【特別インタビュー】“NoMapsフライト大作戦2026”が目指す新しい地方創生のかたち

茨城県・鹿嶋市と、北海道・札幌市。約800km離れた二つの地域を、人・地域課題・産業・文化・ビジネスでつなぐ高度約10,000mの交流企画「NoMapsフライト大作戦」を、2026年9月23日・24日に実施します。
札幌・北海道を舞台に開催されるまちなか複合型フェスティバル「NoMaps2026」の開催にあわせ、東京・茨城から北海道へ向かう参加者を乗せた特別企画「NoMapsフライト大作戦2026」を実施します。
今年は、9月23日(水・祝)、24日(木)の2日間で計177席を用意。9月24日(木)には航空機1機の全ての座席を貸し切り、参加者だけを乗せた特別便を運航します。
東京・茨城から茨城空港を経由し、新千歳空港、そして札幌へ。単なる移動ではなく、出発前から機内、到着後までを交流の機会と捉え、地域や所属を越えた新たな出会いやつながりを生み出します。

NoMapsフライト大作戦2026 開催概要
実施日:2026年9月23日(水・祝)、24日(木)ルート:東京 → 茨城・鹿行地域 → 茨城空港 → 新千歳空港 → 札幌
募集規模:計177席
詳細・申込:https://no-maps.jp/program/flight2026/
地域の未来を、ひとつの地域だけで考えない。
「NoMapsフライト大作戦」では、参加者が北海道へ向かう前に、まず茨城・鹿行地域を訪れ、地域で事業やまちづくりに取り組む人たちと出会い、地域資源や課題を実際に体験します。翌日は茨城空港から貸切飛行機で札幌へ。機内で交流を深め、その関係性を持ったままNoMapsに参加する、地域を跨いだ大型企画です。目指すのは、観光や視察で終わる交流ではありません。
地方と地方が直接つながり、それぞれの課題、資源、人材、知見を持ち寄り、新しい事業や経済を生み出すこと。
人口減少をはじめ地域課題が複雑化するなか、一つの自治体や企業だけで解決することは難しくなっています。だからこそ、地域を越えて人が出会い、異なる知恵を持ち込み、地域そのものを舞台に試していく。
「NoMapsフライト大作戦」は、そんな都市間連携による新しい地方創生のモデルを、茨城と北海道で実践する取り組みです。
地方から地方へ。交流を、次の挑戦につなげる
この企画では、地域を知る → 人と出会う → 移動しながら対話する → 別の地域でさらに交わる
という一連の体験を設計しています。
過去には、鹿嶋市内の高校生が地域課題に向き合って開発した「アメリカナマズのガパオライス」が、フライトの機内食として提供されました。地域ですでに生まれていた挑戦が、航空会社やイベントとつながることで、新しい届け方や価値に変わっていく。こうした“つなぐことで生まれる展開”も、この企画の特徴の一つです。
今回のフライト大作戦について、鹿嶋市長・田口伸一氏は、地域間の経済活動や文化交流を通じて「未来につながる新たな挑戦が生まれること」への期待を語ります。
札幌市副市長・加藤修氏は、「交流人口の拡大にとどまらず、継続的な関係や新たな事業の芽を生む」ことに期待を寄せます。
また、株式会社メルカリ会長・株式会社鹿島アントラーズFC代表取締役社長の小泉文明氏は、大都市中心の発展だけではない「地域主導の循環型社会」の可能性を指摘します。
地域と地域がつながる。人が越境する。地域課題が別の地域の知恵と出会う。そこから新しい経済が生まれる。
「NoMapsフライト大作戦」は、そのプロセス自体を2日間の体験としてつくることを目指します。
2026年 茨城×北海道
新たな市場・サービスを生み出す3つの仕掛け1.産官学・地域プレイヤーが地域を越えて交わる
農業、スポーツ、食、まちづくりなど、鹿行地域で実際に動いている事業や地域課題に触れ、行政、企業、教育機関、地域プレイヤーとの接点をつくります。
2.地域課題と地域資源を、共創のテーマにする
完成した成功事例を見るだけではなく、地域が抱える課題や、まだ活かしきれていない資源に触れることで、新しい商品やサービス、事業の可能性を探ります。
3.高度10,000mを、都市間共創のミートアップに
177席の貸切飛行機を、単なる移動手段ではなく交流の場として活用。参加者やゲストが地域や分野を越えて対話し、その関係性を札幌のNoMapsへとつなげます。
地方と地方がつながる。
人が越境する。
地域の課題が、別の地域の知恵と出会う。
その出会いから、新しい経済やプロジェクトを生み出す。
「NoMapsフライト大作戦」は、移動そのものを地域間共創のきっかけに変える、新しい地方創生の実験です。

NoMaps2024で実施した「フライト大作戦」の様子
<特別インタビュー>
企画の出発地、そして到着地であり、イベントの舞台となる両地域の関係者の方々に、本企画でNoMapsとコラボレーションすることへの期待について伺いました。・鹿嶋市長 田口伸一 氏

