[開催レポート]”女性アーティストを5名挙げられますか?” 女性を支援する米国女性美術館(NMWA)日本委員会主催のアート展が3月29日まで表参道にて開催中です。

2026年3月5日 木曜日 3:16 PM

米国女性美術館(NMWA)主催のWomen to Watch 2027展に向けてノミネートされた日本女性現代美術家5名の作品展が始まりました。小池都知事も駆けつけたオープニングの模様をレポートします。

[開催レポート]”女性アーティストを5名挙げられますか?” 女性を支援する米国女性美術館(NMWA)日本委員会主催のアート展が3月29日まで表参道にて開催中です。
小池都知事を囲んで。左から神谷幸江、宮永愛子、米田知子、小池都知事、風間サチコ、村上華子、入江早耶

一般社団法人NMWA日本委員会(所在地:東京都港区、代表理事:柏木式子)は、女性アーティストを支援する世界初の美術館、National Museum of Women in the Arts(以下 NMWA / 米国女性美術館)公式プログラムWomen to Watch 2027: A Book Arts Revolution と連動し、日本人女性現代美術作家5人の作品を紹介する展覧会を東京・表参道で無料で開催。オープニングレセプションには小池百合子東京都知事も応援に駆けつけました。

アーティスト プレゼンテーション

2027年コンサルティング・キュレーターを務める、新国立美術館の神谷幸江氏やノミネートされたアーティスト5人全員が出席し、作品を紹介。思いつかないようなコンセプトや表現方法などを聞いて、参加者たちは作品の魅力にさらに引き込まれていました。
ジェンダーについては、「男性が多い業界でハラスメントに遭ったことも。」「アーティスト活動を続けていく上でロールモデルがいない」「なぜ今だに『女性展』が必要なのか」といった声が上がった一方で、「自分自身は属性は問わない」個人の信念を貫くポジティブな個人主義でありたい」といった意見も聞かれ、こういった多様な意見を言い合えることがまさに大切だと実感する場となりました。

左から神谷幸江、入江早耶、風間サチコ、宮永愛子、村上華子、米田知子、柏木式子

神谷幸江

豊富な知識とアーティストたちとの愛情ある親密なリレーションシップでここでしか聞けないようなエピソードトークが繰り広げられた
テーマ「A Book Arts Revolution」について、神谷は「本とは人と知識の密な体験。その本を様々に解釈し解体した作品たちを展示している。本は、他人のことを知る、知らないことを知る機会を私たちに与えてくれる。分断の時代と言われている今だからこそ本は必要な存在ではないか」と語った。そして本展覧会は「女性の立場から見えることを知る良い機会である」と言及した。



入江早耶
消しゴムを使って2次元のものを3次元へ形を変える作業で、現実をもう一度考え直す。広島で制作する入江は「破壊から再創造する」ことに真摯に向き合って制作活動を行なっている。

今後はもっと大きな作品を作ってみたいと語っていた

去年から何故か制作が増えてきたという鳥がテーマの作品群。キャッチーで見るものの心を奪う。本展では立体の作品も合わせて展示

風間サチコ
ニュースに疑問を感じたりと、今起きている事象に起爆剤を得てテーマを見つけ、彫刻刀一本で木版を切り裂く。版画なのに1枚しか刷らないという潔さ。体力も気力もいる作風はキャプションを見るまでは男性の作品だと思われることも多いと聞く。属性にとらわれず私個人から生まれ出たものだと解釈している、とは本人の弁。

「一人情報局の妄想ストーリです」と明るく語り、観客の笑いを誘っていた

それぞれが182cm x 183cmの大きな作品は、見るものを圧倒する大迫力

宮永愛子
世の中にあるものは変わりながら続いている。たった今そうであることが、未来はそうではない。たまたま今ここにあるが明日は変わっているかもと思うと毎日が美しいと感じ、ものと見つめあう、読み取るという行為はとても大切だと詩のように語った。

