美術評論家の村田真氏と中村キース・ヘリング美術館ディレクターのHirakuによる対談「Art to the Streets 1980年代と現在のキース・ヘリング」を12月7日に実施
世界で唯一のキース・ヘリングの美術館である中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)は、静岡市美術館(静岡県・静岡市)で開催される「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(会期:2024年11月28日(木)~2025年1月19日(日))の特別協力として監修および約140点の作品を出品いたします。
本展は、総作品数約150点で構成され、キース・ヘリングがアーティストとして活動した10年程の間に制作した作品の全容を概観する展覧会です。
展覧会の関連イベントとして、12月7日(土)に「Art to the Streets 1980年代と現在のキース・ヘリング」と題した講演会を行います。1983年のNYでの取材写真を撮影した美術評論家の村田真氏と、中村キース・ヘリング美術館ディレクターのHirakuが、1980年代から現代におけるヘリングの芸術性と評価について対談いたします。
本展覧会は5会場(東京都・兵庫県・福岡県・愛知県)を巡回し、最終会場となる茨城県近代美術館(水戸)の全6会場で巡回展を予定しております。
明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。
ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークで地下鉄駅構内やストリート、つまり日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託しました。ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうち創作活動期間は10年程ですが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けています。
本展は幅6メートルに及ぶ大型作品や日本初公開含む約150点の作品を通してヘリングのアートを体感いただく貴重な機会です。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後まで闘い続けたヘリングのアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶることでしょう。
見どころ
ヘリングを一躍有名にしたサブウェイ・ドローイングを一堂に
今回展示されているキース・ヘリングの名前が世界に広く知られるきっかけとなったサブウェイ・ドローイングプロジェクトの作品7点のうち、当館より2点の《無題(サブウェイ・ドローイング)》を出品しています。他5点はニューヨークから出品され、この巡回展で日本初公開となります。
サブウェイ・ドローイングプロジェクトによって描かれた作品が、コミカルで明るい表現から、社会への風刺を感じさせるものまで多彩な作風であったことや、ヘリングがすばやく作品を仕上げていく様子など臨場感をもってご覧いただけます。
写真は福岡会場(福岡市美術館 2階特別展示室)
1980年代から現在に至るキース・ヘリングの芸術性と評価、時代性を考える対談
12月7日(土)14時より、展覧会の関連イベントとして、美術評論家の村田真氏(BankARTスクール校長)と中村キース・ヘリング美術館ディレクターのHirakuによる対談「Art to the Streets 1980年代と現在のキース・ヘリング」を開催します。
村田氏は1980年代、ニューヨークでヘリングに直接取材を行った経験を持ちます。当時の取材写真を交えながら、若きヘリングの印象や1980年代のニューヨークのアートシーンについて貴重な証言をお話しいただきます。さらにHirakuとともに、1980年代から現代におけるヘリングの芸術的評価や大衆の中に活きているヘリングの作品について、それぞれの視点から考察を深めていきます。
photo by (C)️Makoto Murata
All Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
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