以下3点についてお伺いします
1. NoMapsフライト大作戦に期待すること
今回の「NoMaps フライト大作戦」は、航空会社・自治体・大学・イベントが連携して実現する新しい地域間交流の取り組みです。この企画に期待することや、鹿嶋市として協力した理由を教えてください。
茨城県鹿嶋市は、挑戦を重ねながら発展してきたまちです。鹿島港の整備と工業地帯の形成を通じた鹿島開発をはじめ、地域の未来を切り拓く挑戦を続けてきました。特に、鹿島アントラーズのJリーグ参入は、99.9999%不可能と言われるほどの逆境でしたが、それを乗り越えて今日のアントラーズがあります。
このように鹿嶋市は、困難な状況の中でも挑戦を重ね、新しい価値を生み出してきたまちです。今回の「NoMapsフライト大作戦」は、茨城空港と新千歳空港を結ぶスカイマークの増便に合わせ、茨城と北海道、そして人・地域・事業をつなぐ新しい交流の形を生み出す取り組みです。
航空会社・自治体・高校・イベントが連携することで、地域間の経済活動や文化交流が促進され、未来につながる新たな挑戦が生まれることを期待しています。鹿嶋市はこの取り組みを通じて、地域の活性化と新しい価値の創造を後押ししたいと考えています。
2. 鹿嶋・神栖を体験する価値について
今回のツアーでは、鹿嶋・神栖の文化や食、地域資源を実際に体験していただきます。参加者には、この地域のどのような魅力や価値を感じてほしいと考えていますか。
茨城県鹿行地域は、豊かな自然、悠久の歴史、食の魅力、そして地域独自の文化が息づく場所です。参加者の皆さまには、この地域ならではの価値を五感で体験していただきたいと考えています。
海や大地の恵みを活かした食の豊かさは、この地域の大きな魅力の一つです。さらに、鹿島神宮に代表される歴史や文化を感じられる街並みや、Jリーグ発祥から続く鹿島アントラーズに象徴される地域に根付いたスポーツ文化も、鹿行地域ならではの価値です。これらの体験を通じて、鹿行地域が自然・文化・人の想いがつながる魅力ある地域であることを感じていただきたいと思います。このツアーが地域の魅力を広く知っていただくきっかけとなり、交流や新しい挑戦につながることを期待しています。
3. 地域資源・地域課題を共創する取り組みについて
今回は地域の問題にもなっているナマズを活用し、高校生、地元企業やシェフと連携した機内食開発にも取り組みます。このような地域課題や地域資源を共創によって新たな価値へつなげる取り組みについて、どのような可能性を感じていますか。
茨城県鹿行地域では、地域課題や地域資源を共創によって新たな価値へとつなげる挑戦が進んでいます。昨年は、市内高校生が中心となり「ナマズプロジェクト」を立ち上げ,地域の自然環境問題に向き合いながら,地元企業やシェフと協力して外来魚であるアメリカナマズを活用した料理「アメリカナマズのガパオライス」を開発しました。タイの国民的料理であるガパオライスを採用した点には、アメリカナマズが持つ特性を活かした柔軟な発想が感じられます。
また、今回注目されたナマズは、鹿嶋市とも深いゆかりがあります。鹿島神宮の要石には「地震をおこす大鯰の頭を押さえている」という伝説が残されています。江戸時代後期の安政の大地震の際には、地震鯰をこらしめる鹿島大明神を描いた「鯰絵」が流行するなど、地域の文化や歴史にもつながる存在です。
さらに、茨城県では、霞ヶ浦・北浦で「厄介者」とされてきたアメリカナマズを、新たな水産資源として食用化する取り組みが進められています。県や漁業者を中心に飲食店や地元の学生が連携し、「美味しくいただく」ための検討を進める姿は、環境課題の解決と地域資源の活用を両立する挑戦と言えます。こうした取り組みは地域の課題に向き合うだけでなく、そこに新たな価値を見いだし、可能性を広げるものです。市としましても、この挑戦が地域の未来を切り拓いていくものと期待しております。
・札幌市副市長 加藤修 氏

