【BlackBoxKyoto】アーティスト佐藤瞭太郎の個展《アウトレット》 を開催いたします。
BlackBoxKyoto(京都府京都市)は2026年8月10日(日)から10月26日(日)まで、アーティスト佐藤瞭太郎による初となる個展《アウトレット》を開催します。
佐藤瞭太郎にとって初となる個展となります。デジタルネイティブ世代ならではの感覚で現代社会を鋭く表現する本展を、この機会にぜひご覧ください。
佐藤瞭太郎個展《アウトレット》は、インターネット上を漂流する3Dデータやゲームアセットを素材に、映像作品やインスタレーションを制作するアーティスト・佐藤瞭太郎の個展です。佐藤は、デジタル空間に無数に複製・流通するオブジェクトや風景を採集・再構成し、現代社会における身体、記号、消費、そして現実認識のあり方を問い直す作品を国内外で発表しています。
佐藤は、インターネット上を漂流する3Dデータやゲームアセットを「現代のレディメイド」として捉え、それらを再配置することで、新たな風景を立ち上げます。画面を埋め尽くす無数のキャラクターは、走り、踊り、反復運動を繰り返しながら、均質化された仮想空間を漂い続けます。その光景は滑稽であると同時に不気味で、デジタル社会における私たちの身体や自由、現実認識そのものを問い返します。
《アウトレット》という展覧会タイトルは、インターネット上を漂流する3Dデータやゲームアセットと、アウトレットモールに象徴される現代の消費空間との関係から着想を得たものです。デジタルデータと商品が、ともに大量に流通し、消費される二つの世界を重ね合わせることで、現代における「イメージの流通空間」を描き出します。
本展では、それらのデジタル素材から構築された奇妙で既視感に満ちた風景を通して、現実と仮想、オリジナルとコピーの境界が揺らぐ同時代の世界像を鮮やかに描き出します。
作品販売について
本展では、展示作品の販売にあわせて、nenexが開発を進める個体識別認証技術を活用したデジタル作品の新たな流通モデルを一部作品で導入します。作品の真正性や来歴を保証する仕組みを実装することで、従来の映像作品とは異なるコレクションのあり方を提案します。本展は、デジタルアート市場の新たな可能性を探る実践的な試みでもあります。
アーティストプロフィール
佐藤瞭太郎
アーティスト。1999年北海道生まれ。神奈川県在住。資産として流通するデータを収集し、写真、映像、ゲームなどのイメージを参照しつつ編集することで今日のインターネットを描写する作品を制作している。
近年は現代のイメージメイキングにおけるデータ、ソフトウェア、プラットフォームなどに着目し、想像力の生産関係をテーマに作品を制作する。
主な展示に、「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館、2025 年)、「変形する無機物」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2023 年)、「多層世界とリアリティのよりどころ」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、2022年)など。

撮影:田山達之 写真提供:森美術館
イベント概要
佐藤瞭太郎 個展「アウトレット」
会 期 2026年8月10日(月)~ 10月11日(日)
会 場 BlackBoxKyoto 京都市中京区柏屋町171-1 タニグチビル3F
開館時間 13:00 ~ 21:00
休館日 毎週火・水
入館料A・B・C・D・E 各回 平日 ¥1,500 / 土日祝 ¥1,800完全入替制(予約可・前日までにご予約ください)
予約された方は受付にて予約完了メールをご提示の上、入館料をお支払いください
予約なしでもご参加いただけますが、受付の都合上、各プログラム開始の10分前までにご来場ください。
オープニングトーク
佐藤瞭太郎×松谷容作
日時: 2026年8月10日(月)18:00-20:00
会場: BlackBoxKyoto
住所:京都市中京区柏屋町171-1 タニグチビル3F
参加費:現地参加 1,500円、オンライン配信 1,200円
オープニングトークでは、佐藤瞭太郎本人に加え、美学・芸術学、映像メディア論を専門とする追手門学院大学社会学部教授・松谷容作氏を迎え、本プログラムを出発点として、作品に込められた思考や制作の背景について語り合います。3Dデータやゲームアセットをはじめとするデジタル素材を用いた制作手法、現代のイメージメイキングを支えるデータやプラットフォームの存在、そしてそれらが私たちの身体感覚や想像力にどのような影響を与えているのかについて、多角的な視点から考えます。
作家自身による制作プロセスや作品解説に加え、研究者の視点から作品を読み解くことで、デジタルメディア以後の映像表現や、現代美術における新たな実践の可能性にも迫ります。
展覧会をご覧いただいた方はもちろん、これから佐藤瞭太郎の作品世界に触れる方にも、現代の映像表現やメディアアートをより深く知る機会となるでしょう。この機会に、ぜひご参加ください。
