
Sara Grace, Paris, 2018. Paolo Roversi
マルタ・オルテガ・ペレス(MOP)財団は、国際的に高く評価されている写真家 Paolo Roversi(パオロ・ロヴェルシ)の作品に捧げる大規模展覧会を開催いたします。2026年6月20日にスペインのア・コルーニャで開幕する本展では、代表的な作品に加え、これまで未公開の写真が展示されます。パオロの芸術的世界を親密にたどると同時に、ファッションフォトグラフィーに与え続けてきた影響力を称える内容となっています。
財団の創設者兼会長であるマルタ・オルテガ・ペレスは、”長年にわたりパオロの写真に深い感銘を受けてきました。この特別な展覧会をア・コルーニャで開催できることに、個人的にも大きな喜びを感じています”と語ります。
過去40年以上にわたり、パオロ・ロヴェルシは独自の写真表現を築き上げてきました。まさに比類のない存在である彼は写真の「命」を引き延ばすかのような、不思議な力を備えています。写真批評家のVince Aletti(ヴィンス・アレッティ)は、パオロの傑作の多くを”まさに目の前で形づくられていくように感じられる……彼の作品はあまりにも生き生きとしており、紙面や壁の中にとどめておくことができない”と評します。本人は自らを「職人」と謙虚に称しますが、世界を代表するデザイナーたちが彼に自由な裁量を委ねているのも不思議ではありません。彼らは、自分たちの創造性に対して、パオロが刺激的で予想外な反応を見せてくれることを知っているからです。
かつてのIrving Penn(アーヴィング・ペン)もそうだったように、パオロもまたスタジオフォトグラファーです。彼にとってスタジオは、自身のアトリエであると同時に、人情味あふれる温かさと芸術家同士の絆が息づく場所でもあります。”皆がそれぞれの感情を持ち込み、その感情を美しい写真を生み出す力へと導かなければならない”と彼は語ります。
彼の魔法が生まれるのは、その「影の劇場」とも言えるスタジオの中です。
”私のスタジオは、満たされることを待つ空の舞台であり、日や季節、時間さえも存在しない、まだ発明されていない時の中で動く世界です”。
この閉ざされた空間の中で、彼は光、影、フラッシュ、ボケ、さらには破壊さえも含め、あらゆる要素を自在に操ります。そして、疑念や偶発性を自由に受け入れながら創作に向き合います。
”私の作品のあらゆる進化は、偶然から生まれました……アクシデントが起こるたびに、それはいつも喜びであり、天からの贈り物なのです”。
パオロは写真史に関する深い知識を持ち、Robert Frank(ロバート・フランク)、August Sander(アウグスト・ザンダー)、Erwin Blumenfeld(アーウィン・ブルーメンフェルド)らをインスピレーション源として挙げ、”写真は鮮明であるときではなく、美しいときに完成する”というJulia Margaret Cameron(ジュリア・マーガレット・キャメロン)の信念にも共鳴しています。
本展のタイトル「Doubts(疑念)」は、パオロにとって「疑念」とは創造性と想像力への扉を開くものであり、一方で確信はその扉を閉ざすものだという考えに基づいています。「Doubts(ダウト)展」では、ポラロイドの実験的な可能性への関心をはじめとする彼の写真家としての姿勢が色濃く表れています。今回の展示空間は、複数の連続する部屋として構成され、「Theatre(劇場)」「Appearances(外観)」「Shadows(影)」「Doubts(疑念)」「People(人々)」「Presence(存在)」「Grace(優雅さ)」「Beauty(美)」「Fading(消えゆく)」と、それぞれ異なるテーマが表現されます。これらが一体となり、パオロの卓越した驚異的な幅広さ、唯一無二のビジョン、そして静寂や影、物と物の間にこそ美が見出されるという、信仰に近い信念を物語っています。
マルタ・オルテガ・ペレスは、”この特別な展覧会は、当財団にとって2度目の夏期間に開催する展示であり、ア・コルーニャにとっても素晴らしい贈り物です。パオロの「ダウト展」は、私たちに一度立ち止まり、外界から距離を置き、余計なものを手放し、この小さな空間の中で彼とともに静かに過ごしながら、影から魔法を紡ぎ出す瞬間を体験するよう誘います。”と述べています。
パオロ・ロヴェルシによる「Doubts」は、2026年6月20日よりア・コルーニャのMOP Foundation(Muelle de Bateria)にて開幕し、同年9月まで開催されます。
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