物価高で、88.4%の子育て世帯が「子どものやりたい」を我慢ー外食・お出かけ・旅行など、子どもの体験機会にしわ寄せ

11年ぶりのシルバーウィークを前に、41.7%が予定を控える・取りやめる

地域の飲食店を子ども食堂として活用するサービス「こどもごちめし」を運営する、NPO法人Kids Future Passport(読み:キッズ・フューチャー・パスポート/代表理事:中本真理子/所在地:福岡県福岡市博多区、以下「KFP」)は、物価高が子どもの外食やお出かけ、旅行などの体験機会にどのような影響を与えているかを把握するため、「こどもごちめし会員」を対象にアンケート調査を実施しました。(有効回答数1,379名)
本リリースでは、物価高による子どもの体験への影響と、11年ぶりの5連休となるシルバーウィークの外出予定について、調査結果を発表します。



■調査背景
KFPでは、これまでの食支援に加え、子どもたちの体験機会を広げる取り組みも進めています。物価高が続くなか、2026年8月に「こどもごちめし会員」を対象に実施した調査では、子どもの食事や栄養面に不安を感じる保護者が92.3%※に上ることが分かりました。こうした不安が多くの家庭で見られるなか、外食や旅行、学びなど、子どもの体験への影響も懸念されます。そこで、物価高や家計上の理由により、子どもたちが我慢していることや、目前に控えたシルバーウィークの予定への影響も明らかにするため、本調査を実施しました。
※参考:子育て世帯の値上げ実感に変化、「米」は前年から38.3ポイント低下、一方「肉類」は上昇―こどもごちめしアンケート調査
■調査結果
1.88.4%が子どもにやりたいことを我慢してもらった経験あり
この1年間に、物価高や家計上の理由で、子どもにやりたいことを我慢してもらった経験が「ある」と回答した家庭は、全体の88.4%に上りました。我慢してもらった経験が「ある」と回答した家庭では、「外食」63.5%、「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」62.3%、「旅行」53.7%が上位となりました。
2.41.7%がシルバーウィークの予定を控える・取りやめる
今年のシルバーウィークについて、41.7%が物価高や家計を理由に予定を控える、または取りやめると回答しました。その内容は「旅行」74.8%が最も多く、「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」65.7%、「外食」57.4%と続き、目前の連休にも家計の影響が表れています。
3.子どもに体験させたい希望は強い一方、94.4%が費用を障壁に
家計に余裕があれば子どもにさせたいことは、「旅行」79.0%、「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」67.3%が上位となりました。一方、子どもの体験を妨げる理由では、「参加費・交通費・外食費などのお金がかかる」が94.4%に上りました。また、59.0%が、食費や生活費をこれ以上減らすことについて「あまり余地がない」「全く減らす余地がない」と回答しており、子どもに体験させたいという保護者の希望に対し、経済的な理由がその機会を妨げる大きな壁となっていることが明らかになりました。
■保護者の声(自由記述より抜粋)
※回答者の表現をそのまま掲載しています。
- 米や肉野菜などすべてのものが次々に値上げ、収入は変わらずで出費は増える一方。食べさせることで精一杯で子どもの成長に伴った新しい洋服や靴も買ってあげられていない状態が続いています。なので旅行やお出かけなんて夢のまた夢。せめて身体にあった洋服や靴を着せてあげたいです。
- 子供に我慢をさせることがストレスになり、学習の妨げになったり、不登校になるのではと心配。
- 子だくさんの家庭です。今は子供手当の増加や学費の無償化など有難い制度ですが、学校でもそれ以外の費用(部活動、施設維持費など)もあり、物価の高騰で余裕はないです。塾などの費用は歳の大きな子ほど高く学力に差がでてしまいます。義務教育の内にしっかりと皆が理解でき学んでいける教育の場(学校)を作って欲しいです。

