京都・鷹峯で、新たな工芸の祭典「MOSS KOGEI Kyoto 2026」を開催

2026年10月17日(土)・18日(日)の2日間、京都・鷹峯のしょうざんリゾート京都にて、新たな工芸の祭典「MOSS KOGEI Kyoto」が初めて開催されます。
MOSS KOGEI Kyotoは、日本を代表する陶芸、木工、漆、金工、ガラス、和紙、染織など多様な分野で活動する約30組の工芸作家が一堂に会する新たな文化イベントです。作品の展示・販売を中心に、茶会、特別ディナー、ワークショップ、レクチャー、デモンストレーションなど、多彩なプログラムを通して、工芸を「見る」「使う」だけでなく、その背景にある技術や思想、文化までを立体的に体験する機会を創出します。
本イベントのテーマは「これからの用の美」。
工芸を単なる伝統技術や手仕事としてではなく、人と自然との関係、日々の暮らし、美意識、そして未来の社会を考えるための「思想・哲学」として捉え直し、建築、デザイン、環境、食、茶、歴史、哲学など多様な分野を横断しながら、現代における工芸の可能性と、その先にある新たな価値を京都から国内外へ発信します。

本阿弥光悦の精神が息づく場所で、新しい文化を育む
会場となるしょうざんリゾートが位置する京都・鷹峯は、江戸初期に本阿弥光悦が芸術村を築いた、日本文化史において特別な意味を持つ土地です。
書、陶芸、漆芸、蒔絵、茶の湯など、多様な分野の職人や芸術家が集い、一つの美意識を共有しながら創造を育みました。その精神は、工芸という枠を超え、日本文化の礎となり、琳派発祥の地として今に息づいています。
MOSS KOGEI Kyotoは、この歴史ある場所から、現代における新たな「芸術村」の創造を目指します。
工芸家を中心に、デザインや建築、料理、写真などのクリエイションに関わる方々や、研究者、コレクター、そして工芸を愛する人々が集い、分野を超えて対話し、新たな文化が生まれる場となることを目指しています。
歴史的価値のある建築群と庭園を舞台に
会場となるしょうざんリゾート京都は、京都・鷹峯の豊かな自然に抱かれた約35,000坪の広大な敷地を有する文化空間です。四季折々の表情を見せる苔の日本庭園や清流・紙屋川をはじめ、数寄屋建築や茶室、明治期に裏千家11世玄々斎が大徳寺に建てた茶室「聴松庵」、日本画家・榊原紫峰の邸宅「紫峰邸」、円山応挙らの筆による襖絵などの贅を尽くした迎賓館「峰玉亭」など、由緒ある建築が点在し、京都ならではの景観と文化を今に伝えています。
今回は、それぞれの建物が一つの「舞台」となり、茶室では茶会が開かれ、歴史的建築では現代工芸の展示が行われ、川床では食が供されるなど、敷地全体が一つの文化回遊空間へと変貌します。
来場者は庭を歩き、川のせせらぎに耳を澄ませながら、建物から建物へと巡るなかで、工芸、建築、食、茶、自然が響き合う多層的な体験をします。MOSS KOGEI Kyotoでは、この土地が育んできた歴史や自然、文化、時間を味わえます。
日本の工芸を担う作家たちが集結
全国から選ばれた約30組の現代工芸作家による作品展示・販売を実施します。陶芸、木工、漆、金工、ガラス、竹、和紙、染織など、多彩な素材と技法によって生み出される作品を一堂に紹介し、実際に手に取り、購入することができます。
現代作家の作品と合わせて、黒田辰秋、河井寬次郎、バーナード・リーチをはじめとする近代工芸を代表する名作や鷹峯にゆかりの作家たちの作品も展示予定です。
受け継がれてきた技術や美意識を礎にしながら、現代の暮らしや価値観に呼応する新たな表現を生み出す作家たち。その作品を近代工芸の名作とともに紹介することで、日本の工芸が歩んできた軌道と、現在、そしてこれからの可能性を立体的に提示します。
茶・食・花・庭──工芸を五感で味わう
MOSS KOGEI Kyotoでは、作品を鑑賞するだけでなく、「使い」「味わい」「学ぶ」ことを通して工芸を体験できる多彩なプログラムを展開します。
淡交社との協働による特別茶会では、本阿弥光悦へのオマージュとして、日本文化に受け継がれてきた創造の思想を現代に読み解きます。
