国内初、スタジアムイベントの音声を補聴デバイスに直接配信 MUFGスタジアムで開催のJFL「クリアソン新宿 対 沖縄SV」にて実施サッカー公式戦でのオーラキャストによる補聴支援に協力
東京工科大学(東京都八王子市、学長︓香川豊)では、スタジアム施設でのスポーツイベントでは国内 初(注1)となる、次世代の無線通信システム「Auracast(TM)(オーラキャスト)」を活用した補聴支援の取 り組み(注2)に協力します。9月27日(日)に「MUFGスタジアム(国立競技場)」にて開催される日本フッ トボールリーグ(JFL)「クリアソン新宿 対 沖縄SV」(名称︓新宿の日26-27)において実施されます。
本学メディア学部の聴覚障害支援メディア研究室(吉岡英樹講師)では、聞こえにかかわらず公共空間 で誰もが必要な情報にアクセスすることができる補聴支援システムの社会実装を目指し、2025年よ り関係団体や企業と連携し同技術を基盤とした実証実験や研究プロジェクト(注3)に取り組んでいま す。本イベントでは、補聴支援システムの企画設計、プロデュース、体験者への案内やヒアリング調 査、学生による運営協力、今後の研究に向けた技術検証などを行います。
■取り組みの背景~スポーツ観戦における多様な音声情報アクセシビリティのニーズ
スタジアムなどの大規模施設では、場内アナウンス、試合実況、観客の歓声など、多くの音が同時に 存在し、スポーツ観戦の熱気や臨場感を生み出す一方、周囲の音や会場内の反響により、場内アナウ ンスや実況音声を十分に聞き取れない場合があります。補聴器や人工内⽿を使用している方に加え、 聴力に大きな問題は指摘されなくても騒音のある環境下で聞き取りに困難を感じる「聞き取り困難症 (APD/LiD)」の方などにとっても、必要な音声情報へのアクセスが難しくなることがあります。■聴覚障害の有無にかかわらず誰もが利用できる「音のユニバーサルデザイン」を提供
Bluetooth(R) LE Audioを基盤とするAuracast(TM)は、こうした公共空間における音声情報を高音質・ 低遅延で一⻫に配信し、補聴器や人工内⽿、イヤホンなどで直接受信することができます。また複数 のチャンネルが配信されている場合には必要な音声を選択して聴くことができます。本イベントでは こうした仕組みを利用し、「スタジアムの放送設備の音声」「YouTubeで配信される試合実況・解説音 声」の2種類から選んで利用できる方式を採用。聴覚障害のある方のみならず、聞こえにくさを感じ る方、試合の実況や解説を遅延なく明瞭に聴きたい方、視覚障害のある方など、誰もが利用できる「音 のユニバーサルデザイン」環境を提供します。
本イベントにおける補聴支援システムの概略

開催スタジアム(国立競技場)

オーラキャスト受信機など
配信音声
1.スタジアムの放送設備 (場内アナウンスやスタジアム内の音をミックス配信)
2.YouTube配信の試合実況・解説 (ネット接続に比べ遅延なく明瞭に聴くことが可能)
※配信は、障がいのある方と同行者向けの招待席「ユニバーサル・パス」および周辺エリアにて実施。ご自身のAuracast(TM)対応デバイスで直接受信できるほか、同招待席の申込者には後日貸し出し希望の確認を行い、希望された方に専用受信機を無償で貸し出します。
■今後の展開
同研究室では、Auracast(TM)をはじめとする新しい音声配信技術を活用し、公共施設、交通機関、医療機関、教育施設、映画館、スポーツ施設などにおいて、誰もが必要な音声情報にアクセスできる環境の実現に取り組んでいます。今回のイベントを通じて、大規模なスタジアムにおける電波の到達状況や聞き取りやすさ、接続性、操作性、複数音声チャンネルの運用方法などについて検証するとともに、スタジアムやスポーツ観戦における音声情報アクセシビリティの社会実装を目指します。(注1) 国内のスタジアム施設のスポーツイベントにおいて、Auracast(TM)を補聴支援に活用し、複数種類の音声から来場者が必要な音声を選択して聴くことができる取り組みとして国内初(本学調べ)。
(注2) 障がいの有無を問わず誰もが安心してスポーツ観戦を楽しめる取り組みとして、障がいのある方とその介助者・同行者の方々を対象に先着300名を無料招待する「ユニバーサル・パス」の一環として実施。(詳細URL https://criacao.co.jp/game-info/post-13585/)
(注3) これまでの主な取り組み:(一社)Bridge Heartでのデモンストレーション、オーティコン主催「みみともコンサート2025」試験運用、科学技術振興機構主催「サイエンスアゴラ2025」体験会、東京都主催「スポーツFUN PARK」(デフリンピック同時開催)体験会、(一社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 全国大会にて成果発表、音響機器メーカーTOA(株)と緊急時放送アナウンス共同実証実験など。
【イベントおよびオーラキャストによる補聴支援 実施概要】
イベント名称︓ 新宿の日26-27対象試合︓ 第28回日本フットボールリーグ(JFL)第5節 クリアソン新宿 対 沖縄SV
日時︓ 2026年9月27日(日) 17時00分キックオフ
会場︓ MUFGスタジアム(国立競技場) ※東京都新宿区霞ヶ丘町10-1
イベント運営︓ クリアソン新宿
イベント主催︓ 公益財団法人日本サッカー協会/一般社団法人日本フットボールリーグ
イベント詳細︓ https://criacao.co.jp/game-info/post-13310/
協 力︓ 一般社団法人音声情報アクセシビリティ(音声情報アクセシビリティの普及活動)
Bettear社、ヒビノ株式会社(Auracast(TM)対応機器の提供および技術協力)
有限会社アイアシステム(機器設置および運営協力)
パナソニック コネクト株式会社(スタジアム音響の運用)

(C)2026 Criacao
■東京工科大学 メディア学部 吉岡(聴覚障害支援メディア)研究室
新しいテクノロジーを活用したり、コンテンツの表現を工夫したりすることにより、聴覚障害者の方々が少しで も暮らしやすい環境づくりを目指した研究をしています。新生児の約1,000人に1人から2人が聴覚障害を持つと されていますが、早期に発見して適切な支援をすることでコミュニケーションの形成や言語発達の面で大きな効 果があります。本研究室では聴覚障害児が苦手としている分野の言語教育等に活用できるデジタル教材の研究開 発を行っています。2022年には、難聴児の療育向けアプリ「Vocagraphy!」が、科学技術振興機構(JST)が主宰 する「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞。(研究室ホームページ https://yoshioka-lab.org)※Auracast(TM)のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する商標です。
※Bluetooth(R)のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標です。
※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
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