可塑性のある素材を使うことが多いのは、陶芸家の家系だからかだろうか、と本人談

月の満ち欠けによる大潮の歴史を土地の記憶をもつ気泡とともに焼きしめたガラス作品。SNS時代に抗うかのような写真には撮りきれない繊細な美しさ

村上華子
「日頃からお世話になっている写真は一体どこから来たんだろう?」という素朴な疑問から「まずはアイデアや概念として生まれてきたのでは」という仮説をもとにリサーチを始め、複数の起源に辿り着いた。本展では古い印画紙の作品、ルイ・ダゲールの本をめくる音、プリントの3タイプの作品で構成されている。

神谷とは、村上の家でプリントする様子を生ライブで実況を配信をしたことがあるそうだ

写真の現像・定着に世界で初めて成功したニセフォール・ニエプスの技術書の表紙と裏表紙のプリント。特許を取らずに無料で技術を提供したニエプスに倣い、本ギャラリーで箱のプリントを無料で来場者に贈呈している

米田知子
「フロイトの眼鏡ーユングのテキストで見る」で始まった「見えるものと見えないもののあいだ」シリーズから3点を展示。本を最大のインスピレーション源として、公人の視点や見るものとの関係性を長い時間をかけてリサーチすることから生まれる。

公人の眼鏡を今も探し続けているとのこと

ギャラリーの入口を飾る米田の作品「藤田嗣治の眼鏡-日本出国を助けたシャーマンGHQ民政官に送った電報を見る」

なお、展覧会終了後の2026年4月初旬に、出展作家5名の中から日本代表として1名が選出され、2027年に米国で開催予定の第8回Women to Watch 「A Book Arts Revolution」に参加する予定です。決定次第追って発表いたします。

オープニングレセプション

国内初の、女性起業家に特化した大規模な支援ファンドを行うなど、女性支援に前向きな東京都の知事小池百合子氏をはじめ多くの財界人や関係者が駆けつけ、ノミネートされた5人のアーティストとNMWA日本委員会の活動に大きな声援が送られました。

3月8日の国際女性デーの象徴であるミモザの花束を小池都知事に手渡す柏木NMWA代表理事(令和7年度文化庁長官表彰)

会場の様子















展覧会概要

タイトル:A Book Arts Revolution
参加作家:入江早耶、風間サチコ、宮永愛子、村上華子、米田知子(五十音順)
会  期:2026年3月4日(水)- 3月29日(日) 11:00-20:00
会  場:AND COLLECTION Contemporary Art
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館 B2F
入場料 :無料
主  催:NMWA日本委員会

AND COLLECTION ContemporaryArt 入口
世界中のアートコレクターを魅了する国内外アーティストと共に、モダンで挑戦的なスタイルの現代アートを発信するギャラリー。
アートのある暮らしで楽しく刺激的な「Life and Art」を提案している。



ご支援(Supporters of the 2026 Tokyo Exhibition)

ゴールド(五十音順)
・ SMBC Global Foundation
・ サントリーホールディングス株式会社
・ 株式会社資生堂
・ ソニーグループ株式会社
・ 大和証券株式会社/Daiwa Capital Markets America Inc.
・ 東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社
・ 株式会社みずほフィナンシャルグループ
・ 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
・ 匿名企業(1社)

パール(五十音順)
・ キッコーマン株式会社

シルバー(五十音順)
・ ITO EN( North America ) Inc.
・ 全日空輸株式会社
・ 第一生命ホールディングス株式会社
・ 明治安田生命保険相互会社

協力
文化庁

シュウゴアーツ
東京画廊+BTAP
ミヅマアートギャラリー
無人島プロダクション
Yumiko Chiba Associates
(五十音順)

後  援
一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)

会場協力
AND COLLECTION Contemporary Art

NMWA日本委員会 事務局
お問い合わせ(フォーム)
https://www.nmwa-japan.com/inquiry#contact
Web:https://www.nmwa-japan.com/



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