株式会社実業之日本社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩野裕一)は、株式会社サン・アート(『月刊美術』発行元)とともに、巨匠へのオマージュアート企画『ECHOES OF ART』第2弾の開催を決定いたしました。
第1弾「オマージュ北斎」の盛況を受け、今回はさらに進化した「北斎2」として展開。日本画、漫画、イラストといった多才な表現者たちが、時代を超えて愛される葛飾北斎の息吹を独自の解釈で現代に蘇らせます。
本プレスリリースでは、出展作品の紹介および販売に関するご案内をお届けいたします。

作品紹介
伊藤清子《猫かぶり‐だいこくにゃん(凱風快晴)》
赤富士に舞う「だいこくにゃん」
北斎の富岳三十六景の凱風快晴は赤富士と呼ばれることもありますが、実は朝日を浴びて赤く染まった姿ではなく夏富士の赤茶の地肌ではないかと言われています。今作では大黒天の姿をしただいこくにゃんが金色の朝日を背負う図にしましたので、赤富士と呼ぶことのできる作品になっています。(伊藤)

伊藤清子《猫かぶり‐だいこくにゃん(凱風快晴)》4F(33.3×24.2cm) 岩絵具、水干絵具、高知麻紙
(作者プロフィール)
猫をモチーフに描き続ける。2010年武蔵野美術大学造形学部通信教育課程卒業。17年ジャクソン・ギャラクシー著「Total Cat Mojo」(Tarcher Perigee)挿画担当。DADACA「GO!GO!YUBARI!!」夕張メロンゼリー、道地(香港)「蜂蜜蜜柑桔緑茶」などのパッケージイラスト担当。全国百貨店で個展多数。
信濃川日出雄《富士山とおにぎりと鮎美》、《北ア稜線雷雲下》
『山と食欲と私』の鮎美が見た山々
北斎へのオマージュを意識して、野山の描き方、描線の引き方、雲の模様、グラデーションの使い方など、北斎流のタッチを拝借しました。現在連載中の『山と食欲と私』の主人公が立つ世界を、北斎流で描いたらこうなる、というコンセプトで描きました。(信濃川)

信濃川日出雄《富士山とおにぎりと鮎美》B4(36.4×25.7cm) デジタルプリント、手彩、和紙

信濃川日出雄《北ア稜線雷雲下》B4(36.4×25.7cm) デジタルプリント、手彩、和紙
(作者プロフィール)
2001年筑波大学芸術専門学群在学中にデビュー。漫画家生活の傍ら、全国100座以上の山を登ってうまいものを食べ歩き、現在は北海道にて薪ストーブ生活を送る。自身の体験を元に描く登山グルメ漫画『山と食欲と私』(新潮社)は現在20巻まで、累計250万部を突破。公式レシピ本やガイド本、企業とのコラボレーション企画多数。
柴田亜美《河童狛犬》
柴田流河童で北斎に挑む
もともと妖怪好きで、故郷の長崎では河童の伝説が有名だったため、北斎が描いた河童を題材に選びました。浮世絵の渋い質感に異国の華やかな色彩を組み合わせるために、下地に胡粉ジェッソを使用しターナーのアクリルガッシュ「和」ジャパネスクシリーズで着色。華やかでありつつも落ち着いた色彩を表現することができました。(柴田)

柴田亜美《河童狛犬》8F(45.5×38cm) アクリル、キャンバス
(作者プロフィール)
武蔵野美術大学(旧・短期大学)卒業後、広告会社のイラストレーターとして勤務。91 年の漫画家デビュー作『南国少年パプワくん』は累計600万部を発行。『ジバクくん』『PAPUWA』も人気に。21年より画家として活動し、本誌にて「浮世の氣楽絵」を好評連載中。
そらみずほ《残り香 - HOKUSAI -》
海と帽子のビッグウェーブ
北斎の代表作《神奈川沖浪裏》と私の代表作《残り香》を融合させ、波の躍動感を帽子の曲線美として表現しました。衣服の意匠には、私が住む長野が誇る北斎晩年の大作《八方睨み鳳凰図》への敬意を込めた極彩色をあしらっています。(そら)

そらみずほ《残り香 - HOKUSAI -》10F(45.5×53.0cm) アクリル、パステル、ピグメント、箔、和紙、アートクロス
(作者プロフィール)
2019年美術新人賞デビュー入選。20年より百貨店、ギャラリーにて個展開催。21年明石家さんま画廊(東京タワー)。
原田ちあき《北斎漫画》
『北斎漫画』を昭和風にオマージュ
かねてより『北斎漫画』に惹かれ、自身の絵柄で表現したいと考え本作に至りました。アクリルによる大画面制作からデジタルへ移行し、漫画的表現を模索する中で、線を減らす現在のスタイルに辿り着きました。最小限の線で本質を捉える北斎の画力に強い魅力を感じています。また昭和初期から中期の印刷物に見られる版ズレの味わいにも惹かれ、不完全さの中にある完成を自身の作品にも取り入れたいと考えています。(原田)

