「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)は「北斎」「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用するアートプロジェクトを毎年秋に実施しています。今年は関東大震災から100年、さらにコロナ禍から社会が回復する機を捉え、鎮魂と再生の意を込めて「隅田川 百歳の瀬|ももとせのせ」と題する主催企画を行います。また、恒例となった大人気企画「どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所」も開催。あわせて、公募によるプロジェクト企画13件(応募数:31件)を展開し、メイン期間となる9月1日(金) から12月24日(日)まで、まちなかや隅田川周辺で多彩なアートと出会い、体験する機会をつくります。各企画の詳細は8月以降、順次WEB等で発表いたします。
■プロジェクト企画一覧
■選考委員
大内伸輔 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 事業部 事業調整課 事業調整係長
小澤慶介 一般社団法人アートト代表、インディペンデント・キュレーター
佐藤慎也 日本大学理工学部建築学科 教授
久野敦子 公益財団法人セゾン文化財団 常務理事
後藤隆宏 墨田区 地域力支援部 部長
■主催企画
隅田川 百歳の瀬|ももとせのせ
魂をしずめ・ふるわせる 隅田川に 踊り 描く
関東大震災の復興事業で整備された隅田公園、そよ風ひろばを舞台とする「すみゆめ踊行列」。岸野雄一のプロデュースにより、多彩な歌い手と演奏家を迎える生演奏盆踊りのほか、地元の踊り手や芸能団体等を交え、老若男女が気軽に参加できるプログラムで構成します。ふらりと踊りの輪に加わったり、耳馴染みある音頭に故郷を想ったり、心静かに鎮魂の舞を眺めたり、来場者それぞれに時間を過ごせる場を設えます。
隣接する牛嶋神社では、あぶり出し作品を制作するアーティストの水川千春が、隅田川の水で描いた新作を展示します。主題となるのはアメノウズメノミコト、北斎が牛嶋神社に奉納した絵馬《須佐之男命厄神退治乃図》が当時の役病退散を祈願したことに呼応して、《天宇受売命再生乃図~2つの絵馬のあいだで踊る~》を描きます。鎮魂には「たましずめ」と「たまふり」の意があるとか。魂を揺さぶる踊りで天照大神を誘い出したアメノウズメノミコトが芸能と鎮魂の神とされることから、災厄からの再生を願う作品となります。
すみだの地に蓄積されてきた出来事に心を添わせつつ、人々がさまざまな表現に託した祈りと再生へ向かう希望を顕在化させ、共有していく一日とします。
日時 2023年10月28日(土)14:00~19:00
※あぶり出し絵《天宇受売命再生乃図》は10月27日より展示予定(調整中)
会場 隅田公園そよ風ひろば、牛嶋神社境内
※雨天の場合「すみゆめ踊行列」会場は、すみだリバーサイドホール(墨田区役所2階)
●すみゆめ踊行列
【プロデュース】岸野雄一(スタディスト)
【出演者第一弾発表!!!】ジンタらムータ、民謡ユニットこでらんに~ ほか
岸野雄一 東京藝術大学大学院映像研究科、美学校等で教鞭をとる。「ヒゲの未亡人」「ワッツタワーズ」などの音楽ユニットをはじめとした多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗る。銭湯やコンビニ、盆踊り会場でDJイベントを行うなど常に革新的な場を創出している。2015年、『正しい数の数え方』で第19回文化庁メディア芸術際エンターテインメント部門の大賞を受賞。2017年、さっぽろ雪まつり×札幌国際芸術祭2017「トット商店街」に芸術監督として参加。
●天宇受売命再生乃図~2つの絵馬のあいだで踊る~
【アーティスト】水川千春
水川千春 美術作家。1981年大阪生まれ。2006年~2014年まで移動生活。廃墟やアートプロジェクトなど、多数の滞在レジデンスに参加。国内外で展示多数。主な代表作として、自身の残り湯、温泉、雨、川、海などの水をつかったあぶりだし絵の作品。その他、残り湯でつくられる生のジュエリーシリーズなど。ライブであぶりだすパフォーマンスや、音楽や舞台とのコラボも行う。
KOSUGE1-16「どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所」
身長 180 センチ!みんなでつくるユニークな力士たち、どんどこ!技を競います!
