住宅と物流をつなぐ 住まいの仕組み実現へ「株式会社ゼロキョリ」設立

物流と収納の課題を住宅側から解決し、再配達の削減と荷物受け取りの利便性向上を目指す住宅デバイス共創機構の活動を推進

このたび、住宅デバイス共創機構の運営会社として、株式会社ゼロキョリ(本社:東京都千代田区、代表取締役:内藤 玄造、以下ゼロキョリ)を設立いたしました。
ゼロキョリは、住宅と物流をシームレスにつなぐ次世代住宅設備「住宅デバイス」の開発・普及を推進します。また、その取り組みの一環として、2026年10月13日(火)から開催されるCEATEC 2026に出展し、関連技術を展示します。
住宅と物流をつなぐ 住まいの仕組み実現へ「株式会社ゼロキョリ」設立
住宅デバイスを備えた住宅のイメージ

住宅デバイス共創機構では、かねてより配送ロボットやドローンが日常的に利用される未来を見据え、住宅と物流インフラをつなぐ住宅デバイスの研究開発および情報発信を行ってきました。ゼロキョリは、こうした取り組みを推進する運営会社として設立した会社です。

近年、物流業界では人手不足や再配達の増加が課題となっています。また、利用者にとっても、荷物の受け取りは時間的な制約や手間を伴います。
住宅デバイスは、住宅を物流ネットワークの一部として機能させることで、届ける側と受け取る側の双方にメリットをもたらす新しい住宅インフラです。
各デバイスの特徴は以下の通りです。

戸建て向け住宅デバイス

1. ロボット床下収納 ENNOSHITA【稼働デモCEATEC初公開】
ロボット床下収納 ENNOSHITAは、戸建て住宅の床下空間を物流インフラとして活用する収納システムです。

ロボットが床下で荷物を運ぶ様子

これまで居住空間に設けていた収納スペースを床下に移すことで、居住空間の自由度が向上し、建物全体のコンパクト化にも寄与します。
床下に収納した荷物はエレベータで居住空間まで引き上げられるため、取り出しも簡単です。
また、後述する自動配送ロボットポートと組み合わせることで、荷物の受け取りから収納までを自動化することができます。収納スペースが宅配荷物用の保管場所となるため、複数の荷物が届く場合にも対応が可能です。
CEATEC 2026では、ロボットとエレベータの1/1稼働デモを展示予定です。

ロボット床下収納のある部屋を横から見た様子

荷物運搬ロボットENNOSHITA試作機

2. 自動配送ロボットポート
自動配送ロボットポートは、自宅に届いた荷物を自動で受け取る設備です。自動配送だけでなく、置き配対応のツールとしても活用可能です。

さまざまな配送方法や住環境に対応可能な 3種類のポート高さを用意

受け取った荷物は、ポートが備えるコンベアやエレベータを用いて自動で室内に引き込まれます。ロボット床下収納との連携により、床下への自動収納や複数荷物の受け取りにも対応が可能となります。

自動運転車両による無人配送・無人受け取りのしくみ

車両小型用ポートを大容量宅配ボックスとして活用

3. ドローンポートエレベータ
ドローンポートエレベータは、ドローンによる空からの宅配に対応する荷物用エレベータです。

ドローンで配送された荷物が手元に届くまでの流れ

屋根などの安全な場所に設置したドローンポートで荷物を受け取り、エレベータで居住空間へ運びます。フードデリバリーなどの、すぐに届いてほしい比較的軽量な荷物の受け取りを想定しています。

屋根の上のポートに荷物が届いた様子

ドローンポートエレベータで荷物が下りてきた様子


地下トランクルームを備えるマンション

現在のマンションでは、住戸の収納不足や共用宅配ボックスの不足など、さまざまな課題が顕在化しています。また、マンション価格の上昇が続く中、居住者が実感できる新たな利便性やサービスの創出が求められています。
こうした課題を、「物流」と「収納」両面からのアプローチで解決し、マンションの利便性・快適性・資産価値を再定義する構想が、マンション物流ゲートウェイです。
主なデバイスの特徴は以下の通りです。
1. マンション地下トランクルーム
収納スペースが限られるマンションの住空間を拡張する、“マンション地下トランクルーム”という地下空間活用の提案です。

エントランスに設けられた荷物の預け入れ・取り出し用端末

地下空間に収納された荷物(黄色い箱は移動用パケット)

マンションの地下にトランクルームを設け、エントランスの端末からいつでも荷物の収納・取り出しを可能にします。各住居の収納不足を解消するほか、大容量の宅配ボックスとしても用いることが可能です。
2. 機械式駐車場の再活用
車離れが進む今、機械式駐車場は「使われないのに維持費がかかる」設備となりつつあります。点検や機器交換などのメンテナンス費用は削減が難しいため、利用者減・修繕の先送り・故障増の悪循環となることも考えられます。
機械式駐車場や、駐車場用の地下ピットを活かした再活用で負担を減らし、マンションの資産価値向上を目指します。

機械式駐車場を活用した収納・配送拠点

既存の機械式駐車場に、収納用途に最適化された車両を駐車する方法や、全面リニューアルして地下ピット空間を大容量の収納・配送拠点とする方法など、状況に応じた再活用方法を提案しています。

機械式駐車場に駐車した収納専用車両

機械式駐車場の地下ピットを全面リニューアルした図

3. 個宅配送
地下トランクルームや駐車場の配送拠点に収納される荷物は、エントランスなどの端末による受け取り以外に、小型ロボットを用いた各住戸へのマンション内宅配による受け取りも選択肢となります。

収納専用車両から配送ロボットが荷物を受け取る様子

敷地内で活動する小型ロボットによって、各倉庫から自宅までの自動配送を可能にします。

利用の妨げにならないよう、専用エレベータで移動する配送ロボット

玄関横の宅配ボックスに荷物を届ける配送ロボット

無人配送対応モビリティ

自動配送の実現には、住宅側の整備とともに、自動配送システムそのものの発展が不可欠です。しかし、本機構が車両やロボットの開発の全てを行うことは困難です。
そのため、住宅デバイス開発の中で発案された配送に用いるツール(車両・ロボットなど)に関する技術は、オープンイノベーションの促進を目的として公開・無償提供しています。
詳細はこちら(https://www.rdcc-pre.org/support/information/info_mobility/)

自動配送を想定して設計されたモビリティ群

CEATEC 2026出展概要
会期:2026年10月13日(火)~16日(金)
会場:幕張メッセ
ブース:ホール4 ネクストジェネレーションパーク 4H322
主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
公式サイト:https://www.ceatec.com/
【出展内容】
・ロボット床下収納ENNOSHITAの1/1稼働デモ初展示
・戸建住宅や集合住宅における物流インフラ化のシステム紹介

株式会社ゼロキョリ
株式会社ゼロキョリは、住宅デバイス共創機構を運営しています。日本の住宅をより快適にする「住宅デバイス」の実現に向け、技術・知財の開発をはじめ、基準づくりや評価・認証などに取り組んでいます。

所在地  :東京都千代田区神田錦町1-17-1神田高木ビル BIRTH KANDA
設立   :2026年7月30日
Webサイト:https://www.rdcc-pre.org

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