ジョブズに愛された木版画家『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』大丸ミュージアム〈京都〉

2023年9月8日 金曜日 12:47 PM

大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883-1957〔明治16-昭和32〕年)。 近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、巴水は日本の原風景を求めて全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描きました。 巴水とともに木版画制作の道を歩んだのが、新時代の木版画「新版画」を推進した版元の渡邊庄三郎(現・渡邊木版美術画舗初代)や彫師、摺師といった職人たちです。 四者は一体となって協業し、伝統技術を継承しながらもより高度な技術の活用を求めました。 そして新たな色彩や表現に挑み続け、「新版画」を牽引する存在として人気を博します。 本展では、季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水の画家としての生涯を、初期から晩年までの代表的な作品とともに紹介します。 まとめて観る機会の少ない連作(シリーズ)も含め約180点を展示し、叙情的な巴水の世界へと誘います。



タイトル=川瀬巴水 旅と郷愁の風景
会期=2023年10月25日(水)→11月6日(月) ※会期中無休
会場=大丸ミュージアム〈京都〉[大丸京都店6階]
入場時間=午前10時→午後6時30分(午後7時閉場)※最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)
入場料=一般 1,000円(800円)、大学生・中高生 700円(500円)、小学生以下無料
※( )内は前売および大丸・松坂屋のクレジットカード、大丸・松坂屋アプリ会員のサファイアランク以上、大丸松坂屋友の会カード、ブライダルサークル会員証をお持ちの方のご優待料金です。
※小学生以下の単独入場はお断りいたします。
※前売券は、ローソンチケット(ローソン、ミニストップ店頭)にて8月25日(金)午前10時~10月24日(火)までお求めいただけます。大丸京都店での販売はございません。
URL:https://l-tike.com/kawasehasui/
Lコード:53107
※当日券は、大丸京都店およびローソンチケットにて販売いたします。
主催:京都新聞
特別協力:渡邊木版美術画舗
資料提供:大田区立郷土博物館
企画協力:ステップ・イースト


《馬込の月》東京二十景 1930(昭和5)年


《日本橋(夜明)》東海道風景選集 1940(昭和15)年



《陸奥三嶌川》旅みやげ第一集 1919(大正8)年夏


《雪の橋立》旅みやげ第二集 1921(大正10)年2月
※作品図版はすべて渡邊木版美術画舗蔵

ジョブズに愛された木版画家


アップル・コンピュータの共同創業者スティーブ・ジョブズは、日本の新版画を愛し、特に川瀬巴水はお気に入りの作家でした。
本展ではジョブズが購入した作品と同じ木版画をご紹介します。

川瀬巴水 1939(昭和14)年7月
大田区立郷土博物館蔵

川瀬巴水(かわせ はすい)
1883~1957(明治16~昭和32)年
1883(明治16)年、東京市芝区(現港区)で生まれる。本名は文治郎。
1910(明治43)年、27歳で日本画家・鏑木清方に入門。
「巴水(はすい)」の画名を与えられる。
1918(大正7)年、35歳の時、伊東深水の木版画『近江八景』に影響を受け、木版画家に転向。

「新版画」とは
大正から昭和にかけて興隆した、絵師、彫師、摺師の共同作業によって制作された多色摺木版画です。
江戸時代に大流行した浮世絵は、明治に入ると、印刷技術の発達や西洋文化の流入などにより、急速に衰退します。一方で、作家自らが木版画の全工程をこなす「創作版画」が普及していきました。そんななか、版元の渡邊庄三郎は、高い技術を誇る絵師・彫師・摺師の共同作業で生まれる浮世絵版画の価値に着目し、その伝統技術を継承しながらも、新しい時代の木版画芸術を巴水とともに目指しました。

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

メールマガジンを受け取る

以下の情報をお届けします
  • 選りすぐりのデイリーニュース
  • メルマガ限定クーポン
  • 激安セール開催の案内