1. 11年目を迎えるNoMapsへの期待
11年目を迎えるNoMapsは、全国各地から多様な人材が集い、新たな挑戦や共創が生まれるプラットフォームへと成長しています。今年のNoMapsに期待することを教えてください。
11年目を迎えるNoMapsには、分野や立場を越えて人が出会い、対話から生まれたアイデ
アを具体的な挑戦や社会実装へとつなげる役割を、さらに高めていただくことを期待してい
ます。
これまでの歩みを通じて、NoMapsは産業振興や企業支援の枠を越え、都市の課題や社会のあり方を議論し、行政を含む多様な主体が共に前へ進むための土台
へと成長してきました。今年も、札幌・北海道ならではの文化や産業、人々の好奇心が交わり、新たな価値が生まれる機会になることを願っています。
2. フライト大作戦が札幌にもたらす価値
今回のフライト大作戦では、鹿嶋・神栖での地域体験を経て、多くの参加者が札幌を訪れます。このような地域間交流が札幌にもたらす価値をどのようにお考えですか。
フライト大作戦は、移動そのものを交流と共創の時間に変え、茨城に集った多様な人材、企業、大学、地域資源を結び付ける象徴的な取組です。参加される皆様がNoMapsを通じて、札幌で新たな人や挑戦の場面に出会うことは、交流人口の拡大にとどまらず、継続的な関係や新たな事業の芽を生み、札幌の産業やまちづくりに新しい視点をもたらすものと考えています。
3. 地域共創の未来について
茨城と札幌の自治体・企業・大学・イベントが連携し、一つのプロジェクトをつくり上げる事例です。札幌市として、このような地域共創や都市間連携が今後どのように広がっていくことを期待していますか
完結させず、それぞれの強みや知見を持ち寄り、試行錯誤しなと人が口減少をはじめ地域・行政課題が複雑化・高度化する中では、一つの都市や主体だけで完結させず解決策を形にしていくことが重要です。
札幌市としても、多様な主体との共創を通じて新たな価値を生み出し、街を舞台に実際に試しながら次の取組へつなげる都市でありたいと考えています。今回の取組を契機に、都市間の出会いが具体的なプロジェクトへ、さらに持続的な地域の力へと発展していくことを期待しています。
・株式会社メルカリ会長 株式会社鹿島アントラーズFC代表取締役社長 小泉文明

1.「循環型社会」について
小泉さんの考える「循環型社会」と地域に根付くことのよさについて教えてください。
日本は古来より農耕文化の中で循環型社会を自然とやっていた民族であると考えています。
それが近年の工業化や情報化の発展の過程で物質的な豊かさは享受されましたが、新たな社会課題も出てきたと思っています。
そんな中でテクノロジーの進化によって個人個人がエンパワーされた社会において、必ずしも大都市中心の発展だけではない、新たな時代に即した地域主導の循環型社会が構築されてくると信じています。そして、私が経営している鹿島アントラーズや、そのホームタウンである鹿嶋市周辺でそのようなチャレンジをしていきたいと考えています。
2.鹿行地域訪問への期待
今回のフライト大作戦の前日ツアーでは、「スポーツとまちづくりの関係をリアルに感じる」ことを掲げ、鹿行地域を訪問します。参加者には、どのような魅力や価値を感じてほしいと考えていますか。
まちづくりというと行政のみがフィーチャーされがちですが、私たちは行政と市民に加えてスポーツクラブと、そのパートナー企業や域外のファン・サポーターなど非常に多くのステークホルダーが一体になったまちづくりをしていると自負しています。
人口の少ない地方においてどうその地域が輝き、特色を活かして魅力を高めているのかを感じ取ってもらえればと思っています。
3.NoMapsへの期待
全国各地から多様な人材がリアルに集い、新たな挑戦や共創が生まれるプラットフォームへと成長しています。今回のような都市間の交流の広がりへの期待、そしてNoMapsに期待することを教えてください。
参加者が刺激しあい、新たなチャレンジが各地で起きることを期待しています。
変化の先にしか進化はない中で、今こそ越境し変化を起こせる存在が必要であると思っています。
そんな変化を好む変人の集いに加われることは個人としてもとても楽しみです。
⬛︎参加に向けてプレイベントを開催
本企画の開催に向け、東京において事前交流のためのプレイベントを実施します。当日に向けた参加者同士のつながりづくりや情報交換の場として、9月8日に予定しています。会場やプログラム、参加方法などの詳細は、決まり次第NoMaps2026公式サイトにてお知らせします。
サイトはこちら:https://no-maps.jp/2026
<NoMapsフライト大作戦・概要>
<フライト前に>農業、スポーツ、サウナ、横丁。鹿嶋・神栖エリアで面白いことをしている人たちと出会いながら、茨城のローカルな熱量に触れていく仕掛けが満載。翌日の貸切フライトに向けて、北海道と茨城の“変人たち”が地上で交差する一日を過ごしながら、自分のしたいことを形に変える濃いつながりを生み出していきます。
<フライトでは>
本企画では、飛行機を1機貸切。出発前はそれぞれの立場で参加した人々が、機内という限られた空間を共に過ごす中で自然と会話が生まれ、北海道・札幌のNoMaps現地へ到着する頃には、互いの事業や関心事について語り合える関係性を築いていくことができます。単なる移動手段としての飛行機ではなく、参加者同士のつながりを深める時間として設計されています。

NoMaps2024で実施した「フライト大作戦」の様子
NoMapsフライト大作戦2026の詳細ページ https://no-maps.jp/topics/260725/
■NoMaps実行委員会について
2016年からスタートしたNoMapsは、5つのミッションを掲げ、民間企業・官公庁・教育機関などが連携する「ALL HOKKAIDO体制」で運営しています。1.MISSIONクリエイティブ産業の活性化と他産業への波及
2.創業支援・新産業の創造・投資の促進
3.クリエイティブな市民文化の醸成
4.札幌・北海道の国際的知名度・魅力の向上
5.「世界屈指のイノベーティブなまちSAPPORO」の実現
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