関西初!晴雨兼用の「日傘シェアリング」を関西の主要駅でサービス提供開始。鉄道会社8社と「COOL MOVE OSAKA」メディア向け発表会を開催。
TISI株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役 社長執行役員:岡本 安史、以下:TISI)と鉄道事業者がともに構成するイノベーションクラスター「Tokyo Railway Innovation Partnership(以下:TRIP)」と、雨の日を快適にハッピーにする傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Group(本社:東京都新宿区、代表取締役:丸川 照司、以下:アイカサ) は、関西の鉄道事業者8社と連携する熱中症対策プロジェクト『COOL MOVE OSAKA』の始動に伴い、メディア向け発表会を2026年7月2日(木)に開催しました。

近年、気候変動の影響により、急な雨やゲリラ豪雨、猛暑日の増加など、日常の移動や外出が天候に左右される場面が増えています。『COOL MOVE OSAKA』では、性別や年齢を問わず誰もが手軽に使える日傘シェアリングサービスを通じて、熱中症リスクの軽減はもちろん「猛暑でも安全に歩けるまち大阪」を目指し、関西全域で1日10万人規模の利用を視野に展開を進めてまいります。
発表会当日は、『COOL MOVE OSAKA』として展開するサービスの概要や今後の展望について説明が行われたほか、TISIと鉄道事業者がスタートアップ共創を推進する「TRIP」の紹介、関西エリアで連携する鉄道事業者8社からのコメント発表、大阪府による暑熱対策の紹介が行われました。
■関西初の日傘シェアで、雨の日も晴れの日も移動を快適に。府内主要駅約270か所への展開で、街の回遊と消費を後押し
発表会の冒頭では、株式会社Nature Innovation Group 代表取締役の丸川 照司が登壇し、自身が大学在学中に「アイカサ」を立ち上げた背景について紹介しました。「社会課題をビジネスの力で改善したい」という思いを原点に、“使い捨て傘を減らし、必要な時に傘を借りられる便利な社会づくり”に挑戦しようと傘のシェアリングサービスを開始。現在では、駅や商業施設、自治体施設などを中心にサービスを展開し、会員数は約92万人にのぼります。
『COOL MOVE OSAKA』の発表では、中心施策となる“関西初(※1)の晴雨兼用折りたたみ日傘シェアリングサービス”について説明しました。
今回展開するのは、雨傘としてだけでなく、日傘としても利用できる晴雨兼用の折りたたみ傘「アイカサmini」。大阪府内の主要駅を中心に約270か所・1,130本を展開し、急な雨への備えに加え、晴れの日の暑熱対策としても活用できる環境を整えます。
丸川は、近年の気候変動により、急な雨や猛暑日が増え、日常の移動や外出が天候に左右されやすくなっている現状に言及し、「私たちが提供したいのは、単に傘そのものではなく、雨の日も晴れの日も、安心して快適に移動できる体験です」と、天候に関わらず移動しやすい街づくりの重要性を語りました。

また、アイカサ利用者の約8割が「街での立ち寄りが増えた」と回答したアンケート結果も紹介しながら、傘を借りられる環境があることで、雨の日や暑い日でも移動を諦めず、買い物や飲食、観光など街での行動を促すきっかけになると説明。「雨の日も晴れの日も快適に移動できる環境を整えることで、街の経済価値を高めていきたい」とし、「アイカサを通じて生活者の利便性向上だけでなく、地域経済の活性化にも貢献していきたい」と語りました。
※1 傘のシェアリングサービスにおける晴雨兼用折りたたみ傘の提供として関西初。当社調べ(2026年7月時点)
・大阪限定オリジナル和傘をお披露目。多言語対応やご当地デザイン展開で、街を巡る楽しさを創出
続いて、大阪での展開にあわせて制作された、大阪限定のオリジナルデザインの晴雨兼用折りたたみ傘のお披露目を行いました。
今回のデザインは、大阪府民や訪日外国人へのインタビューをもとに制作し、大阪らしさと和傘の要素を取り入れています。大阪を訪れる人や沿線利用者が手に取った時に楽しい気持ちになれたり、移動時の利便性だけでなく、街を歩く体験そのものを彩るアイテムにしたいという思いを込めています。
