旅行系スタートアップの「Deeper Japan」が九州エリアの体験商品を大幅拡充。世界三大織物”大島紬”を織り継ぐ織元と、好奇心あふれる世界中の旅行者をつなぐ。

大島紬、薩摩焼、博多人形、筑前琵琶、黒酢、霧島茶など18の文化体験を九州エリアに追加。

日本各地の職人やアーティスト、自然ガイドと連携し、訪日外国人向けに文化アクティビティを開発・提供している「Deeper Japan」を運営するディーパートラベル株式会社(本社:東京都世田谷区/代表:石川光)は、既存の展開エリアである九州エリアにおいて、新たに18の体験商品を追加いたしました。今回の追加により九州エリアは40商品を超え、全国400商品超を展開するDeeper Japanの中でも、東京・京都・金沢エリアに続く主力エリアへと成長しています。

Deeper Japan 九州エリア https://deeperjapan.com/kyushu

職人にとっては日々の当たり前。しかし、その「当たり前」の中にこそ、好奇心あふれる旅行者の体験を別次元のものに変える文化の厚みがあります。何百年と受け継がれてきた所作、土地の風土に根ざした素材の選び方、無意識に守り続けている技の一つひとつ。Deeper Japanは、そこに光を当て、海外からの旅行者が体感できる形に仕立てます。地域の文化資源の発掘から、職人との提携、体験商品の企画・磨き上げ、通訳ガイドの育成、ビジュアル制作と発信まで、一貫して自社で手がけています。

旅行系スタートアップの「Deeper Japan」が九州エリアの体験商品を大幅拡充。世界三大織物”大島紬”を織り継ぐ織元と、好奇心あふれる世界中の旅行者をつなぐ。


とーとぅがなし ── 与論島から始まった織元の物語

「とーとぅがなし」

鹿児島県の最南端、与論島の方言です。「あなたは尊い人」--自分よりもまず相手を敬い、尊ぶ。感謝の気持ちを伝えるときに使う、不思議な響きの言葉です。

この言葉を大切にしている織元が、鹿児島市にあります。

1953年、終戦後の与論島。かつて船乗りだった初代(創業者)は、島民の生活の力になりたいと、大島紬をつくり始めました。泥大島、藍大島、白大島と、さまざまな種類の大島紬を手がけながら会社を鹿児島市に移し、やがて本場大島紬織物協同組合の理事長も務めるようになりました。

2代目は伝統工芸士の認定を受け、職人として仲間とともに「白泥大島(はくでいおおしま)」という、つくり手の少ない分野に特化する織元へと変革しました。



大島紬は、世界三大織物のひとつに数えられる鹿児島の伝統織物です。一反の着物ができるまでに30以上の工程があり、そのすべてが手作業。柄によっては1日にわずか数センチしか織り進めることができず、完成までに1年以上を要することもあります。

伝統的な大島紬といえば、テーチ木(奄美に自生するバラ科の植物)と泥田の鉄分による化学反応で染める「泥染め」が知られています。「カラスの濡れ羽色」と形容される、あの深い黒の光沢です。一方、白泥大島は、鹿児島で産出される白い粘土鉱物「カオリン」を用いて染める技法です。泥染めのしっとりとした風合いを残しながら、明るく白い仕上がりを実現しています。

白泥加工を施した糸は、15年経っても白いまま。未加工の糸がクリーム色に黄変するのに対して、白泥で染めた糸は控えめな光沢をまとい、上品に柔らかく仕上がり、その白さを長く保ちます。

現在、白泥大島紬を一貫製造で手がける織元は、産地でもここだけです。鹿児島で生産される白大島の半分以上が、この工房から生まれています。





大島紬の工程のひとつ「すり込み染色」は、真っ直ぐにすべての糸に均等に染料をすり込んでいく、集中力と体力を要する作業です。染色が終わると、「絣筵(かすりむしろ)」と呼ばれる、むしろ状に織り上げられた糸の束を一本一本解いていきます。足で固定して力いっぱい引き裂くようにして、長い染めの旅を終えた糸を取り出す。地道で体力の要る仕事が、繊細な織物の裏側にはあります。

3代目は、子どものころから親の仕事を手伝いながら育ちました。「覚えることが多くておもしろい」と感じ、高校卒業後に奄美大島の技術指導センターで図案を学びました。2016年、30歳で伝統工芸士の認定を受けると同時に、3代目を引き受けました。現在は妻や姉も職人として、家族全員でものづくりに取り組んでいます。

「遊びの中で本物を創る」--これが、この織元のモットーです。





大島紬の生産反数は、毎年減り続けています。しかし3代目は、その状況を嘆くのではなく、逆にそこに自由を見出しました。「生産性重視のものづくりではなく、本当に作りたい柄や色にこだわれるようになった」。生産量が減ったからこそ、一反一反に職人の意志を込めることができる。「糸と遊びながら、やりたいことをしていきたい」--そう語る姿には、伝統を背負う重さよりも、ものづくりを楽しむ軽やかさがあります。

