京都芸術大学の学生たちが、閉校した鞍馬小学校で、叡山電鉄・地元自治体と交流イベント「くらまる」を開催

京都芸術大学(KUA、京都市左京区/学長:佐藤 卓)は、「ソーシャル・イノベーション」副専攻において、2026年6月14日、叡山電鉄株式会社および鞍馬自治振興会と連携し、地域住民と来訪者の交流を生み出すイベント「くらまる」を開催しました。
メイン会場となった旧鞍馬小学校(2025年3月に閉校)には、未就学児から高齢者まで多くの人が訪れ、多彩なワークショップや地域散策ツアーなどを通じて世代を越えた交流を楽しみました。
●関連リリース:
「京都芸術大学の学生が“観光地だけではない” 鞍馬の魅力を探究。地域創生プロジェクトの成果を発表」
「専門性を深める」だけではない芸術教育へ ~京都芸術大学、専門領域を越えて学ぶ「副専攻プログラム」開始から1年 学生の視点の広がりに変化~
「若い力」と「旧小学校の活用」を望む地域の声に、学生の提案が応える
本プロジェクトは、京都芸術大学が2025年度より導入した分野横断型プログラム「ソーシャル・イノベーション」副専攻の科目「ソーシャル・イノベーション特論」から始まりました。
同科目では、本学と叡山電鉄株式会社との包括連携協定を背景に、観光地として知られる鞍馬地域を対象地として地域の課題解決に向き合い、2025年6月から地域住民へのヒアリングやリサーチを重ねてきました。
国内外から観光客を集める一方で、人口減少も課題である鞍馬地域。住民の「若い人に来てほしい」という声を受け、学生たちは鞍馬の豊かな「自然」や「食」、そして「人の温かさ」に着目した旅のアイデアを考案しました。
これらが「閉校した鞍馬小学校を地域のために活用してほしい」という住民の願いとも結びつき、今回のイベント「くらまる」が実現。当日は多数のボランティア学生も応援に駆けつけ、地域と大学が一丸となった温かい活動が展開されました。

黒板アートや看板など小道具も学生たちの手仕事


来場者に配布する小冊子も、地域への想いが詰まった仕上がりとなった
旧小学校に響く歓声。大学生が見つけた地域の魅力を伝える特別な一日
イベントは、旧鞍馬小学校運動場でのラジオ体操からスタートしました。その後、舞台を各教室へと移し、多彩なワークショップや体験イベントが開催されました。
大学生が地元小学生と作った「鞍馬かるた」を楽しむコーナーには、同小の卒業生である地元住民やその家族など、多くの人が集まりました。
鞍馬の間伐材(杉)を活用してカスタネットや鉛筆、キーホルダーを作るワークショップも盛況で、子どもから高齢者まで幅広い年代の方が、本学の学生のレクチャーを受けながら制作に熱中しました。
昼食には、地元・鞍馬温泉の協力による名物「木の芽煮」などを使った特製おにぎりや、叡山電鉄の協力によるできたてのから揚げなどが提供され、参加者から喜びの声が上がりました。

小学校らしく「ラジオ体操」でイベントがスタート

鞍馬地域の間伐材を使ったワークショップ風景

制作物を家族へのプレゼントにするという参加者も

名物「木の芽煮」などおにぎりの配布も大好評
午後は、フィールドワークとして、地元の方がガイドを務める散策ツアーを実施。
「鞍馬寺コース」と「鞍馬本町コース」に分かれてまちを歩き、通常の観光だけでは気づけない、地域の隠れた魅力を深く知る特別な時間となりました。

「鞍馬寺コース」のツアー風景

「鞍馬本町コース」では歴史を伝える建物の紹介も

鞍馬駅前ではTシャツなどのオリジナルグッズを販売

まちの魅力をデザインしたステッカーも学生が制作
受講学生のコメント
「多く方々のご協力のもと、地域の人々にとって沢山の思い出が詰まった鞍馬小学校でイベントを開催でき、地域貢献という貴重な経験を得られました。当日を通して、私たちと来場者の間だけでなく、来場者同士にも素敵な繋がりを創ることができ、貴重な経験となりました。 」(プロダクトデザイン学科 3年 西村蘭乃 )
「鞍馬の方々の熱い思いに応えたくて、仲間と試行錯誤を重ねました。当日、皆さんの笑顔や「ありがとう」という温かい言葉に包まれ、この地を何度も訪れ、対話を深めた過程全てがいい経験となり、感無量です。この素晴らしい繋がりを、今後も大切にしたいです。」(空間演出デザイン学科 3年 武田奈津実)
担当教員のコメント
くらまるは、学生たちが授業スタートから約1年間、何度も鞍馬地域に足を運び、地域の皆様の思いを受けお返しする地道な対話を重ねることで実現した成果です。閉校した小学校という地域資源を活用し、対話からプログラムを企画・運営できたことは、ソーシャル・イノベーションを学ぶ上で非常に大きな実践の場となりました。叡山電鉄様や鞍馬学区の皆様の手厚いご協力に深く感謝するとともに、この学びを今年度以降の持続可能な地域連携へと繋げてまいりたいと考えています。(環境デザイン学科准教授 木村淳子)
今年度も授業を開講し、地域連携を持続
京都芸術大学の「ソーシャル・イノベーション副専攻」では、叡山電鉄株式会社との包括連携協定のもと、鞍馬地域を対象地とした授業「ソーシャル・イノベーション特論」を今年度(2026年度)も継続して開講しています。
本イベントで生まれた地域住民や来訪者との繋がりを大切にしながら、今後も学生たちが地域社会の課題や可能性に向き合い、多様な主体と協働して新たな価値を生み出す、実践的な学びを展開してまいります。
■京都芸術大学(KUA)について
京都芸術大学は、通学課程と通信教育課程を併せ持ち、約24,000名が在籍する国内最大規模の総合芸術大学です。2027年に創設50周年を迎えます。
通学課程(芸術学部10学科24コース)では、"社会と芸術"の関わりを重視し、企業や自治体と連携した「社会実装プロジェクト」を年間100件以上展開。アート・デザインの力で現実社会の課題解決に取り組む実践的な教育を行っています。
通信教育課程(5学科20コース)は1998年に開設された、日本初の4年制芸術大学通信教育課程です。全国・海外から多様な学生が学び、在籍者数において私立の通信制大学の中で国内最大級の芸術大学となっています。年齢や経験を問わず芸術を学べる環境を提供しています。
所在地:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/
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