「素人同然の私でも」 山梨・山中湖村で始まったダリアの副業実験

NFTによる地方創生を推進する株式会社あるやうむ(本社:札幌市、代表取締役:畠中博晶)の地域おこし協力隊DAOソリューションのもと、山梨県山中湖村の地域おこし協力隊・川村 早紀(かわむら さき)さんが、2026年、ダリアの摘み取り農園の運営を開始しました。
「個人事業・素人同然の私でも山中湖ダリアを事業にできるのか」。川村さんがそう掲げて始めたのは、副業として花づくりが成り立つのかを確かめる実証実験です。週10時間、約300坪、作業するのは基本的に川村さん1人という条件で試しています。
狙いは、新規就農を考える人が「まずは副業から」と踏み出せる事業モデルをつくること。2026年8月2日には摘み取り農園としてオープンし、法人・個人向けの販売も動き出しています。
きっかけは、行き場をなくした球根だった
構想が生まれたのは、2026年の初めでした。ダリアの球根を分ける「分球」の作業をしていた川村さんの手元に、カビたり腐敗したりした球根が多数出てきます。聞けば、それらは廃棄するしかないとのことでした。
ここで川村さんが考えたのは、廃棄を減らす取り組み...ではありません。行き場のない球根を使えば、お金をかけずに花づくりを始められるのではないか。初期投資を抑えた事業モデルの構想でした。
「そもそも花が咲くのか分からない球根だったので、咲くのか?という実験と、咲いた際にはお金に変えていくための案も提案しました」(川村さん)
川村さんは企画書をまとめて山中湖村役場へ提出。さらに村長へ直接プレゼンテーションを行い、栽培の許可を得ました。
なぜ「専業」ではなく「副業」なのか
この取り組みは、川村さん個人の事業として行われています。冒頭の言葉のとおり、確かめたいのは「素人同然でも、ダリアを事業にできるのか」という一点です。なぜ「専業」ではなく「副業」なのか。そこには、新しく農業を始めたい人の心理的なハードルを下げたいという狙いがありました。
「ダリアを育ててみたいと思ったときに、初めから時間もお金もコストをかけ、仕事を全部栽培に充てるのは、勇気がいることだと思います。新規就農したいと思ってくれた方の負担をなるべくなくすために、まずは副業からでも始められる事業モデルを作ってみたいと思いました」(川村さん)
この実証実験が置いている条件
- 副業レベルの時間数で栽培する(週10時間程度)
- 初期投資を抑える(廃棄予定だった球根を活用)
- 素人でも始められる規模にとどめる(約300坪・約400株)
- 作業は基本的に1人
目指しているのは、「副業ならこれぐらい稼げたらいいかな」と思える水準に届くこと。金額の大きさを競うのではなく、再現できるかどうかを見るための設計です。
昨年の畑と、今年の畑は別物
ここは混同されやすいところなので、あらためて整理しておきます。昨年(2025年)
- 市場出荷を目指した栽培場(法人が運営)
- 川村さんは栽培に携わる立場
今年(2026年)
- 観光客向けの摘み取り農園(川村さんの個人事業)
- 場所:VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖(山中湖村山中字栗木林1385-43)の目の前
- 広さ:約300坪
- 株数:約400株
- 植え付け:2026年5月下旬
- 作業人数:基本的に川村さん1人
同じダリアでも、出口が「市場」から「訪れた人の手」へと変わりました。畑の設計も、売り方も、そこに合わせて組み直されています。
途中経過:球根は9割が芽を出した。売上は目標の遠く手前
実証実験である以上、大切なのは途中経過の数字です。川村さんは、うまくいっている数字も、そうでない数字も公開してくれました。うまくいったこと
- 廃棄予定だった球根の9割が芽を出した
- 週の作業時間は10時間程度に収まっている
- 摘み取り体験の予約が入らない日は、副業として無理なく続けられている
咲くかどうか分からないまま植えた球根が、9割まで芽を出した。初期投資を抑える手段として、行き場のない球根が使えることは、ここまでで確認できています。
届いていないこと
- 今シーズンの目標は5,000本。対して、摘み取り農園の開園から10日間で販売できたのは約300本
「5,000本はかなり高い目標で、現状到底到達できる数字ではありません」(川村さん)
理由もはっきりしています。
「SNSで告知、村内や近隣地域へのチラシ設置など行っていますが、1人で栽培や接客を行っているため、なかなか手が回らないのが現状です」(川村さん)
栽培はできる。花も咲く。足りていないのは、畑と買い手をつなぐ導線のほうでした。この記事が届くこと自体が、実証実験の変数のひとつになります。
なお、藁を敷いて防草シートの代わりにする方法も試していましたが、300坪すべてに敷けるだけの藁を調達することは難しく、現在は草刈り機での除草に切り替えています。低コスト化の工夫も、すべてがそのまま通用するわけではないという結果が出ています。
摘み取り体験:5本2,000円、富士山の麓で好きな色を選ぶ