松谷容作 Yosaku Matsutani
追手門学院大学社会学部教授。Ph.D(神戸大学)。専門は美学・芸術学、映像メディア論。感性論的転回以降のアート実践、アートと科学技術また環境との関係、様々な生物や事物に共通する感性のあり方などを研究している。著作として『メディア論の冒険者たち』(共著、2023年、フィルムアート社)、論文として「Art as decomposition: Soichiro Mihara’s Making Soil」(Technoetic Arts Vol. 23 No. 1, 2025)などがある。

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BlackBoxKyotoについて
BlackBoxKyotoは、映像作品を単に「鑑賞するもの」としてではなく、反復的に鑑賞され、保存され、継承されうる文化資産として捉え直すための拠点です。株式会社nenexが2024年に構想を立ち上げ、2021年頃から開発を進めてきた国際コンテンツ流通支援システムの構想を、空間体験として提示する実証実験の場でもあります。
「BlackBox」という名称には、神話化されたホワイトキューブへの静かな異議が込められています。白く開かれた展示空間ではなく、視線の逃げ場が少ない暗い箱のなかで、映像作品と身体が直接向き合う環境をつくることで、作品を“観る”体験をより深く、より私的なものへと変えていきます。BlackBoxKyotoは、そうした親密な体験を通じて、映像作品に対する新たな関係性をひらくことを目指します。
会場は、スクリーンの前に10~12席程度を配した親密な空間です。一般的な映画館のように整然と整備された座席配置ではなく、作品との距離や身体感覚を強く意識させる濃密な鑑賞環境をつくることで、映像との出会いをより直接的なものへと変えることを意図しています。鑑賞者は、作品の時間、光、音、気配に包まれながら、展示でも上映でもない独自の体験に身を置くことになります。
BlackBoxKyoto
BlackBoxKyotohttps://blackboxkyoto.com
株式会社nenexについて
2020年創業。Web3やAIなどの情報通信技術を活用し、デジタルアートや非物質的な作品の所有、流通、収益分配の仕組みを設計・開発する専門家集団です。
作品の権利処理、契約設計、流通設計、持続可能な事業モデルの構築までを視野に入れ、アーティスト支援と文化インフラの再設計に取り組んでいます。BlackBoxKyotoは、その実践を空間として社会にひらく試みのひとつです。
そのほか、美術館での展示設計や監修、公共施設のコンサルティング業務、デザイン業務なども行っています。代表取締役は桂英史。
株式会社nenex
https://www.nenex.net/
BlackBoxKyotoについてのFAQ
Q. このプロジェクトはいつから始まったものですか?
2024年から構想を進めてきました。
映像作品を「観るもの」から、「所有され、保存され、繰り返し体験されるもの」へと開いていきたい。そう考えたことが出発点です。
背景には、2021年頃から開発を進めている国際コンテンツ流通支援システム(コードネーム:ringlong)があります。BlackBoxKyotoは、その思想や実践を空間として社会にひらくための場として立ち上げました。
Q. 「ブラックボックス」という名前にはどのような意味がありますか?
簡単に言うと、神話化されたホワイトキューブへの静かな異議申し立てです。白いギャラリースペースでは取りこぼされてしまう映像作品を、暗い箱のなかで、より深く体験してもらいたい。ただ「鑑賞する」のではなく、「この作品を手元に置きたい」と感じるところまで、映像との距離を近づけたい。その願いを、この名前に込めています。
Q. BlackBoxKyotoという空間でこそ味わえる、佐藤瞭太郎さんの作品の魅力とは?
暗い箱のなかでは、視線の逃げ場がなくなります。
呼吸、沈黙、かすかな身振りが、こちらの身体に直接触れてくる。ホワイトキューブでも映画館でも、テレビでもYouTubeでもない。作品を「鑑賞する」というより、作品に巻き込まれる。そんな映像体験になるはずです。
Q. このプロジェクトを通して、どのような刺激をアートシーンに与えたいと考えていますか?
映像作品を、一度きりのイベントではなく、繰り返し観られ、保存され、語られ、受け継がれていくアート作品として扱う価値を高めていきたいと考えています。そのための新しい回路を、京都から静かに、しかし確実に更新していきたいと思っています。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社 nenex (担当: 山田)
E-mail: [email protected]
Web: https://blackboxkyoto.com/#contact
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