与論島で生まれ、鹿児島に育ててもらった織元。色々と教えてくれた偉大な先人達には、感謝しかない。これからわたしたちが仲間と共にまた次へ繋いでいく。とーとぅがなし。

Deeper Japanは、このような文化の担い手と旅行者を直接結びつけることで、旅行者の好奇心に応え、事業者の技の継承に貢献したいと考えています。今回の九州エリア18商品の追加も、その出会いの選択肢を広げる取り組みのひとつです。

今回Deeper Japanが新たに提携した18組の職人・文化の担い手をご紹介します。

新商品のご紹介

・鹿児島エリア



白泥大島紬の織元を訪ねる 世界三大織物のひとつ、大島紬。産地で唯一、白泥大島紬を一貫製造で手がける3代目の織元を訪れ、図案から染色、織りに至る工程を間近に見学します。「遊びの中で本物を創る」をモットーに、家族全員が職人としてものづくりに取り組む工房です。





薩摩の土と炎 - 薩摩焼の窯元 薩摩焼は伝統的に厳格な分業制で作られてきましたが、この窯元の2代目は成形、窯焚き、絵付けのすべてを一人で手がけています。象牙色の肌に無数の貫入が入り、金彩による細密な上絵付けが気品を感じさせる白薩摩。「器の中に細かな文様を施す技工は他の追随を許さない」と自負する職人の工房を訪れ、400年の伝統に触れる体験です。





一万本の壺が並ぶ風景 - 薩摩黒酢 文政3年(1820年)創業、200年以上にわたり露天のかめ壺仕込みで黒酢を醸す醸造所。約1万本のかめ壺が整然と並ぶ壺畑の風景は圧巻です。国産の丸玄米と地下水だけを原料に、2年以上かけて発酵・熟成させる伝統製法を見学し、テイスティングを楽しみます。





天孫降臨の地で味わう霧島茶 大正6年(1917年)に霧島市初の茶小売店として創業、現在は4代目が受け継ぎ、茶栽培・製造加工・販売を手掛ける。天孫降臨の伝説が残る霊峰・霧島山麓の茶畑を訪れ、火山性土壌と霧が育む茶の栽培環境を見学した後、「味・香りとも日本一」を自負する霧島茶をテイスティングします。





器の魅力を引き出す - 金継ぎ 独学で金継ぎを始め、年間200点もの器を修繕する金継ぎ作家。天然漆と植物、金・銀・錫など自然素材のみを用い、「元の器の魅力をさらに引き出す修繕」を心がけています。割れた器に新たな景色を与える金継ぎの技法を、じっくりと学ぶプログラムです。





桜島を望む鹿児島湾で深海釣り 錦江湾とも呼ばれる鹿児島湾は、水深200メートルを超える深海が広がる珍しい内湾です。地元の漁師が操る船で沖に出て、桜島を望みながら深海釣りに挑戦します。港からそう遠くないポイントで、大物を釣ることができる可能性もあり、旅先で釣りを試みる旅行者にとっては素晴らしい環境です。





土の中に人間の温かみを - 博多人形50年以上にわたり博多人形を作り続ける伝統工芸士。内閣総理大臣賞2回、国土交通大臣賞6回をはじめ数多くの賞を受賞しています。金箔の砂子撒きや雲母によるぼかしなど独自の技法を駆使し、「心情を表現するような人形を作り続けたい」と語る人形師の工房を訪れ、絵付けを体験します。





込められた和の心 - 博多曲物筥崎宮の飾り職として1592年から技を受け継いできた博多曲物の柴田家。18代目は、17代目の父の急逝を受けて家業を継いだ女性職人です。「女性だから」と認められない時代の中で10年をかけて襲名を果たし、2025年には福岡県指定無形文化財の保持者に認定されました。杉と桜の皮だけでつくる素木の器の温もりに触れるプログラムです。





伝え、共有する物語 - 筑前琵琶13歳のとき、友人が学校の文化祭で弾いた筑前琵琶の音色に一瞬で魅了され、この道に入った演奏家。伝統芸能の家系ではなく、琵琶楽コンクール入賞や天皇皇后両陛下ご臨席の式典演奏など、自らの力で道を拓いてきました。「楽器を極めることが到達点ではなく、物語を表現し、伝え、共有する楽しみがある」と語る演奏家のもとで、筑前琵琶の歴史と音色を体験するプログラムです。





布の温もりで福を贈る- 博多おきあげ江戸時代に宮中の女官が手がけた押絵が、幕末に博多の町へ伝わりました。博多では女の子の誕生を祝しておきあげを贈る習慣がありました。2代目と3代目、母娘でその製法を継承する工房で、布と綿で立体的に仕上げる繊細な手仕事を体験します。





700年の古刹 - 遣明使ゆかりの禅寺 1316年に創建された臨済宗大徳寺派の古刹。かつて遣明使一行の宿泊施設として使われ、博多の豪商・神屋宗湛の墓も残るこの寺院は、博多の国際交流の歴史を今に伝えています。ビジネス街から徒歩圏内にありながら、静寂に包まれた境内で住職の指導のもと座禅に取り組みます。