また、唐津焼を代表する陶芸家・中里隆が監修し、古谷宣幸・古谷朱里がこの日のために鷹峯の土を使って制作した器を用いた、1日8名だけの特別ディナー「陶芸家の晩餐」を開催。料理は京都の茶懐石料理店「ごだん宮ざわ」が担当し、器、料理、酒、お茶、花、空間が響き合う、一夜限りの一期一会の食体験を創出します。
さらに、生け花、和菓子、和蝋燭、竹細工、練り香など、日本の素材や文化、工芸をテーマにしたワークショップをはじめ、工芸作家によるデモンストレーションなどもご予定しています。
トークセッション:「工芸という思想」を未来へ
AIの進化や環境問題、価値観の多様化など、社会が大きく変化する今、工芸は単なる伝統文化にとどまらず、人間らしい豊かさや暮らしを見つめ直すための重要な視点となっています。
MOSS KOGEI Kyotoでは、「工芸と環境」「工芸と歴史」「工芸とブランド」「工芸とソーシャル」などをテーマにしたトークセッションも開催予定です。
工芸を過去から受け継がれてきた文化としてだけではなく、未来を考え、創造するための「知」として捉え直し、多様な分野との対話を通して、現代社会における工芸の役割と、その可能性を広げていきます。
自然豊かな庭園を歩き、茶をいただき、作品に触れ、作家と語り、その土地の食を味わう。
MOSS KOGEI Kyotoは、「見る」だけでは終わらない、五感を通して工芸を体験する2日間を京都・鷹峯という土地を舞台に、工芸が持つ豊かさと新たな可能性を、世界へ発信します。




開催概要
名称:MOSS KOGEI Kyoto 2026 (モス・コウゲイ・キョウト 2026)
会期:2026年10月17日(土)・18日(日)
会場:しょうざんリゾート京都(京都市北区衣笠鏡石町47)
時間:10:00~17:00(最終入場受付は16:00まで)
入場料:5,500円(税込) 庭や建物、展示の鑑賞を含みます。
※個別のイベントへの参加費は別途となります。
主催:MOSS KOGEI Kyoto 2026 実行委員会
パートナー:ロエベ、東急不動産株式会社、彌榮自動車株式会社、日本サイン株式会社、株式会社フロンティアインターナショナル、村上重本店、やまつ辻田、FLATLABO、IDEA、Zyoo
協力:水戸忠交易、中長小西
パートナーホテル:ROKU KYOTO、LXR Hotels & Resorts
内容:
■ 特別展示
近代工芸を代表する名品を特別展示。黒田辰秋、河井寬次郎、バーナード・リーチ、西村圭功など、日本工芸史を彩る作品と現代工芸を対比しながら、日本の工芸の系譜を紹介します。
■ 工芸作品の展示・販売
全国から選ばれた約30組の現代工芸作家による、陶芸、木工、漆芸、金工、ガラス、和紙、竹、染織など、多彩な分野の作品を、しょうざんの歴史的建築空間にインスタレーション形式で展示し、購入いただけます。
参加予定作家(予定・五十音順)
厚川文子(陶)、安藤由香(陶)、五十嵐裕貴(木工)、市川陽子(漆)、内田悠(木工)、浦辻靖弘(木と鉄)、奥島圭二(ガラス)、千田長右衛門(唐紙)、川地あや香(金工)、小菅コレクション(竹)、小柳泰貴(陶)、紺野乃芙子(陶)、坂本ちのこ(陶)、島田篤(陶)、杉田明彦(漆)、染谷聡(漆)、田中信彦(陶)、谷口弦(和紙)、辻野剛(ガラス)、渡慶次愛・弘幸(漆)、富井貴志(木工)、中里隆(陶)、中根楽(陶)、西石垣友里子(木工)、西村圭功(漆)、仁城逸景(漆)、古谷宣幸(陶)、古谷朱里(陶)、森本仁(陶)ほか。
■ 鷹峯の作家
「芸術村」で育まれた文化を継承する鷹峯とその周辺には、いまもさまざまな「つくる営み」が息づいています。鷹峯ゆかりのつくり手たちによる仕事を通して、本阿弥光悦に連なる創造の系譜を見つめます。
参加予定作家
織楽浅野、井田照一、伊東久重、田中千世子、しょうざん
■ 特別茶会
本阿弥光悦へのオマージュとして開催する特別茶会。テーマは「光悦憧憬」。しょうざんに点在する茶室を舞台に濃茶席、薄茶席で、茶の湯を通して「工芸という思想」を体感していただきます。懐石料理は「たん熊北店」の手によるものです。49,000円(税込)※入場料5,500円(税込)を含む10/17・10/18、各席8名、1日6席
■ 特別ディナー(茶懐石)