美術家ユニットKOSUGE1-16が全国各地で展開する「どんどこ!巨大紙相撲」を「北斎すみゆめ場所」と題して、相撲に縁あるすみだの地で開催します。
身長180cm、ダンボール製の巨大力士を制作するワークショップを「巡業」と称し、区内4つの部屋(キラキラ橘・東駒形・東向島・亀沢)で実施。子どもたちを中心にチームでアイデアを出し合い、個性豊かな力士たちが誕生します。最強力士を決める「本場所」は総勢30体ほどが集い、どんどこ!どんどこ!土俵を叩きながら、それぞれ自慢の技を競います。当日の様子はYouTubeライブで配信し、人気投票や優勝力士予想を受け付けるほか、スマホなどオンラインで応援する「電子どんどこ!」の参加も促します。
解説には親方を迎え、呼出しと太鼓の披露、元・力士による相撲甚句や弓取式も交え、すみだに息づく相撲文化を紹介するとともに、各力士には地元タニマチから提供された懸賞品を贈呈して奮闘を称えます。
●巡業(力士制作ワークショップ)
1.東駒形部屋 11月12日(日)/東駒形コミュニティ会館
2.東向島部屋 11月18日(土)/北條工務店となり
3.亀沢部屋 11月19日(日)/すみだ北斎美術館MARUGEN100(講座室)
4.キラキラ橘部屋 11月23日(木・祝)/きらきら会館
※いずれも午後、各2回(1回目=13:00~14:20/2回目=15:00~16:20)開催予定。
※ワークショップ参加者は、10月初旬から募集します。
●本場所
日時 2023年12月3日(日)13:30~17:00
会場 すみだリバーサイドホール・イベントホール
KOSUGE1-16 土谷 享 ある土地や人々の関係に内在されているハビトゥス(共通の年輪のような存在)の形骸化に注目し、生き生きとしたかたちで再機能させる試みを行っている。巨大な遊具やスポーツ器具を主に木製で、人力で動くよう制作し、プロジェクトを通じて参加者同士あるいは作品と参加者の間に「もちつもたれつ」という関係をつくりだす。
まちの言葉をきく いつもの景色が変わる アートプロジェクト“すみゆめ”
「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)は、すみだ北斎美術館の開設を機に2016年から始まったアートプロジェクトです。葛飾北斎が90年の生涯を過ごした墨田区及び隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり、この地を賑やかに彩っていくことを目指しています。
開催期間中は、まちなかや隅田川を舞台に主催企画やプロジェクト企画を行うとともに、すみゆめ参加者や関心のある人たちが集う「寄合」(毎月開催)で相互に学び、交流する場を創出していきます。またメイン期間の外にも、すみゆめの趣旨に賛同する企画を「すみゆめネットワーク企画」として広報連携するなど、一年を通して活動しています。
■実施概要
メイン期間:2023年9月1日(金)~12月24日(日)
開催場所:牛嶋神社、隅田公園そよ風ひろば、隅田川テラス、すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)、すみだパークギャラリーささや、すみだ北斎美術館、すみだリバーサイドホール、小梅橋桟橋、北條工務店となり、両国リバーセンター ほか区内各所
主催:「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会、墨田区
協賛:株式会社東京鋲兼、東武鉄道株式会社
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 [地域芸術文化活動応援助成](KOSUGE1-16「どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所」)
メディア・パートナー:J-WAVE 81.3FM
■スケジュール
*内容・日時は、当日の天候や感染症拡大防止のため、予告なく変更となる場合があります。
*プログラムの詳細や最新情報は、すみゆめWEBにてご確認ください。http://sumiyume.jp/
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