2026年8月2日から、摘み取り農園がオープンしています。訪れた人が、自分の目で選んだダリアをその場で摘んで持ち帰る体験です。
摘み取り体験 開催概要
- 開催期間:2026年8月2日(日)~10月下旬(霜が降りるまで)
- 料金:5本 2,000円/10本 3,200円
- 所要時間:1時間程度
- 定員:1回10組/1日3回転
- 場所:VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖の前(山梨県南都留郡山中湖村)
- 駐車場:栽培場のすぐ横
- 持ち物:特になし(畑のため、汚れてもよい服装を推奨)
- 雨天時:小雨決行(傘をさして歩ける程度であれば開催)
- キャンセル:前日朝10時までに、予約確定メールへの返信で受付
- お子さま連れ:可(ハサミを使うため、保護者の方の判断でお願いします)
- ペット:可
▼ 摘み取り体験のご予約はこちら
https://script.google.com/macros/s/AKfycbxQvwDZo18bEujiPteRFvycsu97-YDXKRhQBzVE-UZU22yGr9xoP-rdluLMCcQ9uGEC/exec
標高およそ1,000mという立地は、ダリアにとっても訪れる人にとっても味方になります。夏でも涼しい気候が、花の品質を保つからです。
3人きょうだいが、それぞれ違う花を選んだ

これまでの体験会で、川村さんの印象に残っているのは、ある家族の来園でした。
「3人のお子さんがダリアを観察しながらお気に入りのダリアを見つけて摘む様子が印象的でした。質問もたくさんしてくださり、3人それぞれ個性ある花選びで楽しかったと言ってもらえて嬉しかったです」(川村さん)
同じ畑に立ち、同じ花を見ていても、選ぶものは1人ずつ違う。摘み取りという体験が持っているのは、「選ぶ」という時間そのものなのかもしれません。
法人・個人向け販売:10本すべて違う色で、全国へ

畑から直接購入することもできます。企業や近隣地域の事業者からの仕入れにも対応しています。
ダリアの販売概要
- 最小ロット:10本から
- 価格:10本 2,500円+送料(100サイズ・クール便)
- 出荷時期:10月末の霜が降りるまで
- 配送エリア:北海道・離島を除く国内
- 納期:注文の翌日に発送、翌々日に到着
- 注文方法:InstagramのDM
特徴は、届く花の組み合わせにあります。市場で仕入れる場合、1本あたりの単価は安くなる一方で、同じ品種を5本単位で買うのが一般的です。
「色とりどりのダリアを購入できるのはお得感がある」「10本それぞれ違う色が届くのは嬉しい」。川村さんのもとには、そうした声が届いています。
1本ずつ違う顔ぶれが箱に入っていることが、そのまま選ばれる理由になっている形です。店頭やイベント装花など、色数が求められる場面との相性がよいといえます。
▼ ご注文・お問い合わせはInstagramのDMから
https://www.instagram.com/saki_0312__
目指すのは、次の人に渡せる形にすること
この実証実験には、その先があります。「栽培はマニュアル化してお渡しできたらと考えています」(川村さん)
素人が、副業の時間で、初期投資を抑えて花づくりを始められる。それが証明できたなら、次に同じことを始めたい人は、川村さんが1年かけて確かめた手順から出発できます。
山中湖村のダリア畑で試されているのは、花の育て方であると同時に、新規就農の始め方そのものです。
地域おこし協力隊 川村 早紀さん プロフィール

川村 早紀(かわむら さき)。「かわむー」の愛称で活動する。山梨県山中湖村の地域おこし協力隊として2025年6月1日に着任し、現在2年目。山中湖村へ移住する前は花屋に勤め、ブライダルの花装飾を担当していた。中学から始めた華道をきっかけに花を好きになり、「好きを仕事にしたい」と花に関わる道を選ぶ。2026年、初期投資を抑えたダリアの摘み取り農園を個人事業として立ち上げ、「副業として新規就農できるか」を検証する実証実験に取り組んでいる。
Instagram(ご注文・お問い合わせはこちら)▼
https://www.instagram.com/saki_0312__
オープンチャット「山中湖村~自然でつながるコミュニティ~」▼
https://line.me/ti/g2/u5nt3SR6XMwCF5_m8qQ2AkL0pPqDtgrsNS6M7Q?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
各地域のDAOに参加しませんか?
お住まいの地域や興味のある地域のDAOにぜひご参加ください!▼ DAOへの参加リンクはこちら|どなたでも気軽に参加できます。
https://lit.link/alywamu-dao
株式会社あるやうむについて
DAOやNFTによる地方創生を推進するため、全国の自治体向けにふるさと納税NFT/観光NFT/地域おこし協力隊DAOソリューションを提供する札幌発のスタートアップ。地域の魅力をのせたNFTをふるさと納税の返礼品とすることや、地域でDAOを運営することを通じて、新たな財源を創出すると共に、シティプロモーションや関係人口の創出に繋げます。
社名「あるやうむ」はアラビア語で今日を意味する言葉。今日、いますぐチャレンジをしたい自治体・地域の皆様にNFTという先端技術を提供し、応援され続ける地域づくりを支援します。
株式会社あるやうむ 会社情報
会社名 :株式会社あるやうむ
代表者 :畠中 博晶
所在地 :札幌市北区北38条西6丁目2番23 カトラン麻生302号室
設立 :2020年11月18日
資本金 :1億6449万円(準備金含む)
事業内容 :NFTを活用した地方創生コンサルティング・開発
URL :https://alyawmu.com/
Twitter :https://twitter.com/alyawmu/
Voicy : https://voicy.jp/channel/3545
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