない若い世代がInstagramへ移り、さらに次の世代がSnapchatやTikTokへと移っていきました。既存のサービスが広がるほど、新たな不満や反発も生まれます。そこに、次のサービスが受け入れられる余地が生まれるのです。
草野氏はユーザーがサービスを想定外の方法で使ったり、独自の言葉を生み出したりすることにも、変化の兆しが表れると話しました。
企業が仕掛けた流行だけでなく、ユーザーの行動から自然に生まれる動きにも目を向ける。そこに、次のトレンドを見つけるヒントがあります。

■ トレンドを捉えるには、全体の流れと「逆風」の両方を見る
新しい動きが生まれる背景には、市場全体の流れも関係しています。
宮武氏は、米国で健康志向の商品やプロテイン関連の需要が注目されている背景として、GLP-1受容体作動薬の普及など、さまざまな変化が影響し合っていることを紹介しました。
一つの商品が人気になっているという事実だけを見るのではなく、その裏側にある生活習慣や消費行動の変化まで追ってみる。そうすることで、トレンドが生まれた背景をより深く理解できるようになります。
もう一つ注目したいのが主流の文化に対する反動、いわゆる「カウンターカルチャー」です。
多くの人が支持しているものに対して、「自分たちは別のものを求めている」と感じる人たちが現れる。その欲求から新しいサービスや文化が生まれ、やがて次の大きな流れにつながることがあります。
今流行しているものを追いかけるだけでは、次の変化は見えてきません。なぜ人々はそれを支持しているのか。そして何に不満を感じ、どこへ向かおうとしているのか。
目に見える流行の奥にある、人々の欲求まで考えてみること。それが、未来を読むための大切な視点になります。
■ 伸びるスタートアップに共通する3つの視点
トークは情報収集から得た気づきを、どうビジネスに生かすかという話題へ。宮武氏は、成長するスタートアップを考えるうえで、特に重要な3つの視点を挙げました。
1.人を惹きつける、独自のアイデアとビジョン
スタートアップは、まだ世の中にないものを生み出そうとする存在です。そのためには、顧客や従業員、投資家などを惹きつける強いアイデアとビジョンが欠かせません。
宮武氏は、ピーター・ティール氏の著書『ゼロ・トゥ・ワン』でも語られている「秘密を見つける」という考え方に触れました。まだ多くの人が気づいていない価値や可能性を見つけられるかどうかが、重要なポイントになります。
2.既存の市場を奪うだけでなく、新しい市場をつくる
市場を見るときは今の規模だけでなく、これから成長する余地があるのか、新しい市場そのものを生み出せるのか、という視点も大切です。
宮武氏は、UberやAirbnbを例に挙げました。これらのサービスは、既存のタクシー市場や宿泊市場の枠にとどまらず、人々の新しい需要を掘り起こし市場を広げてきました。
既存の市場で競争するだけでなく、人々の行動や価値観の変化から、これまでになかった市場をつくり出す。そこに、大きな成長の可能性があります。
3.優れたプロダクトと、それを届ける仕組みを両立する
どれだけ優れた商品やサービスをつくっても、必要としている人に届かなければ成長にはつながりません。
特に競争の激しい米国市場では、プロダクトの質だけでなくマーケティングや営業、ブランディングなど、顧客に届けるための仕組みも重要になります。
宮武氏は、法人向けの金融サービスなどを提供する米国企業Rampを例に挙げ、その優れた展開方法にも注目していると話しました。
一方草野氏は、スタートアップとして急成長することだけが、事業の成功ではないとも指摘しました。大規模な資金調達をして一気に成長することに向いている人もいれば、時間をかけてブランドや事業を育てていくことに価値を感じる人もいます。
大切なのは、ほかの企業の成功モデルをそのまま真似することではありません。自分たちはどんな事業をつくりたいのか。どんな成長の仕方を目指したいのか。そこを考えることが、事業づくりの出発点になります。
■ 米国のトレンドを、そのまま日本に持ち込まない
米国の最新トレンドを追い続けている二人ですが、米国で成功しているものが、そのまま日本でも成功するとは限りません。
宮武氏は、SNSの使い方にも日米の違いがあると説明しました。たとえば、Instagramに投稿する写真の傾向は、米国と日本で異なります。また、日本では複数のアカウントを使い分ける傾向があるなど、サービスの使い方にも文化の違いが表れます。
海外の成功事例を知る目的は、同じことをそのまま再現するためではありません。異なる市場の考え方や事例からヒントを得て、日本の市場やユーザーに合う形にアレンジすることが大切です。
また宮武氏は、米国で注目されている文化の一つとして、トレーディングカードや玩具などを集め、そこに価値を見いだす「コレクタブル文化」にも触れました。
若い世代は何を集め、何に価値を感じているのか。こうした消費行動の変化を追っていくと、これからのビジネスや文化の可能性も見えてきます。