縄文から続く漆のバトン - 金継ぎ化学溶剤を一切使わず、天然の漆のみで器を修復する。縄文時代から9,000年以上にわたり日本人の暮らしに寄り添ってきた漆の技を、現代の暮らしの中で受け継いでほしい--そんな思いから独自の金継ぎ手法を確立した福岡の漆芸家のもとで、本漆による金継ぎを体験するプログラムです。





創業300年の老舗茶商に学ぶ日本茶 享保元年(1716年)、博多の呉服町に創業した老舗茶商。300年以上にわたり「信用第一、まごころこめてのれんを守る」を貫いてきました。八女茶や知覧茶など九州の銘茶を知り尽くした茶商のもとで、品種や製法による味の違いを学びながら、複数の日本茶をテイスティングします。





G20の迎え花を手がけた華道家に学ぶ 草月流初代から4代目まで歴代の家元に随行し、国内外で活動してきた華道家。2019年のG20福岡では迎え花を担当し、2021年には福岡市文化賞を受賞しています。この華道家が率いる三世代の華道家集団のもとで、草月流のいけばなを体験するプログラムです。





1956年創業の表具師の工房 掛軸や額装など、紙や布を裏打ちして仕立てる伝統的な装幀技法である表具。1956年に創業した工房を訪れ、表具の歴史と技法を学びながら、美術表装も含めた様々な資料を解説いただきます。基本となる裏打ちの体験をすることで、書や絵画が掛け軸になっていく過程を体感します。





元高校書道教諭に学ぶ書と篆刻 長年、高校で書道を教えてきた書道家のもとで、筆と墨の基本から学ぶ体験です。書道や習字が日本人の教育の過程にどのような影響を及ぼしてきたか、子供がたくさん通う書道教室について解説を受けます。好みの字を選んで練習を進め、はがきサイズの色紙に清書をして持ち帰ります。





糸島の自然に佇む盆栽工房 福岡県糸島市の豊かな自然の中に佇む盆栽専門の工房。全国規模の展示会で受賞歴のある盆栽を多数手がける確かな技術を持つ盆栽師のもとで、盆栽の歴史と手入れの基本を学びながら、自分の盆栽を仕立てます。枝の剪定や針金かけなど、小さな鉢の中に自然の景色をつくり出すプログラムです。





玄界灘の恵みを釣る ── 博多湾の釣り体験 対馬海流が流れ込む玄界灘は、豊かな漁場として古くから知られています。博多湾から沖に出て、地元の船長の案内で季節の魚を狙います。船長は、地域の海を知り尽くしたエキスパートでありながら、初心者にも細やかにサポートしてくれます。




Deeper Japan とは
Deeper Japanは、訪日旅行客が通常はアクセスするのが難しい日本の伝統文化体験を、オンラインで簡単に予約ができるサービスです。最前線で活躍する職人やアーティストと直接提携し、質の高い文化体験や自然体験を開発します。言語や文化、価値観の違いを越え、旅を通した異なる文化間の相互理解、伝統と多様性の保全、共感と寛容に満ちた社会を目指します。

原則として対象を少人数のゲストに絞ることで、大人数向けの画一的な体験ではない、職人とゲストがより深く対話できる時間を提供します。 また、独自に採用し研修を重ねた通訳ガイドが同行することで、可能な限りゲストの母国語での通訳を行っています。北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の職人さん・事業者さん・アーティストさん・自然ガイドさん達のご協力で、約400の体験商品をラインナップしています。

世界中で、知的好奇心を満たす旅を求める旅行者のために
日本政府観光局によりますと、2025年に日本を訪れた外国人旅行者は推計で4,268万人に達し、初めて4,000万人を突破して過去最多を更新しました。なかでも米国からの訪日客は前年比22%増の約330万人と伸長が著しく、オーストラリアも初めて年間100万人を超えるなど、欧米豪からの旅行者の増加が顕著です。

今後の展望として、既存エリアでさらなる商品を開発し、中部エリアや四国エリア、またヨーロッパおよび東アジアの国々で本サービスの展開を予定しています。Deeper Japanのコンセプトである「言語や文化、価値観の違いを越えて旅をいかに充実したものにさせられるか」を日本以外でも追求し、世界中の旅行客に提供すべく事業を加速させて参ります。

採用について
Deeper Japanでは、サービスの全国展開と海外進出の加速に伴い、通訳ガイド、フルスタックエンジニア、ライター、ブッキングオペレーション、リサーチインターンなど、様々なポジションで新たなメンバーを募集しています。多様なバックグラウンドを持つチームとともに、日本の文化を世界に届ける仕事に興味のある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

https://deeperjapan.com/careers

<運営会社概要>
【会社名】 ディーパートラベル株式会社
【代表者】 代表取締役 石川 光
【会社設立】2021年7月
【URL】https://www.deeperjapan.com/
<本件に関するお問い合わせ>
【広報担当者】 江口 哲史
【E-mail】 [email protected]

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