丸川は「大阪だけでなく、京都、奈良、神戸など、それぞれの街らしさを表現したご当地デザインの傘を展開することで、地域の魅力発信や街の活性化にもつなげていきたい」と展望を語りました。
また、今後は英語・中国語・韓国語などの多言語対応も予定しており、国内利用者だけでなく、訪日外国人観光客にとっても使いやすいサービスを目指します。
■全国18社の鉄道事業者が参画する「TRIP」。更なる展開拡大を目指し、スタートアップの社会実装を支援
次に、鉄道事業者とともにスタートアップ共創を推進する「TRIP」の代表企業であるTISI株式会社 ビジネスイノベーション事業部 ストラテジー&デジタルコンサルティング第2部 ディレクターの水船 慎介が登壇し、TRIPの取組について紹介しました。
TRIPは、鉄道事業者がスタートアップと連携し、駅や沿線、街のアセットを活用しながら新たなサービスを社会実装していく取組です。参画する鉄道事業者は全国18社に広がっており、スタートアップが持つサービスやアイデアを、より多くの地域や生活者に届けるための共創を進めています。
水船は、アイカサとの取組について、昨年度から連携を進めてきたことを紹介し「今回の大阪での展開をはじめ、駅や商業施設など鉄道事業者が持つ生活者接点を活かすことで、スタートアップのサービスを社会の中で使いやすい形に広げていきたい」と語りました。
TRIPでは今後も全国への展開拡大を目指し、鉄道事業者のアセットとスタートアップのアイデアを掛け合わせながら、新たなサービスの社会実装を支援していく考えです。
■関西の鉄道事業者8社が登壇。沿線利用者の利便性向上や暑熱対策への期待を語る
続いて、『COOL MOVE OSAKA』に連携する関西の鉄道事業者8社が登壇し、アイカサの導入状況や、晴雨兼用折りたたみ傘の展開に対する期待についてコメントしました。各社のコメントからは、アイカサが駅を起点に沿線利用者の移動を支える生活インフラの一つとして、雨の日の利便性にとどまらず、猛暑日の暑熱対策、観光客への対応、環境負荷の低減など、各社の沿線ごとの特性や課題に応じて、アイカサの活用が広がっていることがうかがえました。
・Osaka Metro 丸野氏:利用者ニーズの高まりを受け、36駅から109の全駅へ。雨だけでなく暑さにも対応する移動支援を拡充
大阪市高速電気軌道株式会社 マーケティング事業本部 事業推進部 リテール事業第1課長の丸野 英喜氏からは、現在36駅に設置が完了しており、9駅の増設を予定していることが紹介されました。
地下鉄では、利用者が地上の天候を把握しづらい場面も多く、急な雨に対応できるサービスとしてアイカサへのニーズが高まっており「利用者から“早く設置してほしい”という声も寄せられていて、109全駅の設置に向けて進めている。今後は、可能な限り各出口への設置も目指しながら、雨の日だけでなく暑い日にも快適な移動を支えるサービスとして、さらなる拡充を進めていきたい」と、語りました。
・大阪モノレール 栗原氏:7月から順次全18駅へ設置予定。快適な移動環境を提供へ
大阪モノレール株式会社 総務部 経営戦略室長 栗原 利行氏からは、万博記念公園をはじめ、観光・レジャー利用の多い沿線特性を踏まえ、アイカサ導入の期待について語りました。
「大阪の空の玄関口である大阪空港と結節する大阪モノレール沿線には、大阪府内外から多くの利用者が訪れるスポットがあり、雨天時の利便性向上に加え、今後ますます厳しくなる夏の暑さへの対応も重要なテーマとなっている。日傘の活用が駅ソトでの熱中症リスクの軽減につながり沿線地域への安全で快適な移動に貢献できる。ひいては大阪に、大阪モノレール沿線に何度も訪れてもらえることを期待している。」と話しました。
また、「今後ますます暑くなる時期に併せて7月から順次全18駅への設置を進める予定。」と紹介されました。
・北急 安田氏:インバウンドなど多様な利用者に向けた快適な移動環境づくりを強化。秋の行楽シーズンに向け全5駅へ設置
北大阪急行電鉄株式会社 鉄道事業部長 安田 崇司氏からは、延伸後に箕面萱野駅周辺を訪れるインバウンドの利用者が増加している状況から「多様な利用者を受け入れる体制づくりが重要となる中、日傘を気軽に借りられる仕組みは、熱中症リスクの軽減だけでなく、移動そのものの快適性を高めることにも意義がある」と説明しました。
