【後水尾天皇と聖護院】展 聖護院 秋の特別公開に合わせ開催決定

写真左:聖護院門跡 山門 | 写真右:後水尾天皇が設計したと伝わる書院(重文)
本山修験宗総本山 聖護院門跡 (所在地:京都市左京区聖護院中町15)は、2026年10月10日(土)から12月6日(日)までの金、土、日、祝日に秋の特別公開を開催いたします。
毎年開催しております狩野派の金碧障壁画約120余面が配されている宸殿(通常非公開)と併せて、寛永行幸四百年祭 連携事業として【後水尾天皇と聖護院】展を開催いたします。
当展では、後水尾天皇が建物の設計をしたと伝わる書院(重要文化財)の公開のほか、後水尾天皇のご宸筆の扁額やお軸などを公開します。また、後水尾天皇のサロンで育まれた「寛永文化」のアーティスト・狩野探幽の「紀州友ヶ島図巻」や「釈迦三尊図」も展示。山伏のお寺である聖護院と寛永文化の繋がりをご覧いただけます。

役行者を宗祖とする本山修験宗の総本山。寛治4年(1090)、白河上皇の熊野御幸で護持僧を務めた増誉大僧正に、「聖体護持」から2字をとった聖護院が与えられたことに始まり、日本で最初の修験道の教団となりました。
宮門跡として第4代静惠法親王(後白河天皇の皇子)以来、明治維新までの37代のうち、25代の門主は皇室より入寺され、代々皇族や摂関家が門主(住職)を務めました。
天明の大火により御所が焼失した際は、光格天皇の仮皇居となったことから「旧仮皇居」として日本で唯一の史跡に登録された格式高い寺院です。
役門正統(えんもんせいとう)である本山修験宗の総本山として、現在も多くの山伏が所属しており、それぞれ全国各地の山中などで修行を行っています。
また明治維新までは広大な寺領を有しており、寺領の中には聖護院村が存在していました。その中で作られたものが今日の「聖護院だいこん」や「聖護院かぶら」、八ッ橋などとして残っています。

宸殿 上段之間

狩野派の金碧障壁画

寛永の頃(1600年頃)、聖護院は現在とは別の場所である烏丸上立売にありました。
当時の聖護院宮は、後水尾天皇の異母兄弟で、後陽成天皇の皇子である第28代門主・道晃法親王でした。道晃法親王は、後水尾天皇が主催する宮中の文化サロンに出入りし、鳳林承章(ほうりんじじょうしょう)(鹿苑寺の住持)とも親しく交流していたことが、日記『隔冥記』に記されています。
その後、延宝3年(1675)に京都で大火が起こり、聖護院も火災に巻き込まれました。
翌年の延宝4年(1676)、第29代門主で後水尾天皇の皇子である道寛法親王の時代に、聖護院は現在の場所へ移転。この移転の際には、道寛法親王の母であり後水尾天皇の側室であった逢春門院(櫛笥隆子)の御殿にあった書院が、御所から移築されています。
この書院は、建物そのものが現在、重要文化財に指定されています。

書院の内部装飾は、後水尾天皇が設計に関与したと伝えられており、現代にも通じる洗練された意匠を備えています。特に欄間は、モダンな意匠を有する点に特色があり、後水尾天皇の美意識を示す要素の一つとなっています。
また、障壁画が残る二室では、当時としては非常に高価であった南蛮渡来の板ガラスが花頭窓に用いられるなど、意匠面においても贅沢な工夫が見られます。違い棚周辺には豪華でありながら繊細な金細工が施され、細い柱を用いた優美な構成など、女性的な趣向が随所に取り入れられており、近世宮廷文化の美意識を伝える建築となっています。
平成30年9月の台風21号により書院も大きな被害を蒙りましたが、令和5年に無事修復を終えました。

書院の床の間

背後の壁に透かし彫りの影が写される

通常非公開の宸殿には、約120面におよぶ狩野派の金碧障壁画が残されています。これらは、狩野永納(狩野山雪の子)と、狩野益信(狩野探幽の養子)によって描かれたもので、大玄関から上段の間に至るまで連続して配置されています。花鳥や中国の賢人、故事に基づく物語、雄大な自然などが、緑青や朱を用いた華やかな表現から落ち着いた趣のものまで多彩に描かれ、仮皇居にもなった宮門跡ならではの貴重な文化財となっています。
今回開催する【後水尾天皇と聖護院】展では、聖護院に伝わる宝物の中から、後水尾天皇の書「忍の一字」などの掛軸を展示します。さらに、通常は上段之間に掲げられている後水尾天皇のご宸筆「研覃」の額を、間近でご覧いただける形で特別に公開します。
また、後水尾天皇の文化サロンから生まれた「寛永文化」を代表する絵師である狩野探幽の作品もこの特別公開にて展示いたします。探幽が六十歳の時に描いた「紀州友ヶ島図巻」は、作者名と年齢が記された初期例として知られ、探幽らしい精緻な描写を随所に見ることができます。
あわせて展示する探幽筆「釈迦三尊図」は、中尊の釈迦を上半身のみで表した珍しい構図の作品です。線の表現が重要となる水墨画ならではの緊張感と、綿密に計算された構成を感じさせる作品となっています。

狩野探幽筆「釈迦三尊図」中尊 釈迦

公開日:令和8年10月10日(土)~12月6日(日)期間の内、金・土・日・祝日、10月21日~22日
※法務により拝観休止日が発生する可能性有
時 間:10:00~16:00受付終了
内 容:
・大玄関(狩野派 金碧障壁画)
・使者の間(狩野派 金碧障壁画)
・宸殿(役行者坐像/不動明王像/蔵王権現像/三宝荒神像/孔雀明王像/狩野派 金碧障壁画)
・本堂(本尊 不動明王像(重要文化財)/智証大師坐像(重要文化財)/役行者・前鬼後鬼・大峰八大童子像)
特別展内容:
・書院(重要文化財)(狩野派 金碧障壁画)
・後水尾天皇筆「研覃」
・後水尾天皇筆「忍」の一字
・後水尾天皇筆賛 東福門院「柿本人麻呂」押絵作
・後水尾天皇筆 掛軸釈迦名(初公開)
・後水尾天皇筆・道晃法親王繪「西行繪」
・道晃法親王拝領「銀製経箱」
・後西天皇宸筆 紺紙金泥「法華経普門品」
・中院通村筆 紺紙金銀泥「梵網経」
・狩野探幽筆「紀州友ヶ島図巻」
・狩野探幽筆「釈迦三尊図」 など
(展示物の内容は変更になる可能性があります)
拝観料:大人800円 中高校生・大学生600円 小学生以下無料(要保護者同伴)
※団体15名以上は700円(旅行会社様 団体料金でのクーポン適用不可)
※10名以上の団体様は事前予約をお願い致します。
(予約先/京都春秋 FAX 075-231-6420)
所在地:本山修験宗総本山 聖護院門跡 〒606-8324 京都市左京区聖護院中町15
(京都市バス:熊野神社前下車約5分)
※来院に関する注意事項等はホームページをご覧ください。

聖護院門跡
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