■今回の調査で見えた課題
今回の調査から、物価高や家計上の理由により、外食やお出かけ、旅行など、子どもが希望する体験を見送る家庭が広く存在していることが明らかになりました。こうした影響は、目前に控えたシルバーウィークの予定にも及んでいます。
一方で、家計に余裕があれば、子どもに旅行やお出かけを体験させたいという保護者の希望は強く、体験へのニーズそのものが低いわけではありません。最大の障壁になっているのは「費用」であり、保護者の希望があっても、家計の状況によって子どもの体験の選択肢が狭められています。「こどもごちめし」が届ける外食機会も、単に食事をするだけでなく、家族で店を訪れ、子ども自身が食べたいものを選ぶ体験の一つです。子どもの体験機会が家庭の経済状況に左右されないよう、食の支援に加え、さまざまな体験の機会を社会全体で支える取り組みが求められています。

■調査結果サマリー

⚫︎子どもにやりたいことを我慢してもらった経験



この1年間に、物価高や家計上の理由で、子どもにやりたいことを我慢してもらった経験が「ある」と回答した家庭は、一般世帯で87.3%、要支援世帯で94.9%となりました。要支援世帯が一般世帯を7.6ポイント上回り、いずれの世帯でも高い割合となっています。
⚫︎子どもに我慢してもらった内容



世帯別に見ると、「旅行」は一般世帯52.2%に対して要支援世帯61.5%、「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」は一般世帯61.1%に対して要支援世帯69.0%となりました。要支援世帯がそれぞれ9.3ポイント、7.9ポイント上回り、旅行に加えて、比較的身近なお出かけも我慢してもらう傾向が強く表れています。
⚫︎シルバーウィークに控える・取りやめる予定



物価高や家計上の理由により、シルバーウィークの予定を控える、または取りやめる家庭は全体の41.7%でした。また、「もともと外出や外食の予定はない」家庭も全体の43.8%となっています。特に要支援世帯では50.3%と半数を超え、一般世帯を7.6ポイント上回りました。予定を見直す以前に、連休中の外出や外食を計画していない家庭も多いことが分かります。
⚫︎シルバーウィークに控える・取りやめる内容



予定を控える・取りやめる内容を世帯別に見ると、要支援世帯では「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」が82.1%となり、一般世帯の62.9%を19.2ポイント上回りました。要支援世帯では、旅行だけでなく、比較的身近なお出かけまで控える動きが表れています。
⚫︎子どもの体験を妨げる理由



「参加費・交通費・外食費などのお金がかかる」は、一般世帯94.0%、要支援世帯97.0%となり、双方に共通する最大の障壁となりました。また、「開催場所が遠い、または移動手段がない」は、要支援世帯が42.6%と、一般世帯の28.3%を14.3ポイント上回り、費用に加えて移動の問題も体験を妨げる要因となっています。
■調査概要
調査期間:2026年8月18日(火)~23日(日)
調査方法:Webアンケート方式
対象者:こどもごちめしに登録している会員
有効回答数:1,379名
■こどもごちめしとは
「こどもごちめし」は、地域の飲食店を「子ども食堂」として機能させることで、困窮する子どもたちに食事を届ける仕組みです。スタート以来、持続可能な支援の形を目指し、ITやデジタルチケットを活用して「子ども食堂のDX化」を進めています。
従来のボランティアベースの子ども食堂が抱えていた「人手不足」「不定期開催」「資金難」といった課題を解決しながら、地域の飲食店・子ども・支援者の三者すべてにメリットのある三方よしのモデルを構築しています。
KFPは食の支援にとどまらず、子どもたちが豊かな経験を積める機会の創出にも取り組んでいきます。すべての子どもが、食事も体験も等しく享受できる社会の実現を目指しています。



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■NPO法人 Kids Future Passport 概要
所在地:福岡県福岡市博多区千代1-20-31福岡県千代合同庁舎6階 オフィス4
設立日:2023年6月2日
代表理事:中本真理子
事業内容:地域こども支援事業「こどもごちめし」
ホームページ:https://kids-future-passport.org/

子ども支援活動のために設立されたNPO法人です。すべての子どもの健やかな成長を見守る持続可能な仕組みを目指し「こどもごちめし」を運営しています。 企業や個人から寄附や支援金を基金とし、地域の登録飲食店で子どもたちに食事を提供しています。

「こどもごちめし」はGigi株式会社の有するGOCHIプラットフォームを利用しています。

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