■ 「偉大なるギーク」として、自分なりのリスクを取る
イベントの後半では本書に込められたメッセージの一つ、「偉大なるギーク」についても話が広がりました。
宮武氏が語ったのは、好奇心を持って物事を深く掘り下げること、そして常識にとらわれず新しい可能性を考えることの大切さです。
ここでいうギークは、単に何かに詳しい人というだけではありません。自分の興味をとことん掘り下げ、ときには周囲から変わっていると思われるような発想も大切にしながら、新しい価値を生み出そうとする人です。
そして、そんな姿勢は「リスクを取ること」にもつながります。
リスクを取ると聞くと、起業や大きな投資を思い浮かべるかもしれません。しかし宮武氏は、新しい本を読み始めることも、一つのリスクになり得ると話しました。何をリスクと捉えるかは、人それぞれなのです。
何もしないことにも、変化の機会を逃してしまうリスクがあります。だからこそ、自分にとって意味のある挑戦とは何かを考えることが大切です。
『未来検索』は、読者に特定の未来を信じてもらうための本ではありません。世の中のトレンドや変化の兆しを見つけ、そこにどんな可能性があるのかを考えるためのヒントを届ける本です。
宮武氏と草野氏は、本書で紹介する考え方をそのまま受け入れるのではなく、自分なりに疑い、考え、答えを見つけてほしいと呼びかけました。

■ 開催概要
日時: 2026年9月25日(金) 18:30~20:30
会場: 紀伊國屋書店 新宿本店 3階 アカデミック・ラウンジ
登壇者: 宮武徹郎・草野美木(著者)
内容: トークショー、質疑応答、サイン会
■ 書籍情報:『未来検索 情報の海からこれからを見つける技術』について

SNSやニュースで情報が絶え間なく流れ、AIの進化によって社会やビジネスが大きく変わる時代。これから求められるのは、情報を集めるだけでなく、その中から変化の兆しを見つけ、未来を予測する力です。
本書は、米国のテクノロジーやスタートアップ、ビジネス、カルチャーの潮流を独自の視点で読み解いてきたポッドキャスト「Off Topic」の宮武徹郎氏と草野美木氏による初の著作です。
約8年間の活動で培った知見をもとに、情報同士をつなぎ、トレンドの本質を見抜き、自分なりの仮説を立てる思考法を解説。情報の海から未来の可能性を見つけ、自ら新しい波を起こすための一冊です。
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295412274
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4295410896/
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18611189/
著者:Off Topic(宮武徹郎・草野美木)
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
体裁:四六判/272ページ
ISBN:978-4-295-41227-4
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2026年9月18日
■ 著者プロフィール
宮武徹郎(みやたけ・てつろう)
Off Topic CEO兼共同創業者。
バブソン大学卒。 事業会社の投資部門で主に北米スタートアップ投資に従事。 2018 年から人気テック系情報ポッドキャスト「Off Topic」(Twitterフォロワー数1.8万人)を運営。 Off Topic 株式会社を 2021 年に立ち上げ、メディアやコンサルを行う。Twitterフォロワー数は6.9万人。
草野美木(くさの・みき)
Off Topic 共同創業者。
慶應義塾大学在学中にスタートアップに興味を持ち、オフィス訪問ブログをスタート。その後、新卒で事業会社の投資部門で国内投資とアクセラレータープログラムに従事。 退職後、米国のスタートアップやビジネストレンドを発信するメディア『Off Topic』をスタート。コンテンツ編集・ディレクションを行う。Twitterフォロワー数は1.1万人。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社クロスメディア・パブリッシング 広報
[email protected]
▼リンク一覧(クロスメディアグループ)
株式会社クロスメディア・パブリッシング https://cm-publishing.co.jp/
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クロスメディアグループ株式会社 https://cm-group.jp/
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