同社では、秋の行楽シーズンに向けて全5駅への設置を予定。また、今回導入される晴雨兼用折りたたみ傘について、和を感じさせるデザイン要素にも触れ、「訪日外国人観光客にとって移動の中で日本文化を感じられる体験価値にもつながる」と話しました。
さらに、鉄道会社にとって課題の一つである傘の忘れ物が非常に多い現状にも触れ、シェアリングサービスを通じて、環境負荷の低減にも貢献していきたいと語りました。
・近鉄 森本氏:通勤・通学から夏の奈良観光まで。駅で折りたたみ日傘を借りられる新たな利便性に期待
近畿日本鉄道株式会社 創造本部 観光開発・地域共創部長 森本 耕司氏からは、現在の導入エリアにおいて、通勤・通学利用や観光利用など、利用駅ごとの特徴が見えていることが紹介されました。
「東大阪市内の駅や学園前駅などでは、夕方以降に駅で傘を借り、翌朝返却する日常利用が多く見られる一方、奈良駅では、観光客が日中の雨や暑さ対策として利用する傾向がある」と説明しました。また、「夏の軽装で観光する利用者が、暑い時に駅で折りたたみ日傘を借りられることに意義がある。鉄道各社と連携してサービスが面的に広がることで、利用者にとってより使いやすい環境が生まれる。アイカサが社会の中で当たり前に利用されるサービスとして広がっていくよう、今後も協力していきたい」と語りました。
・京阪 松谷氏:「BIOSTYLE」の考え方とも合致。駅や駅ビルなど60スポットで利便性向上とビニール傘廃棄削減の両立へ
京阪ホールディングス株式会社 経営企画室 経営戦略担当(サステナビリティ・BIOSTYLE) 部長 松谷 匠氏からは、グループで推進するサステナビリティの取組との親和性について説明がありました。同グループでは、「BIOSTYLE」というキーワードを掲げ、人にも地球にもよい物事を日々の生活に取り入れる活動を推進しています。
「アイカサの傘シェアリングサービスは、ビニール傘の廃棄削減と利用者の利便性向上の双方につながるものであり、我々の考え方にも合致する。また、アイカサの導入は、ビニール傘の廃棄削減だけでなく、お客様の利便性向上にもつながる取組」と話しました。「京阪電車の駅をはじめ、駅ビルなど幅広い場所に約60スポットを設置しており、今後もお客様のニーズに応えながら、雨の日はもちろん、暑い日にも安全・快適に移動できる沿線づくりに向けて、アイカサと連携していきたい」と語りました。
・南海 有村氏:一企業ではなく都市全体で暑さに対応。移動の質を高め、外出しやすい街づくりへ
南海電気鉄道株式会社 営業企画部 課長 有村 早苗氏からは、同社が重視する「移動の質を高める」という考え方と、今回の取組が合致するものだと説明がありました。
2025年4月に運行を開始した観光列車「GRAN天空」も、迅速かつ柔軟にお客様対応できる体制への進化に向けた取組の一つとして紹介。
「なんばや関西空港を起点とした観光利用をはじめ、多様な利用者が行き交う沿線においては、駅から先の移動も含めて快適に過ごせる環境づくりは重要なテーマ。今回の取組は、暑さという社会課題に対して、一企業だけでなく都市全体で取組むものであり、大きな意義があると感じています」と語り、必要な時に日傘を借りられる環境を、暑い日でも外出しやすい街づくりに寄与していきたいと話しました。
・阪急 藤澤氏:全135スポットへ展開し、リピーターも増加。安心して街に出かけられる“武器”として期待
阪急電鉄株式会社 都市交通事業本部 運輸部長 藤澤 宏氏からは、2025年7月からアイカサを導入し、今年3月には全駅へ展開を広げ、現在は全87駅135か所で設置していることが紹介されました。
「これまでに3,400人あまりのユーザーが利用しており、リピーターも増えている。特に岡本駅では、周辺の住宅街や学生の利用が多い」と説明しました。
また、「当社オリジナルデザインの傘も展開しており、SNSでも好評を得ていることから、現在は第二弾の展開も検討している。雨の日や暑い日でも安心して街に出かけられる“武器”が手に入ったことをありがたく感じている。今後もアイカサとパートナーとして連携していきたい」と語りました。
・阪神 平尾氏:沿線活性化の一環で56か所に設置。高品質な傘と利用データを活かし、更なる沿線魅力向上へ
阪神電気鉄道株式会社 経営企画室 広報担当 部長 平尾 正氏からは、沿線活性化の取組の一環で2020年からアイカサを導入し、現在は全45駅56か所に設置しており、同社オリジナルデザインの傘も展開していることが紹介されました。