唐津焼を代表する陶芸家・中里隆が監修し、陶芸家・古谷宣幸、古谷朱里がこの日のために制作した器で供される、各日8名限定、二夜限りの特別茶懐石。料理は京都「ごだん宮ざわ」の料理人が担当し、器・料理・空間が一体となる特別な食体験を提供します。88,000円(税込)※入場料5,500円(税込)を含む10/17・10/18、各席8名、1日1席
■ ワークショップ
和菓子、和紙、金継ぎ、花、茶など、日本の工芸文化を体験できる約10種類のワークショップを開催。作家や職人から直接学びながら、日本のものづくりの背景にある思想や技術に触れます。
「花と花器」 備前焼の陶芸家・森本仁の作による花器に、作家自身が花の生け方を教えます。花器と花材をお持ち帰りいただきます。32,000円(税込)
「和蝋燭と燭台」 滋賀の専門店・大與の和蝋燭を灯して消えるまでの20分間、鷹峯を望む紫峰邸で瞑想体験をします。和蝋燭とともに、京都の作家・浦辻靖弘による燭台をお持ち帰りいただきます。8,000円(税込)「竹のモクテルと竹細工」 竹細工作家・三代目秋峰の竹籠を編むワークショップです。竹の蒸留水を入れてお持ち帰りいただきます。8,000円(税込)
「練り香と香炉」 京都のお香の老舗・山田松の指導で練り香を制作。本イベントのために埼玉の陶芸家・田中信彦が手がけた特製の香炉もお持ち帰りいただけます。12,000円(税込)
「和菓子と木箱」 京都の老舗和菓子舗「塩芳軒」による生菓子作り体験。すはま、こなし、きんとんの3種を制作、沖縄の木工作家・渡慶次弘幸の手による木箱に入れてお持ち帰りいただきます。24,000円(税込)
*ワークショップには別途入場チケットが必要です。
■ レクチャー・トークセッション
工芸をとりまく多様なテーマで国内外の工芸家や研究者によるトークを開催。「The Philosophy of Living Craft(これからの用の美)」を現代社会の視点から考察します。各2,000円(税込)
10月17日
11:00~12:30 「森と水と工芸」
森田真生(独立研究者)×谷口弦(和紙作家)
13:00~14:30 「工芸におけるブランド」
小松隼也(弁護士)×富井貴志(木工作家)
15:00~16:30 「日本美術の源流――光悦から琳派まで」
タイモン・スクリーチ(国際日本文化研究センター研究部教授)
×高橋伸城(ライター、美術史家)
10月18日
15:00~16:30 「民藝100年ーーソーシャル化する工芸」
若林恵(黒鳥社代表)
■ インスタレーション
沖縄の草木染め作家であるkittaによるインスタレーション《Yellow Scalle》。「自然と人間を媒介する」というコンセプトを軸に、土地の植物を中心に枝葉、樹皮、根などで染めた布を屋外展示します。
■ ライブデモンストレーション
松江藩藤細工八代目・川口淳平や桃山時代の伝統技法を復活させたしょうざん・一珍染の職人によるデモンストレーション(公開制作)を実施。素材が作品へと変化するプロセスを間近で体感し、作家との対話を通して工芸への理解を深めます。
■ お食事
しょうざん内のレストラン、和食「千寿閣」では通常メニューに加えて、このイベントのための特別メニュー「MOSSコース」をご用意しております。このコースでは、作家によるMOSS KOGEIオリジナルの箸置きをお持ち帰りいただけます。
川床では、森のイスキア主宰の佐藤初女さん直伝のおむすび、タパス、滋賀「漕人」によるコーヒー、発酵生姜のドリンクなど、素材にこだわって丁寧に作られた軽食やドリンクもお楽しみいただけます。
申し込み方法:公式サイトより入場券及び各種催しのチケットを購入いただけます。
プログラムは順次追加して参ります。
チケット購入:https://artsticker.app/events/161208
公式ウェブサイト:https://mosskogei.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/mosskogei/
【本件に関するお問い合わせについて】
エドストローム オフィス
Tel: 03-6427-5901
[email protected] | 担当:鈴木
MOSS KOGEI Kyoto 2026 行委員会 事務局
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