原田ちあき《北斎漫画》A4(21×29.7cm) デジタルプリント
(作者プロフィール)
京都芸術大学イラストレーション科非常勤講師。映画・テレビ・ラジオへの出演、コラボカフェ、アパレルコラボなど幅広く活動。
mame《酔余のある日図》
江戸と現代をつなぐホロ酔いの美人図
北斎《酔余(すいよ)美人図》の、酔いが回って物思いにふけっている表情に惹かれ、また背景をそぎ落とした余白の取り方など構図の美しさにも共鳴しました。ビールケースや缶チューハイを持たせることで江戸と現代の境目が曖昧になり、画面の中でつながるようになっています。肉筆浮世絵の「手描きの線と筆致」と同様、えんぴつ(主線)と水彩というシンプルな画材で制作しました。(mame)

mame《酔余のある日図》26×36cm 水彩、アクリル
(作者プロフィール)
生活の中の一瞬を切り取った一枚絵を描く。2023年作品集『愛してるっていってよね』、24年イラストコミック集『東京ひとり暮らし女子のお屋図鑑』(ともに翔泳社)刊行。
水島篤《竜神図─ティラノサウルス》
作品に表れる生涯をかけた試行錯誤
葛飾北斎の作品に惹かれるのは、整理された画面の中に強烈な印象を残すその世界観です。形や構図、動きのすべてが見る者を引き込み、「記憶に残る表現」の在り方を示していると感じます。生涯にわたり変化を続けた姿勢にも深く共感しています。私も恐竜という題材を通して新たな表現を模索しており、試行錯誤の過程そのものが作品に深みを与えると考えています。(水島)

水島篤《竜神図─ティラノサウルス》8P(45.5×33.3cm) 日本画
(作者プロフィール)
1990年東京都生まれ。2019年東京藝術大学日本画専攻卒業。ONE PIECE 20th×京都「京都麦わら道中記~もう一つのワノ国~」作画参加、掛け軸制作ほか。
溝口まりあ《「凱風快晴」−春−》、《「凱風快晴」−夏−》、《「凱風快晴」−冬−》
多様な表情の《凱風快晴》
前回「オマージュ北斎」の《冨嶽三十六景 凱風快晴》をさらに追求したいと思い、同じ構図で全
く違う表情の富士を描いた北斎に倣って、私も《凱風快晴》を3点描きました。この作品は江戸時代の最先端の青「プルシャンブルー」に、現代の「インミンブルー」を薄く何層にも重ねて、偶然性で生まれる美しさを作品に閉じ込めました。(溝口)

溝口まりあ《「凱風快晴」−春−》4F(24.3×33.4cm) 日本画・岩絵具・顔料、和紙

溝口まりあ《「凱風快晴」−夏−》4F(24.3×33.4cm) 日本画・岩絵具・顔料、和紙

溝口まりあ《「凱風快晴」−冬−》4F(24.3×33.4cm) 日本画・岩絵具・顔料、和紙
(作者プロフィール)
1992年東京都生まれ。2017年女子美術大学大学院博士前期課程日本画研究領域修了。17年『 第1回日春展』入選(同第2回)、『改組 新第4回美術展覧会「日展」』入選。20年『 PEACE WINE PROJECT』サンマリノ共和国国営ワイナリー「ピースワイン」ラベル登用。個展多数。
販売方法
・2026年5月1日(金)~5月6日(水)
販売開始と同時に、「月刊美術プラス」特設サイトを公開し、申込受付を開始
・2026年5月7日(木)~7月31日(金)
「月刊美術プラス」特設サイトにて先着販売を実施
作品展示(リアル会場)
大垣書店 麻布台ヒルズ店の空間で、本展のために描き下ろされた新作を間近にご覧いただけます。
会期: 2026年5月1日(金)~5月6日(水)
会場: 大垣書店 麻布台ヒルズ店
入場料: 無料
■主催・共催について
株式会社実業之日本社
実業之日本社は、時代が19世紀から20世紀に移ろうとしていた1897(明治30)年6月に、経済雑誌『実業之日本』の創刊をもってスタートした出版社です。
現在は、総合出版社として雑誌、一般書、実用書、文芸書、コミックなど幅広いジャンルを取り扱っています。
株式会社サン・アート(『月刊美術』発行元)
1975年創刊の『月刊美術』発行元として、アート業界において高い評価を得ている出版社。
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