同社グループでは、安心・快適な暮らしや魅力あるコンテンツの提供を通じて、沿線価値の向上に取組んでおり「アイカサは、高品質な傘を必要な時に利用できるサービスである。これは阪神グループが目指すサービスと方向性が一致。今回、晴雨兼用傘の提供が始まることで、天候に関わらず傘を持たずに出かけられる環境がさらに広がり、沿線の魅力向上にもつながる」との期待を示しました。
また、阪神電気鉄道では、環境負荷の少ない鉄道の利用促進や再生可能エネルギーの活用など、環境問題に抜本的に取組んでおり「社会全体で環境問題への関心を高め、課題解決に取組んでいく必要がある。アイカサの導入を通じてもサステナブルな社会の実現に貢献していきたい。今後は利用データを分析しながらレンタルスポットの設置場所を見直すなど、より使いやすいサービスへの改善も進めていく」と語りました。
■大阪府は平均気温が全国平均を上回り、猛暑日も増加傾向。街なかで暑さを避けられる環境づくり「おおさかクールオアシスプロジェクト」を推進
発表会の後半では、大阪府 環境農林水産部 副理事 橋田 学氏が登壇し、大阪府が進める暑熱対策について説明しました。
大阪府の平均気温は日本の平均を上回っており、最高気温35度以上の猛暑日の日数も増加傾向にあり、こうした暑さの深刻化に伴い、熱中症による救急搬送が大きな課題となっていることが紹介されました。
大阪府では、府民や来訪者が暑さを避けながら安全に過ごせる環境づくりに向け、「おおさかクールオアシスプロジェクト」などの暑熱対策を推進しています。
今回の『COOL MOVE OSAKA』については「熱中症対策だけではなく、使い捨て傘の削減にも貢献する素晴らしい取組。街中では日傘を使い、暑くなったらクールオアシスで涼んでもらう、といったことを連携して取組んでいきたい」とコメントしました。
■日傘使用による温度変化の体験ブースも
当日、会場近くの「うめきた広場内」ではサーモグラフィーを用いた、日傘使用による体感温度の変化を可視化するブースを設置しました。

■傘のシェアリングサービス『アイカサ』について
『アイカサ』は、“雨の日も晴れの日も快適にハッピーに“と”使い捨て傘をゼロに“をミッションに2018年12月にサービスを開始した日本初の本格的な傘のシェアリングサービスです。
突発的な⾬にもビニール傘をその都度購入せずに、駅や街中で丈夫でサステナブルな『アイカサ』を借り、⾬が止めば最寄りの傘スポットに傘を返却することでエコに貢献しながら手ぶらで便利に移動ができるのが特徴です。現在は、アプリ会員数92万人を超え、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関西、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数2,500か所以上に設置しています。気候変動による気温上昇やゲリラ豪雨などの異常気象が増えるなか、環境負荷を減らしながら、雨の日も晴れの日も快適な社会づくりを目指していきます。

『アイカサ』アプリの登録はこちらから:https://www.i-kasa.com/
■イノベーションクラスター「TRIP」とは

TISI株式会社と鉄道事業者で構成され、TISIのこれまでのスタートアップ支援の推進による知見と、鉄道事業者各社が有する多様なアセットを活かし、スタートアップ支援によるイノベーションを創出するための組織。
【扱う分野】
“鉄道・交通”をメインテーマとし、ウェルビーイングや気候変動対策(クライメートテック)、生物多様性の回復・保存(ネイチャーテック)などの領域でスタートアップ企業の技術・ソリューションを活用し社会課題の解決を目指します。
【体制・活動内容】
クラスター構成企業として新たに参画いただける鉄道・交通事業者や、活動にご協力いただける事業会社(支援パートナー)をそれぞれ募集し体制を強化することで、スタートアップ企業の資金調達やビジネスマッチング、プロモーション等、幅広い支援活動ができるクラスターを目指し活動していきます。
HP:https://tib-trip.com/
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